【転職回顧録-2】40代無職中年男の深夜アルバイトと車窓の風景

大学院中退を決めた段階で転職活動を行った(転職回顧録-1を参照)。
全部で約30社ほどに応募しただろうか。当時まだ30歳を少しすぎところだったので、年齢的に若かったことが幸いし、なんとかB社から内定をもらうことができた。

詳しい職種の言及は避けるが、大まかにいうと士業だ。
なぜ士業を選んだのかかというと、これまでの勉強内容を活かせそうだったからだ。

しかし、この仕事に面白味を感じることは全くできなかった。

最初のうちは「仕事を始めたばかりだから、まだ仕事の面白さはわからないだろう」と思い、しばらくは修行のつもりで一年ほど仕事に打ち込んでみた。
例えば、自主的に本を買って勉強したり、社内にある共有資産から過去の書類を引っ張り出して自分なりに研究してみたり。

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しかし、いつまでたっても面白味ややりがいを感じることはできなかった。

そうこうしているうちに、社長お気に入りの後輩のほうに仕事が優先的に回されるようになり、私にはほとんど仕事が降ってこなくなってきた。
仕事上でヘマをやらかしたおぼえもないのに。

そこで私の指導係に当たる上司に相談してみたものの、「向いてないのかもね。早めに辞めたら?」とのまさかの返事…
まあ、自分が甘かったのかもしれないが、励ましの言葉を期待していたので、この言葉は結構ショックだった。

もしかしたら、年齢的なことを考えて、早めに再スタートを切ったほうがいいという上司なりの親心だったのかもしれない。

その後、この先も仕事を続けていくべきか、早目に方向を修正するために仕事を辞めたほうがいのか葛藤したが、結局、辞めるすることにした。

ここを辞めてからは自分の我慢のなさに落ち込む日々が続いたが、いかんせん金がない。
そこでやむなくアルバイトをしながら、次の転職先を探す日々が続くこととなった。

比較的時給の高い深夜帯のアルバイトを選び、巨大冷凍倉庫の中で配送先ごとに荷物を仕分ける仕事だ。
アルバイト先にはいろんな20代~60代まで様々な年齢層の人がいた。

なかには明らかにヤバい人がいた。なにがヤバいかというと40代というのにヒップホップにどっぷりと影響を受けており、全ての行動がラッパーのようなノリなのだ。

40代ということを考えると、今の私も無職で十分ヤバいとは思うのだが、それを上回るヤバさだ。ヤバいというか、痛いレベルだ。

まあ、そんな人のことはどうでもいい。

決してこの仕事がつまらないわけではなかった。集中すれば時間が経つのも早いし、数人ではあるが、雑談を交わすような顔見知りもできた。
しかし、これを本業としてやっていくのはなにか違う。まだそんな年齢ではないはずだ。あくまで今後のためのつなぎでしかないのだ。

深夜帯のアルバイトだったので、勤務が終わるのは23時過ぎだ。
最寄り駅までは従業員専用の送迎バスを利用する。

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疲れた体を座席に沈め、ぼんやりと車窓を眺めていると、窓の外には都心の華やかなビル群が見える。
「これから先もずっと、こうやってアルバイトで生計をたてていかなければならないのか?もう俺の人生は終わったかもしれない…」

バスに揺られながらそんな絶望感を抱いていたことを今でも鮮明に憶えている。(回顧録-3へ続く)

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