40代無職がドキュメンタリー番組を見た

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興味深いドキュメンタリーを見た。

昼食をとって、ボーっとテレビを見ているとドキュメンタリー番組が始まった。

いろいろな事情を抱えた子供達が受験を乗り越え、自分たちの夢に向かっていく姿を追ったものだ。

私もかつて受験には苦労した。

進学校に進んだものの勉強をしなくなってしまい、そこから成績はがた落ち。

3年間、全体の1/10以下の下位グループを彷徨っていた。

その後一念発起し、勉強をやり直してなんとか大学に入り、今に至っている。今、人生の谷にいる私は興味を強く惹かれてその番組を見ていた。

なかでも、過去に非行に走った経験をもちながらも、思うところがあって大学受験を目指す一人の青年に目が留まった。

彼は結局、紆余曲折しながらも必死に勉強して志望大学に見事合格し、新たな道を歩みはじめ、番組はそこで終わった。その後の彼の姿もぜひ見たいものだ。

テレビならではの脚色が入っているかもしれないが、新たな目標のために歩き出した彼は素晴らしいと思った。

私は、非行に走った彼が更生したから素晴らしいと感じたのではない。

自分の将来の目標を具体的な形に落とし込み、それを実現させるために歩き始めたことに感銘を受けた。

これまでの狭い経験でいうならば、極端な話、たとえ東大を卒業したとしても、具体的な将来の夢や目標がなければ、その後の人生が迷走する可能性は高いと思う。

今の私がまさしくそれだ。

正直、私は今、自分が何をやればいいのか分からない。混乱・迷走している。

遅くとも30歳までには、今後実現したい具体的かつ現実的なキャリアを決めておくべきだった。これを明確に意識している社会人は少ないかもしれない。

しかし例えば、一つの会社に勤務し続けることも、現実的かつ具体的なキャリアを積んでいることと同じだ。

そういう意味では多くの社会人は無意識のうちにキャリアに対して明確なビジョンを持っているのだと思う。

私が新卒入社した会社の同期の大半はまだ同じ会社で頑張っている。キャリアの大切さに思いが至らなかった私からすれば本当にすごいと思う。尊敬に値する。

アルバイトであっても私を採用したいと考える企業はほとんどない。

その場しのぎの思い付きで現実離れした目標しか持たなかった私はもう、こんな状態になってしまった。

それでもなんとか生活していかなければいけないが、いまだにアルバイトすら決まらないありさまだ。

あの番組の彼には、先を見据えたキャリアを積んでいってほしいと切に願う。

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