Cafe de 無職

~40代、50代の無職が集う場所~

転職回顧録-32

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一人で外回りをするようになって約一ヶ月が経過していた。

辞めた彼のことが気になりながらも自分の仕事を精一杯頑張っていた。
このころには飛び込みの訪問にも慣れるようになっていた。

もう一人立ちしたのだからということで、4~5件/日程度の訪問で許されるはずはなく15~20件/日ほど回らなければいけない。また、一日の終わりに日報を提出することになっており、その日の外回り件数やお客さんの感触などを細かくチェックされる仕組みとなっていた。
私は少しづつ、自分の置かれた状況が厳しくなってくるのを感じた。

こんな私でも、連日外回りをしていると気付くことがある。
それは外回りの基本は、事前のアポ取りが重要ということだ。それがなければ、突然訪問しても担当者が会ってくれる可能性はほとんどない。

このアポ取りには非常に悩まされた。
会社のデスクにしがみついてアポ取りの電話ばかりしていても上司の目がきつい。
そうなると外回りの合間に電話をかけるしかなかったが、このアポ取りには思ったよりも時間がとられるため、時間を割くことがなかなかできなかった。
せめてノートPCさえあれば連絡先を効率的にあたれるのだが、そもそもPCが支給されておらずそれもできない。
なんとか帰社後にアポ取りの電話をしようとしても残業規制が厳しうえに日報を書くだけで時間がすぎてしまう。
連日、自転車操業のようにアポをとりながら、なんとか毎日の外回りをこなしていた。
そして、アラフォーという年齢で未経験の仕事に就く大変さを身に染みて感じ始めていた。

ところでこのとき、私は毎日こんなことを考えるようになっていた。
私は人当たりはよいほうだ。また、大体の話題にはついていけたので、聞き役に徹していればお客さんとの会話は弾む。しかし、肝心のサービスの話になるとからっきしだ。こういった話になると、これまでの付き合いがあるから今は間に合っているという答えが返ってくる。
それは確かにそうだ。今時、コピー機や大型シュレッダーなどのオフィス用品がそうそう売れるわけはない。
スタートアップ企業ならまだしも、創業からある程度の年月が経過していればそのあたりの設備は整っているだろう。
もちろん、扱っているサービスはその他にもあるのだが、大体は「検討しておくよ」ということで話が終わってしまう。
このあたりをうまくやることができる人は営業センスがある人なのだろうが、どうやら私にそういった才能はないようだ。

さて、このころになると私は、新規サービスの申し込みを獲得できないことに焦りを感じてきていた。上司からは年齢相応の結果を求められていたため、もうそろそろ申し込みをとってこいと発破をかけられるようになっていた。
しかし、今のままではそれができそうもない。

次第に、私のなかにモヤモヤとした気持ちが沸き上がるようになってきていた。(回顧録-33へ続く)

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コメント

  • 転職回顧録、毎回楽しく読ませていただいてます。
    もう十数年も前ですが、OA機器の営業をやったことがあったため、
    今回の内容は、当時の様子が回顧されました。

    by 髭メガネ 2017-07-17 17:19

    • >髭メガネ様
      コメントありがとうございました。
      いつもご覧いただきありがとうございます。
      営業の仕事は本当に難しいですね。今回、それを身を持って知りました。
      また今後ともよろしくお願いいたします。

      by middle-man 2017-07-17 22:06

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