ここ最近のできごと
新規事業を始めるにあたって妻との別居が決まり、私は事務所兼住居を決める準備をしていた。
ここ最近は、そのために色々と動いており、そのためブログの新規投稿が途絶えていた。
不動産屋をまわること数件、やっと希望に見合う部屋を見つけ、引っ越しの日程もほぼ決まりかけていた。そんな折、知人から思いがけない話が舞い込んだ。
その話があまりにも魅力的だったため、決まりかけていた物件をキャンセルし、紹介してくれた物件に変更することにした。
それほどいい条件の物件だったのだ。
どんな物件かというと、元々は高級分譲マンションの一室で、間取りは3LDK。家賃は2.5万で共益費なし。もちろん、事務所としての使用も可。
都心でこれほどの条件はまずありえない。
しかしよくよく考えてみると、なんか怪しい。怪しすぎる。
そこで、何か裏があると確信し、知人に真相を確かめると、部屋を貸すに至った経緯を話してくれた。
驚愕の部屋。その状況。
なんでもこの部屋の持ち主はかなりの資産家のご子息だが、不要なものもそうでないものを全てため込んでしまう癖があった。
そのため、中はいわゆるゴミ屋敷状態とのことだった。
そんな状況を見かねたゴミ部屋の持ち主の親族は、この部屋を売却したいらしい。当の本人はすでに違う場所に引っ越したそうだ。
ただ、マンションを売却するにしても、この部屋のゴミを何とかする必要がある。
そこで、私がゴミ撤去をする代わりに、2年ほど格安で、部屋の管理という名目で貸してくれるとのことだった。
もちろんゴミ撤去や部屋のクリーニングにかかる費用は戦法が全て負担してくれる。
なるほど、そういうことか。うまい話にはやはり裏があった。
でも、今の私にはこの話を断る理由がない。ゴミ撤去をするだけで高級分譲マンションを格安で借りられるならお安い御用だ。
ということでまず、部屋がどんな状況なのかを視察してみることにした。
そこで、この話を持ってきてくれた知人と最寄り駅で待ち合わせて実際にマンションを訪れ、恐る恐るドアを開けてみた。
絶句した。中は想像をはるかに超えるゴミの山。甘く見ていた…
入り口からいきなりゴミの山が形成されており、ペットボトルやコンビニ弁当の容器が2重3重にも堆積している。
一応スリッパで中に入ろうと思っていたのだが、そんな生易しいものではなかった。やむを得ず靴で入らざるを得なかった。
奥の部屋に進む途中、カウンターキッチンの横を通った。チラリとみてみると、いつから放置されているか分からない皿やコップがシンクの中に溜まっており、周囲に悪臭が漂っている。
さらに奥に踏み込んでみる。まるで、未開のジャングルを探検している気持ちだ。
そこには和室が一室あった。どうやらそこで寝起きしていたらしく、布団は万年床になっていた。靴下や下着が辺り一面に脱ぎ散らかされており、畳は見えない。
↓これが実際の部屋の状況。
テレビのニュースではたまにゴミ屋敷が特集されるが、まさか自分が実際に目の当たりにすることになるとは…
次に別の部屋の様子を見てみることにした。
ここは何かの作業部屋だったらしく、パソコンやプリンターが数台放置されていた。それぞれ新しいものから古いものまでいろいろあったが、何に使用していたかは不明だ。
それだけでなく、膨大な数の本が散乱しており、何か調べ物をしていたらしい。
ロッカーもたくさんあり、中は領収書の束で埋め尽くされている。
また分譲マンションだけあって、クローゼットなどもたくさんあるが、そこを開けるたびに書類やら衣服やらが次々に出現してくる。
山積みのゴミ
このほかにもまだ見ていない部屋がある。そのなかはどうなっているのか、大体の見当はつくが、なんか怖い。
部屋自体が広いうえに、いたるところに堆積したゴミが壁のようになっており、さながら迷路のようだ。
全ての部屋の隅々までみると、さらに驚くようなものが出てくるかもしれない。
こんな状況では、とても住むことは不可能だということは十分に分かった。また、私一人でなんとかできるような状況ではない。
ということで、まずは清掃業者の手配をすることにした。
当初の予定では今月の下旬には新居で仕事を開始する予定だったが、この状況では随分とズレこみそうだ…
これから業者の選定や作業の立ち合いなどで忙しくなりそうだが、本来の仕事が動き出すのは一体いつになるのだろう…。
ただ、ゴミ撤去や部屋のクリーニングが条件とはいえ、これだけの好条件で部屋を貸してくれるというのだから、その点には感謝しかない。
◆真・転職回顧録-ゴミ部屋編 3/12へ続く
次回:40代無職中年男が挑戦するゴミ部屋の片付け!