今は売り手市場?
今、転職は空前の売り手市場だという。
しかし、40代底辺無職の私にはとてもそんな実感がない。応募した件数だけ書類選考不通過の数が増えていく。
また、人手不足による倒産が多くなっているという。本当にそうなのだろうか?
人手不足とはいうものの、若さ・安い給料・経験の3つを満たすスーパーマンを求める企業が非常に多い印象を受ける。
結局のところ、私のような中年ブラック人材はお呼びではないのだ。
そんな企業はこれからもずっと人手不足で苦しんでおけばいいのにと思う。かくいう私もずっと就職難で苦しむのだろうけど…
求人を発見!
先日の最終面接の結果がなかなか来なくてやきもきしているなか、偶然にも私にピッタリの求人を新たに見つけることができた!
誰もが知っているような大企業の関連会社が運営しているサービスで、仕事内容はそれを運営するものだった。
運営以外にも業務改善や様々なレポート作成などが含まれており、これまで私がやってきた仕事そのもの。
まさに私のためにあるような仕事内容だ。そうそう簡単に見つかるような案件ではない。
さらに詳しく調べてみると、この求人はエージェントサービスや転職サイトなど色々な媒体に掲載されていることがわかった。
さっそく応募!といきたいが、ここはもうひと手間かけて、エージェントと転職サイトの特性を考えつつ応募する媒体を吟味する必要があった。
以前にも同じようなケースがあり、どちらで応募すればよいのかハローワーク職員に質問したことがある。
彼が言うには、「採用コストを考えれば、転職サイト経由の応募のほうが企業からの好感は高い」ということらしい。
それもそうかと思ってその時はアドバイスとおりにサイト経由で応募してみたが、結局、書類選考すら通らなかった。
この敗因を振り返ってみると、転職サイトでの一般応募ではその他大勢に埋もれてしまったためかもしれない。経験を考慮されることなく年齢だけであっさりとはじかれてしまったのではないかと思っている。
そこで今回はエージェント経由で応募してみることにした。
そもそもエージェント経由でも募集しているということは、企業側もそれ相応のコストを覚悟しているということだ。
そのため、エージェントからのプッシュが期待できる方が中年の私にとっては得策と考えた。幸いにも大手の転職エージェントで応募可能だったので、そちらを利用してみることにした。
淡い期待
書類も最高の出来に仕上がった。経歴自体も申し分ないはず。
そのうえ、とりあえず書類選考に通過しさえすれば、その後の面接には自信があった。それだけにこの応募にはかなり大きな期待を寄せていたものの、不安要素も一つあった。
それはエージェントの経験不足だ。
まだ若い女性だったので、仕事をするうえでのしたたかさに欠ける点が心配だった。決められた業務フローに則って機械的に応募されたのでは企業へのアピールに欠ける。
そこで、求人と私の経験がいかにマッチしているか、そして志望度が最も高いことをエージェントに伝えた。メールだけでなく電話でも直接その旨を伝えた。
これは、私の意欲を書類選考通過のネタに使ってほしいという意図があったからだ。それだけでなく、エージェントにプレッシャーをかけるという意味もあった。
彼女にしてみても、募集内容と経験が合致する人材を送り込むことに成功すれば、営業成績もアップするはず。
まさにwin-winの関係だ。リクエストが多い厄介な求職者だと思われただろうが、今の私はそんなことに構っていられない。
考えられる全ての手段を講じていざ応募。あとは結果を待つだけ。きっといい連絡がくるのではないだろうか。
書類選考の結果はいかに?
待つこと一週間。
自信はあったものの確証はないので、その間はドキドキだった。
そしてついに、待ちに待った合否の連絡が来た。
メールのタイトルは「選考結果のご連絡」。
はい、ダメ!タイトルだけですぐ分かりますよ!
案の定、メールは書類選考不通過を伝えるものだった…。
まさに絶望の瞬間。
なぜダメだったかはサッパリ分からなかった私は、電話でその理由を聞いてみた。
それによると、まだ若い会社なので私の年齢がネックとなったらしい。もっと言うと、エージェント会社での内部選考で落ちてしまっていた。
つまりは門前払い。
結局、そういうことだったのか。またしても現実が思い知らされた。おそらくは転職回数も影響しているのだろう。
しかし、未経験の仕事に応募しているならまだ分かるが、ある程度の経験職種なんだから、せめて企業に推薦くらいしてくれよと言いたい。
40代、50代だってまだ何十年も働けるのに。年齢で弾かれてしまうのは本当に悔しい。
少子高齢化なんだから、若手の採用にこだわれば人手不足になるのは当然だと思う。年齢を過剰に重視する採用スタンスが変わらない限り、人手不足が解消するわけないじゃないか!
なんなんだよ、まったく…
次の一手はどうすべきか?
さて、これからどうしようか。
できることと言えば、もう少し応募する幅を広げることくらい。といっても、今でも十分に幅を広げている状態なのだが…
サイトで求人内容を見ていると、「20代活躍中!」「若手が活躍しています!」などの文字が躍っている。こういった企業はきっと、私などお呼びではないのだろう。
それとともに、社内に設置されたお洒落なカウンターバーで数人の若い人たちが楽しそうに談笑している風景が掲載されている。
そんなのは羨ましいわけでもないが、私にはもう遥か遠くにある異国の風景にしか見えない。
でも、まだ頑張れるはずだ。
そして今日もまた、仕事探しに精を出す。
◆真・転職回顧録-再起動編 22/29へ続く
次回:今日も連絡はこなかった…試される40代無職男
売り手市場、人手不足なのは「製造」「建設」「運送」「飲食サービス」業界くらいで,それ以外の業種は人手不足ではありません。また、一番人手不足と言われてるのはいわゆる単純労働の仕事です。
そろそろ、現実も見えて辛い目にも相当会われたところかと思います。業種をもっと広げてみると、いいかもしれませんね。
契約社員という手もあるかと思いますが、例えば公務員の臨時職員なども探せばあるかもしれません。しかし、やはり契約社員では不安定であることは変わりないので正社員として働ける仕事を見つけるべきでしょう。
主観ではなく客観で物事を判断してください。
それができれば、自ずと未来も見えてくるでしょう。
敗北者になろうと
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」
です。