Cafe de 無職

~40代、50代の無職が集う場所~

【転職回顧録-80】メールの行方

calendar

スポンサーリンク

経済的援助を父から受けることを妻に話した(転職回顧録-79を参照)。
40代の男としてこれほど恥ずかしいことはなかった。悔しかった。
しかし、これが受け入れなければならない現実だ。

そして、応募していた企業からはまだメールは来ない。
泣き面に蜂だ。

援助を受けることで当座の生活は何とかなりそうだが、先が見えない。
先の見えない状況にくじけそうだった。

そして翌日の晩、アルバイトから帰宅してからメールを確認すると、待ちわびていた例の企業からメールが来ていた。送信日時を見てみると、この日の朝に送られたものだった。
気になるタイトルは「至急ご確認ください」。これまでにないパターンだ。
どういうことか分からなかったのですぐに内容を見てみると、明日の面接は大丈夫かというものだった。
明日の面接もなにも、書類選考に通過したこと自体、このメールで初めて知ったことだ。

どうやら、これまで再三にわたって確認のメールを送ってくれていたが、それがゴミ箱に流れており、私が気付いていなかったようだ。
私生活や仕事で20年以上もメールを使い続けてきて、これまで一度たりとも見落としはなかった。それなのに、こんな大事な場面で痛恨のミスだ。
書類選考に通過したのはいいが、こんな初歩的なミスを犯してしまったことため、自己嫌悪でいっぱいだった。

もう夜も遅かったので、その日は寝ることにして、翌朝一番に詫びの電話を入れ、必ず面接に行きますと連絡を入れた。私のミスだ。私に対する先方の印象は最悪だろう。確認の連絡をくれただけ非常に良心的だ。これがなければこの話はなかったことになっていただろう。

私が与えてしまった印象は最悪なのだから、面接へ行ったとしてもその先へ進める可能性は低いかもしれない。
でも、ここまでしてくれたのだから礼儀として面接に行くだけは行こうと考えた。できることはそれしかない。

これまで転職活動の状況を妻と共有してきたが、この件だけは内緒にしておいた。
あくまで書類選考に通過したことだけを報告した。
沈んだ気持を隠しながら嬉しい顔をして話すことはとてもつらい。でも自業自得だ。

そして、この日の塾アルバイトには欠勤の連絡をして、面接に向かった。
会社に到着し、自分の名前を告げた。
もちろん開口一番、メールを見落としていたことに詫びを入れた。
本当なら怒られても仕方なかったが、連絡が取れてよかったと笑顔で対応してくれた。非常に安心した。

待合室にはすでに5名ほどが待機していた。年齢的には私と同年代くらいだ。
おそらく、相当な倍率の書類選考を潜り抜けてきた人たちだろう。
よく考えれば私もそのうちの一人なのだが、こういう時は、自分よりも他の人が優れているように見える。

ところでこの企業は一般的な知名度はないが、その業界では非常に権威ある組織だ。
当然、面接官もそういった人たちが担当していることだろう。
私はビビッていた。落ち着くために何度も深呼吸を繰り返した。

そして、こんな時にあろうことか、私が一番に面接室に呼ばれた。
ちょっと待ってくれ、まだ心の準備ができていない・・・

いよいよ人生をかけた大一番が始まろうとしていた。(回顧録-81へ続く)

スポンサーリンク

この記事をシェアする

コメント

コメントはありません。

コメントどうぞ。お気軽に!