元妻との電話
このまえ、元妻から電話があった。
彼女の声を聴くのはずいぶんと久しぶりだ。話し方のクセなどは昔と変わっていない。
突然の連絡だったので、電話がかかってきたときはかなりビックリした。
何事かと思って事情を聴いてみると、元義父に腫瘍が見つかったそうだ。
最近、体調がすぐれないとは聞いていたが、腫瘍となればそれどころの話ではない。
大事を取って今は入院しているそうだ。
突然のことに彼女は動揺しており、誰かに話を聞いてもらいたくてとりあえず私に電話してきたらしい。
詳細な診察は組織検査をおこなったうえで実施されるそうだが、現在の見立てでは悪性の腫瘍である可能性が高いという。
無力な私
しかし、今の私には何もしてあげることもできない。
お金がないので治療費などの経済的な支援はできないし、元義両親としては私の顔など見たくもないだろうからお見舞いなんてもってのほか。
ひとしきり彼女の話を聞いた後、お互いの近況報告や他愛のない話をして結局、1時間ほど話し込んだ。
離婚した元夫婦がこんな風に連絡を取り合っていることは一般的にそうそうないことなので不思議に思われるかもしれないが、私たちはこれでうまくいっている。
どちらも復縁を考えているわけではないし、そうなることもない。それでも、どんな形であれ、彼女の不安な気持ちを少しでも和らげることができればそれでいいのだ。
彼女と色々と話している間、私はこれからの人生のことをふと考えてしまった。
前回の記事で少しお話したとおり、元々、やりたいことやこれまでの経験を活かせそうだと思って今の会社に入社した。
しかし、新人さんが退職したことにより事情が大きく変化してきたため、雲行きが怪しくなってきた。
というか、正社員登用はもとより、そもそも雇用自体が継続されるかどうかも分からない状況だ。将来に期待することもなくなってきた。
だからといって適当に仕事しているわけではないが、悲観的にはなっている。
でも、余計な心配をかけたくないので、このことは元妻になかなか言い出せないでいる。
しかし、こうしてたまに話し込む仲ではあるものの離婚した二人なのだから、その必要もないのかもしれない。
人生の見通し
ただ、ふと思うことがある。
ここ1年の間、離婚・引っ越し・再就職とジェットコースターのような浮き沈みの激しい生活だった。
その忙しさにかまけて人生の後半戦について深く考えられなかったので、このあたりでもう一度、人生設計が見つめ直す必要がありそうだ。
再婚について
まず、再婚したいかどうか?
この点について、今の私には結婚願望がない。
以前、気分転換(?)に婚活でもしてみようと思ってお見合いパーティーに一度だけ参加してみた。当然といえば当然だが、結果は惨敗に終わった。
もとから期待はしていなかったが、私の市場価値なんてそんなものだろう。相手の経済状況を重要視しないという女性も稀にいると聞くことはあるけれど、そんな人が何のとりえもない私の前に現れるとは思えない。
私くらいの40代半ば~後半を結婚相手として考えるなら、年収として少なくとも500万円以上を望む女性が大半だろうから、低年収かつ契約社員の私は最初から対象外だ。
つまり、再婚したいとも思っていないし、したくてもできない。
頭では理解しているが、情けないやら悲しいやら…
年収について
次に年収について。
言うまでもなく、経済事情は今後の人生に大きく影響する。
だとすれば私の年収は今後どのように推移していくか?
ハッキリ言って、これはまったく期待できない。
業界としての給与水準は極めて低い。これは入社後、色々な業者と話してみて初めて分かった。
それに加えて弊社ではボーナスや退職金もない。正社員になれたからといって改善されるような問題ではなさそうだ。
仮にベースアップが図られたとしても、定年間際に400万半ばに到達すれば万々歳だろう。
そもそも、なんでそんな会社に入ったのかと不思議に思われるだろううが、面接の時点では給与テーブルが伏せられていたので、ここまで給料が安いということを予想することができなかった。
入社前に給与のことを根掘り葉掘り聞ことに引け目を感じたということもあるが、ちゃんと確認しなかった私にも非がある。
不足分は副業で補うしかないか…
仕事を続けていけるかどうか
最後に、私は今、仕事にやりがいや充実感を感じているか?
残念ながら、答えはノー。
もともとは今までの経験を活用して…などと張り切っていたが、前述のとおり、新人さんが退職してしまったために風向きが大きく変わってしまった。
詳しくは後日の記事に書く予定だが、当面の間、求人票に記載されていた内容とは全く異なる仕事を担当することになりそうだ。
当面とはいうものの、上司と面談したところによると、おそらくはずっと私が担当することになるのだろう。落胆する毎日だ。
今振り返ると、正社員ではなく契約社員での内定に始まり、仕事も求人票に記載されていた当初の内容とは異なってきた。おまけに給料も低いとくれば、やりがいも低下しちゃうよ…
コロナウイルスの影響、おそるべし!
俺の人生、総括
以上のように、結婚・収入・仕事について少し考えてみただけでも、プラス要素はほとんど見当たらないことが分かった。
そんな状況であっても、私のようなしがない中年は、この先60歳の定年を迎えるまでずっと今の会社にしがみつかなければならない。そんな現状に絶望感を覚える。
とはいえ、待っていても誰かが何かをしてくれるわけではない。自分から動かなければ何も変わらない。
しかし、今までのように行き当たりばったりで動いてしまっては行き詰まるだけだ。動くにしてもちゃんと先を見通す必要がある。
ということで、春先あたりから密かに計画していた『Project:これから』を本格的にスタートすることにした。
ビジネスマンらしくPDCAを回しながら少しづつ結果を出していき、芽が出てきたら徐々にで本業をシフトしていきたい。
そういえば、昔、『自営業をやる!』とか息巻いてた気がするけど…まあ、そこは目を伏せておくことにしよう。笑って見逃してください!
あの頃とはまた状況が違うのだよ、あの頃とは!
もちろん、簡単に結果が出ることはない。これがどういう結末を迎えるかは私次第。
そう考えると、ハリのない毎日にちょっとした希望やワクワク感が生まれてくる。
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次回の記事もお楽しみに!
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気晴らしに、こちらもどうですか?
私の転落人生はここから始まりました
個人塾とか開いてみては…?