同じ経歴を持つもう一人の元無職、現る【転職回顧録-営業マン編4/19】

40代無職中年男のOJTが始まって2週間が経った。

OJTのおかげで客先回りにもだいぶ慣れてきた。

その日は予定がスムーズに終わったため、比較的早く帰社すると見慣れない人がいることに気づいた。

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私がまだ顔合わせしていない人かと思っていたが、そうではなかった。

その人の正体は?

その人は私のすぐ後に入社した新入社員だった。

私以外にも二名の新入社員がいるということを聞いていたが、どうやらそのうちの一名らしい。

もう一名は事情があって入社には至らなかったようだ。

簡単な自己紹介がてら、私はその新入社員に挨拶をした。

年齢は私より5歳ほど若い男性だった。

年齢差は少しあるが、ほぼ同年代だし、同期入社がいると思うと少し心強い。

波乱の予感

その日は定時で仕事を終えることができた。

同性で年齢も近い新入社員と仲良くやっていきたいと考えていた私は、彼を飲みに誘ってみた。

二つ返事でOKをもらえたので、二人で近所の安居酒屋に向かった。

色々と話をしていると、彼も私と同じような境遇だったことが分かった。
前の会社が傾きかけて転職をしてきたということ、この仕事は未経験であることなど色々な話をした。

そのなかで一つ、気になる社内ルールを彼から聞いた。
どうやら、職場での飲みの誘いはNGとのことだった。

なんでも、社長がそういうことを嫌っているらしく、職場で飲みに誘うことはご法度らしい。

入社早々の彼がそれを知っていて、なんで私が知らないのかが疑問だが、とにかくそういったルールがあるという。

また、メッセンジャーなどのチャットアプリをPCにインストールしてはいけないし、オフィス内での私的な携帯電話の使用は暗黙の了解で禁止されている。

そのため、同僚を誘うには、外回りの最中に電話するくらいしかないのだ。

もし社内で飲みに誘うときは、周囲に気づかれないようにコッソリと口頭で伝えるしかないのだという。

本当にバカらしい。

くだらない暗黙のルールが次々と発覚してウンザリしたが仕方ない。

ここで働く以上はそのルールに従わなければいけないのだ。

なんて窮屈なのだろうとお互い辟易していた。

そもそもこの会社はアナログな手法が多いように感じていた。

意図的にそのようにしているわけではなく、ITを使った便利な方法を知らないのだ。

エクセルはただの表作成ソフトとしか認識されておらず、関数やVBAなどといったものを利用して作業の効率化を図ろうという考えはまったくない。

顧客データはエクセルで作ったリストに記載しているだけで、アクセスやその他の管理ツールなどDBを利用するといった考えはない。

そのうえ、多くのデータを詰め込みすぎてファイルサイズが大きくなりすぎ、動作が極端に重くなっている。

今の管理方法ではきっと、誤ってデータを上書きしてしまう可能性だってある。

しかし、その反面、データの持ち出しには気を遣っているらしく、USBメモリの使用は禁止。
ノートパソコンの使用も禁止。そもそも支給すらされていない。

これはこれで構わないのだが、外出先でノートPCを利用できないのは、外回りが中心の営業としては非常に不便だ。

新人の彼もこのような点を問題と認識していたらしく、そのことを二人でひとしきり愚痴ってその日はお開きとなった。

翌日も、いつものように私は先輩社員と外回りへ向かった。

そして夕方、会社に戻ると、いつもとは違う社内の雰囲気に気が付いた。
どうやら社内でちょっとしたトラブルが起きたらしい。

その原因はどうやら新人の彼のようだった。

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◆ 転職回顧録-営業マン編5/19へ続く↓↓

新人の彼は仕事の進め方が気に入らなかったようだ。なんとか彼をなだめた私だったが…

元無職の営業未経験者、荒らぶる【転職回顧録-営業マン編5/19】
仕事の進め方を巡る認識の相違が原因ということだった。お互い大人なので声を荒げることはなかったが、険悪な雰囲気が続いていた。
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