昨晩、嫌な夢を見た。
嫌な夢を見た。
夢の中の私は再就職先に成功していたが、システムの設定を誤り大きな障害を起こして焦っていた。
就活がうまくいかないことと、ニュースで見た携帯キャリアの通信障害が強く印象に残ったせいでこんな夢を見たのだろう。
夢に出てくるほど真剣に就活に取り組んでいる証拠なので、まあ良しとするか…。
最近はあまりいいことのない毎日だが、それでも少しだけいい知らせもあった。
別居に向けての準備
いい知らせとは新居のことだ。
昨日、以前から目星をつけていた新居の内見に行ってきた。新居といえば格好よく聞こえるが、要は別居するにあたっての引っ越し先のことだ。
前にも一度部屋の中を見てはいたが、再確認のためにあらためて内見に行ってみたのだ。
間取りや広さに大きな問題はなさそうだったので、その足で不動産屋に申込書を提出しに行った。
そして今朝、入居審査がおりたとの電話をもらった。随分と早い連絡だ。
書類選考落ちが続く私にとっては、就活とは関係ないことであっても審査通過という言葉がとても嬉しい。
ちなみにこの物件は家賃5万円、最寄駅から徒歩20分、ワンルーム、広さは25㎡ほど。
無職の家賃としてはちょっと高めだが、再就職にプレッシャーをかけるという意味もある。それを考えるとまあ無難な感じだ。
それにしても、このときほど貯金しておいてよかったと思うことはなかった。
無職が賃貸を借りる場合、自分の社会的信用を証明するものは貯金残高だけなので、これが入居審査の合否に大きく影響する。
かといって、全ての物件が貯金での審査に応じてくれるわけではない。あくまでオーナーがOKサインを出した場合に限られるので、選択肢はある程度絞られてしまう。
幸いにも今回はその中で最も条件のよい部屋を借りられることができた。
不動産屋での恥ずかしい出来事
そもそも、不動産屋に足を運んで部屋を探すのはとても恥ずかしかった。
なにしろ、物件を探す際には自分の素性を担当者に話さなければいけないからだ。
何回も就職試験に落ちて困っているなんてことを言う必要はないが、少なくとも現在は無職であることを告げる必要がある。
加えて、既婚者の私が単身者用の部屋を探す理由として、妻と別居予定であることも言わなければいけない。
隣の席では親同伴の学生さんがマンションを探していた。きっと私が無職であることはこの親子連れにも聞こえてしまうだろう。
恥ずかしいことこのうえないが、今はそんなこと言っている場合ではない。
そう考えた私は、相手からの同情を買って少しでもいい物件を探してもらうおうという作戦に出た。
カウンターで私に対応してくれたのはほぼ同年代とみられる男性。事前に調べていたネットでの口コミとおり、この不動産屋の店員は物腰も柔らかいし、親身になってくれそうだ。
そして作戦決行。
今は無職の身だが、再起するためになんとかいい物件を探してほしいと頼んでみた。
これが功を奏したのか、彼は2時間近くもかけていろんな物件を探してくれた。そのなかの1件が今回の物件だ。
それにしても無職でも貸りられる部屋は思っていた以上にあるものだ。案外、部屋を探している無職の人は多いのかもしれない。
ただ、不動産屋は選ばなければいけない。個人経営している町の不動産屋は全くダメだ。
以前、こうしたところも数件回ってみたが「昔から付き合いのあるオーナーさんとの信頼関係がありますので…」と言われて断られた。
無職の入居希望者は、不動産屋とオーナーの信頼関係を壊すとでも言いたいらしい。
その一方、チェーン展開している不動産屋は上述のとおり親身になってくれる。私と同じような状況の人はぜひ、大手の不動産屋に相談することをおすすめする。
とはいうものの、少なくとも半年~1年分の家賃に相当する貯金が必要らしい。また、保証会社の加入が必須で、場合によってはさらに連帯保証人が必要だ。
引き締まる思い
そして、契約手続きの日取りも決まり、これで妻との別居は確定的になった。
もう後戻りはできない。きっと、引っ越してから数か月後には離婚へと話が進むのだろう。
そして私は部屋の整理に手を付け始めたが、やはり引っ越しは大変だ。
狭い部屋から広い部屋に引っ越すのはわりと容易だが、その逆となると断捨離が難しい。スパッと処分できればいいが、凡人にはそんな割り切りがなかなかできない…
そうこうしていると、私たちの結婚式の様子を収めたDVDがロッカーから出てきた。
懐かしくなって思わず再生してみると、ニコニコした二人が映っている。この時はまさかこんな時が来ようとは夢にも思わなかった。
今、妻との関係性がギクシャクしているわけではないし、二人の間で交わす会話は、結婚当初と同じくらいにある。
一見して仲のよさそうな二人が離婚する最大の理由は、私の仕事が安定しないことだ。これこそまさに、妻が私に不信感を抱くようになった最大の理由だ。
随分と話し合いを重ねてきたが、結果は変わらず。
仕事が色々と変わってしまったことは不本意だが、私としては申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
今の私にできることはせいぜい一刻も早く仕事を決めることだ。それ以外にない。
窓の外を見ると、クリスマスに向けてイルミネーションが始めたお店がチラホラ見える。
その光景がやけにまぶしい。
◆真・転職回顧録-再起動編 29/29へ続く
次回:失礼なスカウトメールにモノ申してみた
引っ越しご苦労様です(*´д`)o
色々苦しいでしょうが、折れない姿は素直に尊敬できます。
youtubeでこういう動画を見つけました。
【面接対策】転職回数が多い人の最強の言い訳を考えた (Vol.263)
もしかしたら役に立つかと思いましたので。求職が上手くいくといいですね。