今回のリクエスト記事は『退職を伝える』
今回のリクエスト記事のテーマはズバリ、『退職を伝える』です。
- 退職を伝える恐怖感
- 退職を伝えるタイミング
- 退職を伝える方法
の3点を思い出しながら書いてみました。
念のためにお伝えしておきますが、私は退職や転職を推奨しているわけではありません。
何度も転職してきた私だからこそ、同じ会社で働き続けることはとても素晴らしいことだと思っています。
そして、転職は金銭的・精神的に大きなエネルギーを消耗しますので、可能であれば同じ仕事を続けるに越したことはありません。
1. 退職を伝えるときの怖さ
さて、私のように転職を繰り返している人間であっても、退職を伝えることには毎回、怖さを感じる。
何に対して怖いと思っているのか自分でもよく分からないが、最初に頭をよぎるのは、上司から怒られるのではないか?ということ。
採用から人材育成までにかかった費用は、会社がその人に投資した結果である。そう考えると、退職は恩を仇で返すような行為といえなくもないし、その理屈も分かる。
きっとこれは、滅私奉公を美徳としたり、会社が従業員に給料を払ってあげているという価値観があるからだと思う。そうなると必然的に、『退職=裏切り』という図式が成り立ってしまう。
しかし、入社の際に行う雇用契約の締結という手続きを考えれば、契約上では両者は対等な関係にあるはず。なので、退職はザックリといえば契約の解除にあたる。
だとすれば、『退職=裏切り』なんてことに悩む必要はないのではないか。私はこんな風に、努めて割り切って考えるようにしてきた。
もちろん、こうしたビジネスライクな考えが全て正しいわけではないし、人情があってもいいと思う。また、会社ではボスと部下という上下関係が常につきまとう。
でも、恩に報いるという義理人情だけで何十年間も同じ会社で働き続けることなんて、少なくとも私にはできなかった。
だからこそ、『退職とは労働契約を解除すること』とドライに考えて恐怖感を無理矢理に抑え込んできた。
実際のところ、ちょっとした嫌味を言われたことはあるものの、怒られるようなことは一度もなかった。
よほどのブラック企業でない限り、怒られたり責められたりすることはないと思う。
とはいえやはり、『退職したら怒られるんじゃないかな?』と考えてしまう。自分が日本人である以上、DNAに染みついているのかもしれない。
それに負けずに、退職を伝えることに対する怖さを乗り切ることが一番大きな山場だと思う。
2. 退職を伝えるタイミング
会社を辞めたいという考えがかなり強くなってくると、私はきまって他人の体験談をネットで検索してしまう。
そして、次のような言葉に救われる思いがした。
『そんな会社なんてさっさと辞めちゃえば?』
『会社なんていくらでもあるし、なんとかなるよ。』
『長い人生、少しくらいの休息も必要』
自分に都合の良い言葉ばかりだと思われるかもしれないが、会社を辞めるにはドライな考えと心の癒しの二つが必要になるのだ。
そんな風にして恐怖感をどうにか乗り越えたとしても、次に憂鬱になるのが上司に伝えるタイミングだ。
『今は繁忙期だから…』『週末にもう一度よく考えてからにしよう…』とか、何かにつけて退職の切り出しを先送りしがちになる。
私の場合、夜、布団の中で憂鬱な仕事のことを考えるたびに辞めたいと思いつつも、そのタイミングに悩んで意思表示を先延ばしにすることがよくあった。
そんな状態では必ずといっていいほど実行に移せない。
では、今までどのようなタイミングで退職を伝えてきたのかというと、それは全て突発的な衝動によるものだった。
具体的には、『もうだめだ、どうにかなりそうだ』と精神的に何度も追い詰められたとき、その朝、衝動的に上司にメールで伝えることがいつものパターンだ。
ちゃんとした大人なら計画的に物事を進められるのだが、如何せん、体は大人で頭は子供な私なので、毎回行き当たりばったりになってしまう…これは大きな反省点です。
3. 退職を伝える方法
最後は、退職を伝える手段について。
私は毎回、メールを介して上司に自分の意思を伝えていた。
ここでいう上司とは、基本的には直属のボスになる。大きな組織にいたときは課長、10人前後の小さな会社にいたときは社長だった。
そのとき、どういうメール内容にするのか随分悩むが、大体の場合はネットで検索して文面を調べ、比較的淡々とした内容にすることが多い。
いざ書き終わったら送信ボタンを押すまでに何回も読みなおす。そこから返信が来るまでのドキドキ感といったら、それはもう…
すると、決まって『では〇月×日に一度話しましょう』などといった簡素な内容が返ってくる。
不思議なことに、これまでの私の上司は例外なくこんな感じの淡々とした返事だった。
上司なりの気遣いなのかもしれない。
そして、当日の午後か翌日に面談の場が設けられ、そこでは特に慰留されることなく承諾されることが多かった。それはそれで寂しいものがあるけど….
ここまでくれば退職までの大体の作業が終わる。大きな山を越えたのだ。
あとは同僚に退職を伝えて引継ぎを終えるだけだ。それまでの恐怖感や悩みに比べれば大したことはない。
退職を振り返って
退職には膨大なエネルギーが必要になる。
できることなら避けたい。
しかし私のような社会不適合者は、苦労して入社した会社であってもすぐに退職してしまう。
毎回こんな余計なエネルギーを消費しているので、もしかしたら老け込むのが早いかもしれない。
でも、会社の倒産による離職を除き、これまでの転職を後悔してはいない。
『みんな大なり小なり不満を我慢しているのだ』と言われれば返す言葉もないが、退職するにはその人にしか分からない理由があるのだ。
そして退職が決まったら、最後の出社日までは、いつも以上に全力で仕事を行った。最終勤務日に1時間位の残業をしたことすらあった。
その理由は、円満退職することだけに全力を注いでいたからだ。
そのおかげなのかは分からないが、退職でモメたことは一度もない。
もしこのブログをご覧の方で、今まさに仕事を辞めることを真剣に考えているのなら、とにかく円満退職することだけを目指してください(注:ブラック案件を除く)。
円満退職というゴールが設定されれば、そこに至るまでの憂鬱で長い道のりもなんとか乗り越えられそうに思えてきませんか?
こちら側の一生懸命な姿勢を見せることで、自分がやり残した仕事などを同僚が気持ちよく引き継いでくれます(実際のところ気持ちよくはないでしょうが、少なくとも協力的な姿勢は見せてくれます)。
今回はとりとめのない内容の記事となりましたが、何かリクエストがありましたら可能な限り、それにお応えしたいと思います。
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次回の記事もお楽しみに!
よろしければ、こちらの記事もぜひ!
気晴らしに、こちらもどうですか?
私の転落人生はここから始まりました
middle-man さん
お返事ありがとうございます。
贅沢な時間、、、確かにそうなのかもしれないですね。
勝手に今の歳だとこうなっていないといけないという固定観念があり、
それにかけ離れている自分に滅入ってるのかもしれません。
自分の道は自分で切り開かなければならないのに。
このブログを読み始めるようになって力をもらってるような気がします。