40代無職中年男とゴミ部屋のその後【真・転職回顧録-ゴミ部屋編 4/12】

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ゴミ部屋の作業進捗状況

部屋のゴミ撤去が進まない状況が続いていた。

業者によると、部屋の間取りの特殊性や、こちらの準備が不十分でうまく作業が進められないということらしい。

さすがに私も頭にきて、業者の担当者に電話してかなりの剣幕で苦情を伝えた。

この担当者は作業員からの報告を受けているだけで現場に顔を出さないので、十分な現状把握をできていないと思われる。

とにかく一回こっちに来て状況をその目で見てくれと伝えたのだが、スケジュールが云々と言って現場に顔を出そうとしない。

こちらも我慢の限界に来ていたので、そもそものゴミ部屋撤去の依頼主に状況を説明し、業者の怠慢で作業が進んでいないことを伝えた。

あらためて作業再開

口頭だけでは状況が十分に伝わらないので、実際に部屋まで来てもらって、中の様子を見てもらった。

すると、私の言い分ももっともだということで、この業者との契約を解除して、新たな業者を探すことになった。

そもそもこの業者を選んだのは、昔からの付き合いが理由だったのだが、あまりに使えないということで、依頼主も堪忍袋の緒が切れたようだ。

Image by Malachi Witt on Pixabay

そこで、新たな契約先候補を選定し、その業者に部屋の様子を見てもらった。

担当者の感じは非常によく、部屋の細かなところまでしっかりと確認してくれた。

大体のスケジュールと見積もりをとってみると、金額は前の業者の約2/3でおさまり、約2週間くらいで片付けられそうだということだった。

思ったよりも時間がかかるなとは思ったが、短いスケジュールで雑な仕事をされるよりはよほどいい。

これならこの業者に任せても大丈夫だと確信できたので、早速この業者と契約することにした。

作業一日目を迎えて

Image by Gerd Altmann on Pixabay

作業員は全部で5人来ており、テキパキと養生をすませ、さっそく部屋で仕事に取り掛かっていた。

素人の私に出番はないものの、立会人としての役割がある。邪魔にならないよう部屋の隅っこで椅子に座り、作業の様子を眺めることにした。

まずは棚や机などの大きいものが外に運び出されると、それだけで随分とサッパリした。
この業者に任せて本当に良かった。この分ならスムーズに作業が進みそうだ。

この部屋の元々の住人は相当な収集癖があるらしく、フィギュア、DVD、本、パソコンなどが次々と出てくる。

ゴミの山から色々なモノが出てくるので、「発掘」という言葉の方がピッタリくるかもしれない。

それにしても、収集癖がある割にはフィギュアなどが無造作に放置されている。

もしかして当初はコレクションのつもりで集めていたが、そのうち飽きてしまったものなのかもしれない。

Image by Gerd Altmann on Pixabay

こうしたものは処分するかどうかの判断に困る場合が多い。私の役目はその判断を下すこと。未開封のフィギュアやDVDなどが私のもとに次々と運び込まれてくる。

これが数点くらいなら迷わず処分するところだが、その数は数十点に及ぶ。

そこで電話で確認をとってみると、こう言われた。
「そういった類のものは全てあなたにあげる。とにかく部屋をキレイにしてほしい」

少し驚いたが、くれるというのならばもらっておこう。

とはいっても、私はフィギュアなどに興味はないので、せっかくならメルカリやハードオフなどで売ることにした。

相場がよく分からないが、フィギュアなどはいい値段で売れるかもしれない。
そんな感じで売れるもの売れないものを選別していると、お宝を探しているようで楽しくなってきた。

念のため相場を簡単に調べてみると、こんなものがこの値段で売れるのかというようなものがたくさんある。

世の中、色々な人がいるものだ。

作業終了

そんなことをしてると夕方になり、この日の作業は終わった。

まだ部屋の中は多くのゴミは残っているが、大型のものが撤去されたおかげで随分とスッキリした感じがする。

業者が帰った後、私は一人部屋に残ってこの日の作業状況を報告するために各部屋の写真を撮影した。

久々の労働で疲れたものの、作業がはかどったことで心地よい充実感に包まれながらその日は帰宅した。

そして、依頼主にその画像をメールで送信すると、早速電話があり、お褒めの言葉をいただいた。まあ、実際に作業したのは業者だけど…

そしてなんと、この作業が片付いたら依頼主からお礼をもらえることになった。無職の私にとってはなんともうれしい限りだ。

 ◆真・転職回顧録-ゴミ部屋編 5/12へ続く
次回:40代無職底辺、ゴミ部屋を再生させる

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