朝の通勤風景
会社に出社する日は朝6時に起床し、7時過ぎの電車に乗ることにしている。
ちょっと早めに家を出るのにはある理由が。
それは、満員電車を避けて比較的空いている準各駅停車に乗るためだ。
多くの人は急行などの電車に乗るため、こうすれば座席に座れる確率が高くなる。
いつも同じ時間の電車の同じ車両に乗っているので、よく見かける顔も多い。誰がどこで降りるかというのが大体分かってきた。
車両に乗り込んだときに降車駅が分かっている人を見かけたら、その人の前に立って席が空くのを待つ。
少々気持ち悪がられるかもしれないが、しがない契約社員サラリーマンが少しでも快適に通勤するためのサバイバル術なのだ。
そして無事に座ることが出来たら、乗り換えの駅に到着するまでひたすら寝る。
昔はこの時間を読書にあてていたが、今はただただ睡眠の時間になってしまった。
こんなところに今の私の落ち目っぷりがあらわれている気がする。
無職時代を懐かしむ契約社員
ところで私は今、このブログを含めて2つのサイトを運営している。
サイト運営についてあれこれと考えることは楽しい。
アクセスアップのための施策や、新企画を考えたりすることにワクワクするのだ。
最近はGoogleの検索エンジンアルゴリズムがアップデートされ、その影響をまともにくらってしまい(悪い意味で)、閲覧者数がだいぶ減少してしまったが、それでも記事を読んでもらえるのはとても嬉しい。
読者の皆様、感謝しております。
どうもありがとうございます。
私が無職だった約1年前はアルバイトしながらも、こうしたサイト運営のことばかりを考えていた。
そうした無職時代のことを、会社に向かう途中に懐かしむことがある。
今思えばそれなりに幸せな時間だった。
しかし今はそうした時間を取ることがなかなかできない。かといって先日の記事にも書いたように、仕事が充実しているわけでもない。
以前は再就職できないことに焦りを感じていたが、それはそれで大切な時間だったなぁとしみじみ感じる。
無職時代と今のどちらがいいかと問われれば…どうだろう…。
本当ならば、働いている今のほうがいいに決まっていると答えたいが、現在があまり充実していないだけに即答できないのが悲しい…。
もちろん、安定的な収入があるというのは何物にも代えがたい魅力だけれど、情けないほどの安月給だ。金銭的な面だけでは全てを判断できない。
ため息の出るような仕事
そんなとりとめのないことを考えながら会社に着いて椅子に座り、いつものように仕事しているとマネージャーさんから声を掛けられた。
こんな時は大体、ややこしい仕事の話を振られることが多い。
今は仕事量的にアップアップだということを伝えたが、本来の仕事とは異なる裏方のような仕事なので、チーム内の他の人に頼むことはできないらしい。
裏方の仕事を軽んじるかのような言い方だったが、とにかくこの仕事は私に回すしかないということだった。
まあ、私以外の人も多忙な状況は分かっているのでしかたないか…。
私はこのチームでは新人なので、何でも屋という立ち位置で仕事をしなければならない。
実際に仕事内容を聞いてみると、たしかにサポートセンター的な内容が濃い。今の私が担当している業務とは大きな関わりがありそうだ。
そこで、以前までこの仕事を担当していた女性の田中さん(仮名)に進捗状況を聞きに行ったのだが、ここでちょっとトラブルが。
というのは、田中さん自身は、私がこの仕事の新担当になることを知らされていなかったのだ。どうやら、マネージャーさんが担当の調整をしないまま私に話を持ってきてしまったようだ。
その場でお互いに『はぁ~』とため息をつきながら、『ダメダメな仕事の振り方だけど、ここは我慢しましょうか』と慰め合う結果となった。
蓄積するストレス
とりあえず今の状況を聞いたところ、第一声として不安になるようなことを伝えられた。
『これ、結構な泥沼案件ですよ』
詳しく話を聞いてみると、このお客さんはかなり気難しいそうだ。こちら側の説明をなかなか聞いてくれず、話がかなりこじれているらしい。
原因の大半は向こうの勘違いにあるそうなのだが、メールでの説明では埒が明かないので、つい先日も電話したそうだ。
しかし、全くといっていいほど取り合ってくれない。そこで、明日にでも再度こちらから電話することになっていた。
つまり、その電話をするのが私の役目ということだ。
どす黒い憂鬱な気持ちが、夕立直前の黒い雲のようにモクモクと湧き上がってくる。
私と田中さんとの話し合いの結果、その気難しいお客さんにオフィスから電話することにした。
貧乏くじを引きまくる元無職契約社員
その日はずっと、翌日の電話のことが気になっていた。
とりあえず今の状況を整理する必要があるので、本来あるべき姿と、お客さんが勘違いしている点を洗い出してメモにしてみた。
もちろんこちら側の不手際も多少はあるので、それは素直に認めて謝罪したうえで先方が勘違いしている内容を丁寧に説明しなければいけない。
マネージャーさんにこの件を報告すると、『十分に気を付けて電話してね。お客様目線を忘れずに説明してください。』とのありがたいお言葉を頂戴した。
軽く殺意が湧く。
そして翌日、私はオフィスへ向かった。
すでに田中さんは出社していて、電話の前に簡単な打ち合わせを行う。
何かあれば、田中さんもフォローに入ってくれる段取りになっていた。面倒見の良い人で本当にありがたい。
いきなり話は変わるが、田中さんの声質はとても聞きやすいし気持ちが落ち着く。また、とてもキレイな人だし、人当たりもよい。
性差別の意図は全くないが、こんなゴタゴタの時は私のような中年オッサンよりもこうした女性の方がその場が落ち着く。
そんな田中さんをしても、まだこじれているということはおそらく、私が電話したところで話が丸くおさまることはないだろう。
さて、この案件はどんな結末を迎えるのか?
※なお、これをきっかけに田中さんと私の仲が急速に縮まって…などというキラキラストーリーはありませんので、あしからず。
===========
次回の記事もお楽しみに!
よろしければ、こちらの記事もぜひ!
気晴らしに、こちらもどうですか?
私の転落人生はここから始まりました
お疲れ様です。
気難しいお客様の件、決着しましたか。マネージャーからの「、『十分に気を付けて電話してね。お客様目線を忘れずに説明してください。』との言葉に対する、軽く湧き上がる殺意。大いに同感です。何の意味もないアドバイスは要りませんよね。なんなら、マネージャーが対応して下さいって言ってやりたいですね。私も新しいプロジェクトがアサインされる度に「もう、十分ですっ」て気持ちです。一度仕事のアサイン等も含めて日本人スーパーバイザーと話したのですが、別件も絡み軽く口論になり、私の査定(10項目)中1項目はゼロ査定されてしまいました。あまりにも納得がいかなかったので、アメリカ人上司の更にアメリカ人上司に直談判し、ゼロ評価は撤回してもらいましたが、もうこの半年間仕事に対するやる気は地に落ちました。2月の疾病休暇はこれが原因でした。
たかが仕事、されど仕事ですね。また、新しい週の始まりです。