Cafe de 無職

~40代、50代の無職が集う場所~

【転職回顧録-79】次の一手は・・・

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渋谷の企業から連絡がないことは想定内だった(転職回顧録-78を参照)。

転職を繰り返してきた私にとって、こんなことは慣れっこだ。
もともと大して期待はしていなかった企業だけに、すぐさま次の仕事先を探すことにした。

そこで、久々にハローワークに顔を出してみた。
時間帯が昼間だったためか、利用者はまばらだった。
受付で検索端末の利用を申し込み、さっそく検索を開始した。

画面に映るのは、よく見る求人ばかりだ。
溜息をつきながらも、根気よくしらみつぶしに探していく。

すると、比較的最近に登録された求人のなかに、これまでの経験を少しだけ被るものが見つかった。
普段なら、いったん求人票を印刷して持ち帰り、念入りに企業情報を調べるのだが、その企業に関してはその必要がなかった。なぜなら、私がよく知っている企業だったからだ。
勢い込んで職員の元に印刷した求人票を持っていき、応募状況を教えてもらうと、80人ということだった。

やはり人気求人だったのだ。
実際に電話して聞いてもらうと、「大っぴらには言えないが、30代後半から40代後半の人なら社風に合うかもしれないと言ってましたよ」と教えてくれた。

これはまさにお宝求人だ。
応募しない手はない。

さっそく二日間かけて、履歴書と職務経歴書を練りに練った。
そうして出来上がったものをいつもどおり妻に見てもらい、分かりやすい内容に仕上げた。
そして、これも慣例となったハローワーク職員のチェックも受けた。

こういう時は書類選考に受かるケースが多い。
祈るような気持ちで郵便局で郵送してきた。
これで、あとは結果を待つだけだ。果報は寝て待てという。

そうしてる間、実家から一本の電話がかかってきた。
どうやら用事のために父親が上京してくるという。
私は長らく帰省していなかったこともあり、会うことにした。

父親が来たのは、書類選考の結果を待つ間だった。
照れくささもあり、お互いそれほど多くを話すことはなかったが、父が私のことを随分と心配していることはよく分かった。

話の中で、私は、今の経済状況が非常に苦しいことを告白した。
アルバイトもしているが、それでは足りず貯金を切り崩して生活していることを打ち明けた。

すると父は、経済的な支援を行うと言ってくれた。
実は、遅かれ早かれ、援助をお願いすることになると思っていた。
しかし、40代の大人が親に金の無心をすることが恥ずかしく、なかなかその話を切り出せなかったが、やっと言うことができた。

父は返さなくていいと言ってくれたが、人生の軌道修正ができたら必ず返すことを心に誓った。

もしかして、父はこのことを話にわざわざ上京してきたのではないか。
そう思うと、涙が出そうになった。(回顧録-80へ続く)

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