無職40代男のもとに面接結果の連絡が!はたして…【転職回顧録-フリーター編28/36】

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ここまでのおさらいと今回のお話

怪しい企業ではあったが面接にはなかなかの手応えがあった。

その証拠に、話が弾んで雰囲気も悪くなかった。これだけの状況証拠が揃えば、あとは二次面接の連絡を待つのみ。

自分の都合によい方向にばかりに考えてしまうが、これは無職あるあるなので、それくらいは勘弁してほしい。

日増しに、ここで働いてみたいとの思いが強くなっていった。そしてついに一次面接の結果連絡が来た!

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一次面接の結果連絡

前回の面接から二日が経過した(謎の企業による書類選考の結果は…【転職回顧録-フリーター編27/37】を参照)

面接が盛り上がったからといって内定が獲れるとは思っていない。

しかし、少なくとも二次面接までは進めるだろうという期待があった。

面接がうまくいかない日々が続いていた私はどうしても都合の良い解釈をしてしまう。
それも仕方のないことだ。

その反面、一次面接の通過は容易ではないという不安もあった。

そんな期待と不安が入り混じるなか、もう一度、この会社のことを精査することにした。

それまではこの企業の情報が不足しすぎていたので詳しい情報を得ることができなかった。

しかしラッキーなことに前回の面接で色々と聞き出すことができたため、この調査で詳細な情報を得ることができた。

結論からすると、あまりよくない評判がちょこちょこと出てきた。

ただそれは会社自体に対するものではなく、運営しているサービスについての不平・不満。

私自身も実際に利用してみたが、確かに、健全で良好な状態を維持しているとは言い難かった。

どちらかというと酷いもので、もし自分に子供がいたら使わせたくない状態だった。

念のために断っておくが、違法なサービスではない。

多くの企業も同じようなサービスを運営しているが、そのサービスの利用者の質があまりよろしくない。

私が面接に呼ばれたのは、そういった現状の改善を期待してのことだと思われた。

そこで、自分なりの改善案を提案すれば内定がグっと近づくのではないかと考え、サービスの運営状況とそれに対する改善策を次の面接ネタにすることにした。

幸い私には、その状況を改善する知識があった。

謎の多い企業だが、もしかしたら、そこでの仕事は私にピッタリかもしれない。

この時点で私のテンションはかなり上がっていた。

さっそく大まかな内容をA4サイズ1枚の企画書として落とし込み、準備万端で二次面接の案内を待った。これで内定がかなり近づくはずだ。

アルバイトから帰宅してメールをチェックすると、待ちに待った連絡が来ていた!

ゴールはもう目の前だ。

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Subject: 面接結果のご連絡

愕然とした。

この手のタイトルは面接不合格であることが多いからだ。

しかし、もしかしたら例外だってあるかもしれない。そう思った私は、おそるおそる本文を確認してみた。

やはり不採用だった…

自分なりに考えられ得る対策をたてたし、入社志望度が最も高いことも伝えた。

自分なりのビジネスプランを持っていることも伝えた。

それでもダメだったのだ。どうも納得がいかない。何が原因だったのか、いまだに不明だ。

応募の段階では私の年齢は分かっていたはずなので、少なくとも40代という年齢が原因ではないだろう。

するとやはり、面接での受け答えに問題があったのかもしれない。

これはもうキッパリ諦めるしかない…のだが、やはり落胆した。
途方に暮れるとはまさにこのことだ。

今の塾講師アルバイトに不満があるわけではない。

むしろ人に何かを教えることが好きな私にとってはちょうどよい仕事だ。

だが、この仕事をいつまでも続けていくわけにはいかない。
これはあくまでも次の仕事までの“つなぎ”なのだ。

それだけに、出口の見えないトンネルに迷い込んでしまった気がした。
こんな気持ちになるのはいつものことだが、この日は特にそう感じた。

この出来事があってから、私は求人検索に身が入らなくなっていった。

「どうせダメだ、無理だ」
そんな思いが頭をグルグルと駆け回る。

しかし、そんなことはお構いなしに毎月の支払いが波のように押し寄せてくる。
家賃、年金、健康保険、奨学金などなど。

幸い、食費や日用雑貨などは妻が出してくれてはいるが、大きな金額の固定費は私が負担している。

だが、塾のアルバイト講師の収入だけではそれらは到底、カバーしきれない。

妻の実家も裕福ではないので、そちらからの経済的支援は望めないうえに、私が前職を離職してからは義実家との折り合いが悪い。

蓄えがないわけではないが、毎月が赤字のため、ついに貯金の切り崩しが始まった。
こうなるとジリ貧だ。

途方に暮れた私は、一日でも再就職を果たすべく、全く未知の業種に進出することを考え始めていた。

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◆ 転職回顧録-フリーター編29/36へ続く

自信のあった面接に落ちた私は、ヤケになって全くの異業種に応募してしまう。はたしてこの迷走の結末は?

40代無職男、面接に落ちた!ショックのあまり婚活産業に応募した【転職回顧録-フリーター編29/36】
働けるならどこでもいい。一刻も再就職を実現させるべく、半ばヤケ気味になりながら求人を漁っていた。
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