40代無職が山本周五郎を読んだ

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雨が猛烈に降っている。しかも雷まで鳴っている。急に天気が荒れてきた。
そろそろ図書館から帰ろうかという頃だったので、困っている。

もうPCのバッテリーももたない。
そこで、せっかく図書館にいるので読書でもすることにした。

ちょうど、速読で使う本を借りてあったので、それを読んだ。

その本とは「山本周五郎」の短編集だ。収録されている作品はどれも30分くらいあれば読めるもので、物語の長さも速読トレーニングにピッタリだからだ。

それにしても、山本周五郎の作品は本当に面白い。
たしか、短編も長編も色々な長さの作品があり、私はそのなかでも「さぶ」という人情長屋ものの長編作品が特に好きだった。

あの頃はたしか中学生だったと思うが、読んでいて止まらなかった。
なにかに感動したというわけではなのだが、とにかく面白くて、どんどん内容を読み進めていったのを憶えている。

この短編集の中で今日読んだのは「内蔵允(くらのすけ)留守」だ。
たしか国語の教科書にも掲載されていたと思う。そのころを思い出して久々に読みたくなった。
ハリウッド映画のような派手な立ち回りはなく、淡々と話は進む。
しかし最後にはドンデン返しが待っている。

これだけ手軽に読めて最後にあっと言わせる作品も少ないのではないだろうか。
おそらく、どこの図書館にも置いてある作品だろうが、こういう本は本屋で買って家の本棚に置いておいてもいいと思う。

また、題名の付け方も秀逸だと思う。
もし私なら「内蔵允の留守」とか「留守の内蔵允」とか「内蔵允は留守」など、つい助詞をつけてしまうところだ。しかしそうではなく、「内蔵允留守」と一息で言い切ってしまうところにとてつもないセンスを感じる(なぜ留守なのかは読み進めると徐々に明らかになる)。
この作品以外にも「裏の木戸はあいている」という作品もあるが、これもついつい手に取ってしまうような題名だ。普通の感覚では思い浮かばないようなタイトルだと思う。これが才能というやつだろうか。

ところで、ここ最近の私は、まともな大人としての生活を送っていない。
平日昼間から図書館に入り浸り、ひたすらPCに向かっている。

きっと、図書館の職員も私のことを不審に思っていることだろう。
その証拠に、図書館でしょっちゅう顔をみる人が2、3人いるのだが、私は彼らに対して「この人はこんな昼間から会社にもいかず何しているのだろう」と思っているし、彼らも私に対して同じ思いを抱いているだろうから。

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でも今日は思いがけず、山本周五郎の作品を読んだことで、少しだけ高尚な時間の過ごし方ができた。
気分が乗ってきたので、しいたけの肉詰め焼きとそうめんを夕飯に作り、妻に食べさせてあげたいと思う。

「山本周五郎」という名前を知っているが読んだことがない人には、彼の作品を一度読んでみることを是非お勧めしたい。

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