【転職回顧録-93】部下の退職と私のこれから

この転職顧録もおかげさまで第93話を迎えた。

第1話を投稿してからこれほど長く続くとは考えもしなかった。

当初は10話くらいでおわるかなと思っていたが、書きたいことがありすぎて色々と書き足しているうちにここまで来てしまった。

しかし、そんな転職回顧録にも終わりに近づいている。

回りくどい言い回しや、てにおはのミスなど、過去の投稿を見直して、加筆・修正を行うので、興味のある方はまたご覧いただければと思います。

さて前回は、部下の退職と私の身の振り方を熊さんに相談するところまで投稿した。

結局、その部下の退職願は受理され、二か月後に退職することになった。

上司の私としては、彼女の悩みを事前に察知してあげられなかったことがなにより辛かった。

そして、同じように辛い環境にあったのが他でもない私だ。

常にパワハラまがいの恫喝を受けて精神的に参りかけていたので、熊さんに相談してみた。待ち合わせ場所はいつもの喫茶店だ。

席に座り、コーヒーをすすりながら、「そちらの様子はどうですか?」と聞いてみた。

すると意外なことに、私の部署ほどはつらい環境ではないという答えが返ってきた。どうやら、同じ会社と言っても所属部署によって雰囲気は異なるようだ。

話をする中で、色々と考えるところがあった。

部署異動はあまり考えられない。だとすれば、私を取り巻く環境は変わることはないだろう。

また、それを改善するだけの余力も残っていなかった。

私は辞意を固めていた。

もしこのままの状態が続いて鬱にでもなったら、社会復帰は難しい。それならば、こちらから辞めてやる。

しかし、妻にはなんて言おうか… 義理の両親にはどう説明しよう…実家の両親をまた悲しませることになってしまう…

この会社に入社してからまだ数ヶ月しか経っていない。

そんな状態で相談しても「どこにでもそんな人はいる」「似たような状況でもみんな我慢して働いている」など言われるに決まっている。

所詮、今の状況は当の本人にしか分からないなのだ。

他の人から見れば、自分勝手だとか辛抱が足りないとか思われるのは重々承知しているが、もう誰から何を言われようが構わないと思った。精神的に壊れるかどうかの瀬戸際だ。

その日の帰宅後、妻に全てを打ち明けた。

自分がパワハラを受けていること、これ以上は耐えられないということ。

そして、せっかく安定したところに就職できたのに、自分からその座を捨てるような真似をして申し訳ないと謝罪した。

二人の間にはしばらく沈黙があった。そして、妻は「分かった」といった。

口ぶりからは決して全てを納得した様子ではない。自分勝手だと言われた。

なぜ、こうなってしまうのか。前々職が倒産してしまってから二社を渡り歩いてきたが、どこも肌になじまないところばかりだった。

会社が悪いのか、私が悪いのか。それはよく分からない。もしかして、私は会社で働くことに向いていないのかもしれない。

この先どうやって生きていこうか、そして、妻との離婚はもう避けられだろうと悟った。

この日は本当に重苦しい一日だった。(回顧録-94へ続く)

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