なかなか売れない!
新居予定となるゴミ屋敷の片付け作業をしなければならないが、時間にまだ少し余裕がある。
そこで、本や衣服などの不用品を売ってみることにした。不用品とはいってもまだまだ使うことができるものばかり。
衣服の場合は着なくなったジャケット、本は昔に購入した技術書など。家の中を探せば結構あるものだ。
ただ、大手のリサイクルショップに売ってもかなり買い叩かれるので、流行りのフリマアプリを使ってみることにした。
どれも一度は使用したものなので、それほど高い値段は付けられないが、買いたたかれるよりは高く売れそうだ。
出品後、数分で売れたとの声もよく聞く。
それまではフリマアプリなどを利用したことはなく、どうやればいいかよく分からなかったが、色々調べていくと何とかできそうな気がした。
そこで早速、サマージャケットを販売してみた。
30分後、さっそく引き合いのコメントあり!サイズや着用年数などの質問が来た。
出品すればすぐに売れるとの評判は嘘ではなさそうだ。
丁寧に回答すると、検討しますとのこと。
しかし結局、購入に至らず、そこから数日は閑古鳥が泣き続けていた。
やはり、何事も簡単にはいかない。
このままではいけないと考えて、ネットで解決策を調べてみると、色々なことが分かった。
単に出品してみただけでは買い手はなかなかつかないらしく、プロフィールや商品の説明をできるだけ詳細に記載しておいたほうがいいとのこと。
なるほど、どこの誰とも分からない人から買うのだから、慎重になるのは当たり前だ。
試行錯誤の結果
そこで、いつどこで買ったのかということを細かく書いて、キレイに見えるような画像も撮影しなおした。幸い、ほとんど着なかったので、ほつれや汚れはない。
妻は横で物珍しそうな顔で眺めていた。
すると翌日の朝、購入されたことを知らせるプッシュ通知が!
最初は何のお知らせか分からなかったが、よくよく見てみると、「購入されたので商品を発送してください」との内容だった。
いきなりのことだったので、そこから慌ててジャケットの梱包の仕方を調べ、必要な資材を100均に買いに行き、ひととおりの包装は終了した。
梱包はかなり丁寧に行った。そのあと、配送方法を指定してコンビニから発送した。
するとその二日後、購入者からお礼のメールが届き、高評価をもらうことができた。
今までは会社で働いていたので、何かを売るという意識が希薄だった。
しかし、自分がお客さんに直接商品を売り、それに対して一定の評価をもらえたことは新鮮な喜びだった。
調子に乗って今度は本を売ることにした。
大体の手順はある程度分かったので、出品作業はスムーズに進んだ。
実際に私が参考にしていた本ではあるけれど、書き込みはないし商品自体は非常にキレイだ。しかし、なかなか売れなかった
そこでまたググってみると、本は流行り廃りに影響を受けやすいらしく、売れるか売れないかを慎重に判断する必要があるらしい。
では何を基準にに判断するかというと、色々なデータがあるらしく、手探りで調べてみた。
すると、過去の売れ行きも好調で、値崩れしにくいものがあり、手持ちの本の中にも、そういったものが数冊あることがわかった。
もちろん多少の汚れもあったが、該当箇所はあらかじめ画像に掲載しておき、その汚れも込みで購入を検討してほしいとの注意書きをしておいた。
そしていざ出品!
なんとその日のうちに全て売れることとなった。
ひと手間加えるだけで、それまで売れなかったものがアッサリと売れるようになるとは…今まで経験したことはなかったが、マーケティングの重要さを知るいい機会となった。
どうすれば買ってもらうかを考えることは奥が深い。それだけに非常に面白い。
40代を過ぎたけれど、よい経験となった。
この調子で家の不用品をどんどん売っていこう。