届かない書類選考結果
相変わらず、おもちゃ会社からの書類選考結果は来ない。
当ブログの読者様からのコメントによると、業界的にそういう風潮にあるらしいので、こちらは期待せずに待っておくことにする。
さて、残りの持ち駒は二つ。食品会社と外資系だ(夏と無職とハローワークと友人とを参照)。
どちらの会社にも最高の出来と思える応募書類を郵送した。これでダメならしょうがない。
そう思いながら一週間が経過した。
食品会社の場合
食品会社の求人票には、書類到着後、合否に関係なく一週間で連絡があると記載されていた。そして、その日がついにやって来たわけだ。
図書館にいた私は机の上にスマホを置き、いつ会社から電話がかかってきても対応できるように準備万端で待っていた。
しかしとうとう、閉館時間まで何の連絡もなかった。
私は不安な気持ちを抱えたまま図書館を後にし、帰宅後、夕飯の準備に取り掛かった。
この日の夕飯は煮物。というか、自炊するときは毎回、煮物だ。私のような独身者にはお手軽に作れるのでお気に入りメニューなのだ。
手順としては、業務スーパーで買い込んできた冷凍野菜(ブロッコリー、きのこ、スライス玉ねぎ、たまにカボチャ)とササミを水を張った鍋に入れる。それに顆粒だし、しょう油、みりんを入れてグツグツと煮込む。
30分くらいで味も栄養価もそれなりのものが完成する。
ちなみにダイエットのため、白米は食べない。夕食は煮物オンリーだ。
それを食べ終えたところでメールチェック。
すると、待ちに待っていたやつが来ていた!そう、食品会社からの連絡だ!
まずは件名の確認から
件名は、【書類選考の結果連絡】。
う~ん、これだけでは合否の判断ができない。なかなか手強い。
実はこの時点でメール本文も視界に入ってはいるが、恐いので最初はそこを見ないようにしている。
恐る恐る本文に目を移して内容を確認してみると、そこにはなんと面接の案内が!
私は書類選考に通過したようだ!
ところでここ最近、書類選考の通過率が上がってきている。
これは、履歴書を作成する際、短期離職の職歴には触れないようにしたことが影響していると思う。というか、絶対にこれが要因だ。
正直、ここまで効果があるとは思っていなかった。アドバイスしてくれた転職エージェント、本当にありがとう。
今までこれに気付かなかったことが悔やまれるが、それはもう後の祭りだ。縁がなかったものとして諦めるしかない。
さて、話を戻す。
会社側は面接の候補日を三点ほど挙げてくれていた。しかし、アルバイトが終了した無職の私には持て余すほどの時間があったので、とりあえず直近の日程を第一希望として回答した。
すると翌日、早速返信があり、面接は一週間後の14時に決まった。私の希望通りの結果となった。
場所は有楽町にある本社で行われる。
有楽町と言えば東京駅のすぐ近くにあり、まさにTHE 東京という感じがするが、実は私、今までほとんど行ったことがない。
そこで用心のため、前日に下見することにした。
平日の日中にもかかわらず人は多かった。サラリーマンが多いせいか、同じ賑やかさでも渋谷とはまた違う雰囲気がする。
スマホのナビに従って有楽町駅から目的地のビルに向かうと、思ったよりもあっさり到着することができた。有楽町の駅から徒歩15分位の距離だ。
あまり付近をウロウロしていると翌日の面接官とすれ違うおそれがあったので、場所の確認もそこそこに立ち去ることにした。
面接当日
志望動機や自己アピールも頭に入れたし、スーツもクリーニングでキレイになっている。あとは出たとこ勝負か。
約束時間の10分前に会社に到着した私は、受付にある内線電話で担当者を呼び出した。
すると、総務の若手といった感じの女性がオフィスの奥にある部屋に案内してくれた。
部屋の中には10人用のテーブルが1台置かれており、手前と向こう側にそれぞれ椅子が5脚ずつキレイに配置されている。
ここはきっと、商談や役員会議で使う部屋なのだろう。
私自身、面接には慣れているつもりだが、こうしたキレイに整頓された部屋はいつもより緊張感が増す。
案内してくれた女性に促され、私は奥側の真ん中の椅子に座り、面接官が到着するのを待った。
5分ほど経ったところでドアをノックする音が聞こえ、男性2名と女性1名の計3人が入室してきた。私は席を立って簡単な挨拶した。
さあいよいよ面接スタートだ。どうぞお手柔らかに…
面接官同士の会話の雰囲気からすると、この中のトップは女性と思われた。
まずは会社概要の説明を受けた後、私の簡単な略歴を交えた自己紹介を行った。
その後、話は志望動機や自己PRに移り、大きなミスもなく面接は進んだ。
さて、問題はこの後だ。
ここまでの面接の流れはある程度の予想がついていた。しかし、ここから先は相手からどんな質問が飛んでくるか分からない。
そんな緊張のなか質問されたのは、『これまでのキャリアのなかで、自信をもってアピールできる実績について』というものだった
正直言ってそれほど自慢できるものはなかったが、ここは乏しい実績を目一杯盛るしかない。ここで盛らなければいつ盛るのだ!俺よ、盛れ!
