転職フェアで再就職のきっかけ作り。客先常駐は是か非か【転職回顧録-フリーター編31/36】

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ここまでのおさらいと今回のお話

何かのきっかけをつかみたかった私は、藁にもすがる思いで転職フェアに参加してみた。

実際に会場に足を踏み入れると、中は熱気にあふれ転職を志すたくさんの人たちであふれていた。

私以外にもこんなにも仕事を探している人たちがいる。それはキャリアアップのためか、はたまた単に無職なだけなのか。

殆どの人がスーツを着用しているので、皆がどんな思いでこのフェアに来ているかは分からない。

しかし、ここに集まっている人たちを見ていると、前向きな気持ちを取り戻しつつあった。そんな私に声をかけてきた企業があった。

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転職フェアへの参加

今回の転職フェアは主に技術者向けだ。

11時スタートで、私が会場に到着したのは11時半過ぎだ。会場には多くの企業がブースを構えている。

開始間もない時間帯にもかかわらず、会場はすでに多くの人で埋め尽くされていた。

年齢層は幅広く、20代後半から50代だったように思う。

私と同じように、藁にもすがる思いで参加している人はどれくらいいるのだろう。

それとも順調にキャリアを積み、さらなるステップアップを目指している人ばかりなのだろうか。

こういうところに来ると、周りと比較して自分がひどく低レベルな人間に思えてしまう。

受付を済ませると、志望する業界が記載されたネックストラップを渡された。
参加者はそれを首にかける。

各ブースの採用担当者は、そのネクストラップを見て声を掛けてくるという仕組みだ。

通路を5mほど歩くと、2,3人から「うちのブースに話を聞きに来ませんか?」と声を掛けられる。

まるで自分がスーパーエリートサラリーマンにでもなったかのように錯覚してしまいそうだ。

気分は決して悪くない。

しかし実際は、再就職がなかなか決まらない惨めな40代無職男に過ぎないのだが・・・。

でも、このような雰囲気の中にいると、モチベーションも上がってくる。

「これだけ多くの人が頑張っているのだから、自分も負けるわけにいかない」と思える。

それだけでも来たかいがあったかもしれない。

勧誘の声を適当にやりすごしながら、自分の経験が活かせそうないくつかの企業に訪問してみた。

一通りの会社説明を聞いた後、自分の得意分野や経験職種を伝えて「この経験を御社で活かすことはできないか」と聞いてみた。

しかし、ほとんどの場合はこうなる。

「面白い経験で個人的には興味はあるが、現在のところ、社内での需要は低い。念のため確認してみるので、何かあったら連絡する」

その後の連絡が来たためしはない。
私の経験がニッチすぎるのだ。

無理もない。

しかし、こう言ってくれる会社はまだマシだ。明らかに興味なさげに話を終わらせようとする会社もある。

最近の転職動向は売り手市場と言われているが、少なくとも、私のような40代無職には関係ない。

彼らはスーパーマンか若手が欲しいのだ。

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客先常駐という選択肢。SES企業からの勧誘

私の経歴に興味を持ってくれる企業はなかなか見つからない。

落胆して歩いていると、私に声を掛けてきた企業があった

この後の予定が入っているわけでもないので、冷やかしでそのブースに行ってみることにした。

この企業は請負開発を主業種としているベンチャー企業で、要は、客先常駐できる人材を多く集めたいということのようだ。

そのため、どうしても私の面接をしたいという。

おそらく、採用担当としては1件でも多く面接のアポをとったという実績がほしいのだろう。

私がその実績作りを手伝う義理はないのだが、今後の面接の練習にはなりそうだ。

表立っては言えないお互いの思惑が合致し、後日、面接の場が設けられることになった。

客先常駐という時点でその企業への興味はなかったが、利用できるものは積極的に利用していくに限る。

こうして、フェアへの参加により適度な刺激を受けた私は、低下したモチベーションを回復させることができた。

帰り際、出口で500円分のクオカードを景品としてもらった。

帰宅後、その商品券を妻にプレゼントすると喜んでくれた。

今は、この程度のことしか妻にしてあげられないことが悲しかった。

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◆ 転職回顧録-フリーター編32/36へ続く

練習もかねて面接に向かった私。そこで若いベンチャー企業ならではのお粗末な対応を味わうことになる。

40代無職がベンチャー企業の面接を受けた結果...【転職回顧録-フリーター編32/36】
海外の企業はおしゃれなオフィスを真似たこじゃれたカフェのようだが、どうにも中途半端だ。というか、センスがない...
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