金のない無職中年男はついに金を無心した。【転職回顧録-78】

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渋谷の企業(転職回顧録-77を参照)から面接の結果連絡は来なかった

ただ、こうなることは想定内だった。

その程度の企業ということは実際に訪問して分かっていたし、転職を繰り返してきた私にとって、こんなことは慣れっこだ。

もともと期待していなかった企業だったので、すぐに次を探すことにした。

そこで、久々にハローワークに顔を出してみた。

昼間の時間帯だったためか、利用者はまばらだった。
受付で手続きを済ませ、さっそく求人検索を開始した。

検索結果に出てくるのは、いつも見る求人ばかり。
それでも根気よくしらみつぶしに探していく。

すると、最近に登録された求人のなかに、これまでの職務経験に少しだけ被るものが見つかった。

普段ならいったん求人票を印刷して持ち帰り、念入りに企業情報を調べるのだが、この企業に関してはその必要はなかった。

そこはかつて仕事での付き合いがあった企業だった。

勢い込んで職員の元に求人票を持っていき、応募状況を教えてもらうと80人ということだった。

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やはり人気求人だった。

実際に電話して聞いてもらうと、「大っぴらには言えないが、30代後半から40代後半の人なら社風に合うかもしれないと言ってましたよ」と教えてくれた。

これはまさにお宝求人だ。
応募しない手はない。

さっそく二日間かけて、履歴書と職務経歴書を練りに練った。
そうして出来上がったものをいつもどおり妻に見てもらい、分かりやすい内容に仕上げた。

そして、これも慣例となったハローワーク職員によるチェックも受けた。

こういう時は書類選考に受かるケースが多い。
祈るような気持ちで郵便局で郵送してきた。

あとは結果を待つだけだ。果報は寝て待てという。

そうしてる間、実家から一本の電話がかかってきた。
どうやら用事のために父親が上京してくるという。

私は長らく帰省していなかったこともあり、会うことにした。

父親が来たのは、書類選考の結果を待つ間だった。
照れくささもあり、お互いそれほど多くを話すことはなかったが、父が私のことを随分と心配していることはよく分かった。

話の中で、今の経済状況が非常に苦しいことを伝えた。
アルバイトもしているが、それだけでは足りず、貯金を切り崩して生活していることを打ち明けた。

すると父は、経済的な支援を行うと言ってくれた。
実は遅かれ早かれ、援助をお願いすることになるとは思っていた。

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しかし、40代のいい歳した大人が親に金の無心をすることが恥ずかしく、なかなかその話を切り出せなかったが、やっと言うことができた。

父は返さなくていいと言ってくれたが、人生の軌道修正ができたら必ず返すことを心に誓った。

もしかして、父はこのことを話すためにわざわざ上京してきたのではないか。

そう思うと、涙が出そうになった。

◆ 転職回顧録-79へ続く↓↓

最大のミスを犯した40代無職男【転職回顧録-79】
面接もなにも書類選考に通過していたこと自体、このメールで初めて知った。もしかして...と思い、急いでメールボックスのゴミ箱を確認してみた。
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