そもそも、私のキャリアとこの会社とでは業界が異なる。しかし、募集職種的には非常に近いものがあるので、何かしら相手に響くものがきっとあるはず。
若干早口になりながらも精いっぱいプレゼンをしていると、どうやら私の話に興味を持ってくれたらしい。
そして運よく、『その部分は今、うちが力を入れようとしているところです。』という流れになった。
秘 策
実は今回の面接に当たり、私は飛び道具を用意していた。
もし相手が話に興味を持った場合に備え、現状のサービス内容を踏まえたいくつかの改善点をパワポで作り、それを持参していたのだ。
以前、別の会社の面接でこうした試みを行ったところ、思いのほか好評だったので、今回もそれをマネしてみたのだった。
しかしこの改善案、会社のコーポレートサイトと運営サービスを外側から見て作っただけのものだ。そのためハッキリいって内容が薄っぺらいし、そもそも案の内容が妥当なものかどうかさえ怪しい。
要は、熱意をアピールする資料という位置づけのはずだった。
ところが予想に反し、改善案についてのより詳細な説明と現状のアドバイスを求められた。その場がまるで、コンサルとお客さんの打ち合わせような雰囲気に変わり始めていた。
ここは押すべき時だと考えた私は、出し惜しみせずに自分の考えを全て相手に伝えた。
正直、こんな展開は初めてだ。私は努めて平静を装っていたものの、どこかで間違ったことを言ってしまわないか、内心はかなりヒヤヒヤものだった。
話が一段落した後、その資料を一部欲しいと言われたので、それを渡した。
こんな資料に興味を持ってくれるなんて、頑張って資料を作ってきた甲斐があるというものだ。私の飛び道具は十分に威力を発揮してくれたと思う。
そして面接はここで終了。時間にして1時間ほどだった。
おそらく先方は他の質問も用意していたはずだが、先ほどの話が盛り上がったため、当初予定した面接時間を使い切ってしまったのだろう。
私としてもその方がボロを出さずに済むので、願ったりかなったりだ。
さて、面接結果はいかに
手応えはあった。それも、今までの中でも一番の手応えだ。
私が伝えた改善案があの会社にとって適切なものだったかどうかは分からないが、興味を持ってくれたことは間違いない。力を出し切っただけに、『これでダメならしょうがない』。そんな心境だった。
そして帰宅途中の電車の中、想像以上に疲れがドッと出てきた。たかが1時間の面接とはいえ、かなりの緊張状態が続いたせいだろう。
そんなこともあって知らないうちに寝てしまっていた私は、降車駅の手前で慌てて飛び起きた。
その日は自炊する気力がなかったので、帰り道の途中にある富士そばに寄り、ざるそばとミニ丼セットで夕食を済ませた。充実感のせいか、いつもよりおいしく感じる。
帰宅後ろ、すぐにシャワーを浴びた私はメールチェックを行った後、机で今日の面接を振り返ってみた。
『確かに手応えはあったが、それはあくまで私個人の感触であって、相手はどう思っていたかは分からない。もしかして、私のアイデアだけこっそりいただき、面接結果は不合格なんてこともあり得なくはない。』
さっきまではあんなにプラスに考えていたのに、少し落ち着くと被害妄想に近い考えが頭をよぎるのは無職あるあるだ。
まあどうなるにせよ、結果は一週間以内に判明する。
無職の私がいろいろ考えても結果なんて分かりっこないのだから、それ以降は合否については考えないことにした。
さて、次は外資系の書類選考の結果が気になる。こちらは次回以降の記事で「外資系の場合」と題して報告したい。
そしてこの日を境に、私の状況がにわかに慌ただしくなる。
◆真・転職回顧録-再びの就活編 22/27へ続く
次回:【外資系の場合】40代無職中年男、気になる書類選考の結果
しばらく更新されていませんが、お元気でしょうか。
無事に新しい転職先が決まることをお祈りしております。