Cafe de 無職

~40代、50代の無職が集う場所~

転職回顧録-31

calendar

reload

スポンサーリンク

そのトラブルというのは(転職回顧録-30を参照)、新入社員の彼と先輩社員が仕事の進め方を巡ってちょっとした口論だった。

もちろん、お互い大人なので声を荒げることはなかったが、険悪な雰囲気が続いていたらしい。ほどなく争いは収まったというが、少し心配になった。
もしかして、前日に私と仕事の効率化について居酒屋で話をしたことがきっかけとなったのかもしれない。

その日の帰宅後、彼からメールが届いた。
会社のやり方がどうも合わないのでこの状態が続くようなら辞めるという。

私は彼に、もう少し我慢してほしいことを伝えた。
お互いせっかく入った会社なのだし、同期入社がいるだけでも心強い。それにこれから励まし合いながらやっていけるはずだと。

翌日、彼は何事もなかったかのように出社し普段と変わらず勤務していたが、翌月の下旬あたりから週から姿を見せなくなった。


聞けば退職したという。これにはかなり驚いた。
詳しい理由は教えてもらえなかったが、おそらく私にメールしてきたとうり、仕事の進め方に納得がいかなかったのだろう。私は非常に落胆した。
せっかく仲良くできる同期入社の友人ができたと思っていたのに。

私は暗い気持ちでその日一日を過ごした。

その時の私はというと外回りにも慣れ、そろそろ独り立ちかという時だった。担当エリアは都市部近郊になる予定だった。

次の休日、私は都心に出かけて少し大き目の鞄を購入することにした。
外回りには多くの資料を持っていくため、薄い鞄では入りきらないのだ。
少々値は張ったがこれからの仕事のことを考え奮発することにした。
これなら客先から急な資料の請求があってもその場ですぐに対応できる。これからの仕事にむけて気合十分だった。

そして、いよいよ一人で客先回りをする日を迎えた。
事前に電話でアポイントは取得済だ。その会社の業種に需要がありそうなサービスを予測して必要なパンフレットを用意して会社を出た。

約束の時間30分前にはその会社付近に到着した。
身なりを整え、準備はバッチリだ。

実はこの会社、事前にアポイントを取ろうと担当者に電話したとき、当初は色よい返事をもらえていなかったが、なんとか少しだけ時間をもらえることになった。そんな事情があったため、下手な話はできない。

約束の時間5分前に受付で担当者を呼び出し、商談というよりも、利用してもらっている商品のアフターフォローに徹する話をしてきた。とはいえ、それだけで帰ってきてしまっては能がない。他の新サービスの話も織り交ぜてきた。

なんとか無難に最初の仕事を終えることができ、近くの喫茶店で休憩を入れ、次の訪問先の経路を調べていた。
次の訪問先は事前のアポイントを入れておらず、いわゆる飛び込みで行った。これはOJTの時も経験しているが、一人で行うのは初めてだ。
そもそもこの日のために先ほどの会社以外にも電話でアポを取ろうとしたが、そんなに事がうまく運ぶわけがない。結局、電話した約10件全てに断られ続けたため、この後の訪問はすべて飛び込みでいくことに決めたのだ。

そしていよいよその時が来た。おそるおそるインターフォンを押す。
応対してくれた人に用件を告げ、担当者に取り次いでもらえるようお願いした。
しかし、あえなく却下。忙しいから帰ってくれとけんもほろろの扱いだ。
それはそうだ。忙しい中、どこの馬の骨ともわからない人間に時間を割くことなどできないのだ。
そして、ここから3件連続で飛び込みを行い、いずれも同じように門前払いをくらうこととなった。

これで今日の予定は終了。
外回り件数は少ないが、一人立ちの初日ということで、このくらいの件数でよいとの了解は上司からもらっている。
精神的にクタクタになりながら社に戻って日報を書き、その日の報告を終えるのだった。

これからはしばらくこんな日が続くのだろう。
今日は一人での初外回りということもあり、緊張感でそれほど苦にはならなかった。
しかし、この方法で成果を上げていくことができるのか、お客さんと仲良くやっていくことができるのか、どんな展開が待っているのか。
期待と不安が入り混じった気持ちで帰宅した。(回顧録-32へ続く)

スポンサーリンク

この記事をシェアする

コメント

コメントはありません。

down コメントを残す