夫婦の別居を義両親に報告してきた。
前回記事のとおり、私たち夫婦は、これからのことをずっと話し合ってきた。
私はもちろん離婚したくない。
しかし妻の考えはそうではなかった。
話し合の途中、妻は涙を見せ、私はただただ謝ることしかできなかった。
その結果、結論として、まだ離婚はせず、当面の間は別居するということで話が落ち着いた。
ただし、当面と言ってもそれほど長い期間ではない。半年といったところだ。
ではなぜ半年なのか?
それは、冷却期間を置くということと、その間の私の行動でその先のことをきめたいということが理由だ。
そして別居するにあたり、私は少し離れた街のマンションを借り、妻は実家に戻ることにした。
なにせ、その時住んでいたマンションの家賃は高く、10万以上もする。無職の私には到底払いきれる金額ではない。
そこで私は新居探しをしていたのだが、なにせ予算が少ない。
財布が許す範囲内で部屋を探すと、学生が住むようなワンルームくらいしか物件が出てこない。
希望にマッチする物件
それでもどうにか希望に近い条件のワンルームを見つけた。決して広くはないものの、ギリギリ許容範囲内だ。
ワンルームではあるが、落ちぶれた40代底辺無職にはピッタリだ。
二回ほど内見を繰り返し、いざ入居の申し込み!という時になって思いもよらぬ知らせが舞い込んできた。
それは、3LDKのマンションを住居兼事務所として使ってもよいという知り合いからの連絡だった。
この物件、都内にしては格安だ。親しい友人からの紹介なので変な事故物件ではないだろう。渡りに船とはこのことかもしれない。
すぐに実際の場所と間取りを教えてもらい、新たにそこを借りることにした。決まりかけていたワンルームをキャンセルだ。
これで、住む場所については一段落。
しかし、まだ一つだけ気の重い作業が残っていた。それは義実家への報告だ。
自分の両親には帰省の時に色々と話はしてきたが、義実家にはまだ何も話していなかった。
一応、妻を介して大体の話はしてもらっていたものの、さすがに私からも直接報告しなければならない。
最高に居心地の悪い場所
そこで義実家に訪問してきた。
離婚かどうかの瀬戸際のタイミングだ。これほど憂鬱なことはない。
ちなみに私が転職を繰り返してきた一年間、こちらも向こうもお互いに顔を合わせることを避けてきた。
その結果、徒歩10分という近距離に住んでいるにもかかわらず、顔を見るのは1年ぶりくらいだ。
二人で義実家に向かい、まず玄関先で今まで顔を見せなかったことを詫びた。
その後リビングに通され、ソファーに座った。何も出されないかと思ったが、一応、お茶だけは出してくれた。
あまり長居するつもりはなかったので、これまでの私のこと、これからの仕事のこと、二人の今後のことを単刀直入に話した。
すると予想通り、色々と文句を言われた。まあ当然だ。
「甘えている」「仕事を変えすぎ」「すぐ人に頼る」「なぜすぐに1週間ほど自分の実家に戻ったのか」
仕事を辞めたのは、長く勤めていた会社が潰れてしまったからだし、その後の二社を辞めたのはクビ同然で退職したりパワハラにあったことが原因だ。
こちらとしても不本意な結果だったのだが、それはあまり理解されていないようだった。
また、今月上旬に1週間ほど実家に帰ったのはバカンスで帰ったのでなく、自分のこれからのことを相談するためだったのだが、どうやらそれが気に入らなかったようだ。
相談のために帰省することがなぜ気に入らないのかはよく分からないが、とにかく私によい印象を持っていないことだけは確かだ。
義両親に嫌われる底辺無職男
色々と反論したかったが、妻を不安にさせてしまっているのは確かなのでここはグッと堪えてひたすら謝罪に徹した。
妻は私の横で黙ってその話を聞いていた。
結局、1時間ほど好き放題言われ、後は自分たちで決めなさいということになった。
帰宅後、自分の中で猛烈に悔しさがこみあげてきた。
私は離婚という選択肢は避けたい。そのためにも、これからの生活を軌道に乗せ、またもとのような生活を送りたい。
一方の妻はというと、別居期間を設けるものの、考えは離婚にほぼ傾いているようだ。
収入が安定しない相手とはこの先一緒にやっていくのは難しいというのがその理由だ。
こうなったら、ダメ元で頑張るしかない。
◆真・転職回顧録-ゴミ部屋編 2/12へ続く
次回:驚愕!40代底辺無職が契約した新居の秘密。