ついに恐れていた事態が!無職40代中年男にかかってきた電話

40代無職にかかってきた電話

自宅でPC作業をしていると、一本の電話がかかってきた。

こんな暇な無職に電話をかけてくるような相手は大体見当はつく。おそらくあの人だろう…

おそるおそるスマホをのぞいてみると、見慣れない番号の着信。電話に出る前からなんとな~く用件は予想はついている。

十中八九、私の後任であるAさん(【転職回顧録-外伝4】【転職回顧録-外伝5】を参照)からだろう。

とりあえず電話に出てみる。案の定、Aさんからだった。電話の用件とは、やはり仕事のことだった。

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データ集計のやり方のやり方が分からなくなったので教えてほしいという内容だった。

仕事の肝となることだったので、丁寧に2、3回ほど繰り返し一緒にやったはずだが…

教えてもらった記憶はあるのだが、肝心のやり方が頭からスッポリと抜けてしまったらしい。

作業は特殊なツールを使うので、電話口ではうまく説明しきれなかった。

結局、30分くらい説明してみたが、埒が明かない。

そこで仕方なく、会社の近くの喫茶店まで私が出向き、そこで作業を説明することになった。

本来なら、業務委託というかたちで正式に会社からお金をもらいたいところだ。

しかし、退職した私にヘルプを求めることは上司に言いにくかったらしく、今回の件は内密にしておいてほしいと懇願された。

会社から正式な依頼を受けての出張レッスンならば構わないが、個人的な依頼はこれが最後ということを条件に渋々引き受けた。

そして、私を拘束した時間分のお金はAさんが自腹を切ることになった。

要は個人的なレッスンということになるのだが、なんだか不健全だ。

40代無職の出張レッスン

ということで今日は昼から都心に出向き、「個人的」に出張レッスンしてきた。

どこが分からなくなったかを確認してみると、やはり、私がエクセルで作ったツールの使い方だった。

結局、どのようなリストが必要で、そのリストのうち、どのセルを参照していて、それをどのように処理して~など一から教えることになった。

教えていると、Aさんも段々と思い出してきたようだった。やはり、電話口よりも、こうして一緒にPCの画面を見ながら説明するほうが断然やりやすい。

これくらいなら周りに聞けば分かりそうなものだが、どうやらAさんのプライドがそれを許さなかったらしい。

プライドを持つのは大事な事だが、高すぎるプライドはかえって仕事の邪魔になる好例だ。

結局、この「個人的」な仕事は2時間ほどで終わった。引継ぎのときに懸念していたとおり、Aさんは十分には理解できていなかった。

それにしても、これでよく仕事が回っているなあというのが本音だ。

それでもなんとかうまくやっているということは、組織から誰かが抜けたとしても、仕事なんていうものは案外うまくいくものなのだ。

その人の替えはたくさんいるのだ。きっとどこの会社でもそれは同じで、仕事とはそういうものなのだと実感した。

帰り道、休憩がてら喫茶店に寄った。その店はチェーン店で、コーヒーが安い。

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臨時収入もあったことだし、ケーキセットで一息ついた。ふと周りを見渡すと、スーツ姿で電話している人やノートパソコンをカタカタしている人がたくさんいる。

きっと外回りの営業さんなのだろう。バリバリと仕事をしている。こういう仕事している人達を見ると、少し焦る。

いい歳した中年無職が仕事もせず、日中にケーキセットを食べながらボーっとしている。そんな社会不適合者と、働いている社会人を比較すると、どうしても卑屈になってしまう。

でも、この中にはサボって喫茶店に来ている人もいるかもしれない。私も営業で外回りしているとき、たびたびサボって喫茶店で仮眠していたことがある。

もちろん熟睡はできなかったが。

急な電話で思いがけず仕事することになったが、それがかえって私によい気分転換の機会を与えてくれた。

もう前へ進むしかない。

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