クリーニング作業の見積もり結果
ゴミ撤去は終わった。
あとは部屋のクリーニング作業が中心になる。
まず、クリーニングの対象となる箇所は、部屋全部だ。具体的に言うと、床、浴室、洗面所、キッチン、冷蔵庫、トイレ、エアコン、窓など…
果たして、本当にクリーニングできるのか、クリーニングできたとしてもどの程度キレイになるのだろうか?
そんな不安が尽きない。
驚かれるほどの汚さ
不安を抱えながらもネットで業者を調べてみると結構たくさんあるようだ。
なるべく知名度の高い業者に頼みたかったので、口コミサイトの上位3社に見積もり依頼をかけることにした。
どこも対応がよく、すぐに見積もりに来てくれた。このあたりはさすが大手といった感じだ。
そして、見積もり当日。
来てくれた担当者に「土足のまま上がってくれ」というと、少し驚いているようだった。
また、部屋の雰囲気が普通とは少し違うことを感じ取ったようだが、この部屋はつい最近までゴミの山で大変だったということを言うと妙に納得していた。
そして、各部屋を案内し、具体的な要望を伝えたうえで細部を見てもらい、どの程度回復するかを聞いてみた。
すると、かなり手ごわい汚れが至る所にこびりついており、作業は簡単なものではないらしい。
特に、風呂場、洗面所、キッチン、冷蔵庫。この四箇所は完全にキレイにすることはできず、多少の汚れは残ってしまうとのこと。
そこは想定の範囲内だったのだが、他に気がかりなことが新たに一つ出てきた。
それは、この部屋の設備は結構古く、相当傷んでいるということだ。
今まではあまり気にしていなかったが、今回業者に見てもらって初めて分かったことだ。見積もってくれた三社の担当者とも同じようなことを言っていた。
例えば部屋のエアコンは製造から19年が経過しており、結構な年代物らしい。
そうした年代物はクリーニング後の動作保証まではできないため、20年以上のもの原則、お断りしているそうだ。
今回の場合は19年ということなので、ギリギリOKということらしいが…
それ以外にも、水回りの傷みが結構ひどい。
キッチンのコンロはさび付いて、グリルなどは腐食しかけているところがあった。
また、水道の蛇口などもグラグラしていて、水漏れのおそれがあるという。
私も一緒に見たので間違いはない。
その他にもお風呂などもかなり傷んでおり、浴槽のコーティングは剥げかけている。
壁には黒カビがビッシリと張り付いており、ゴムの目地に入り込んでしまっている場合は、完全に除去できないそうだ。
見積もり作業
それにしても、ゴミというのは想像以上に部屋にダメージを与えるようだ。
回復には相当な時間が必要になる。
さて、色々と大変なことが分かったところで、見積りを出してもらった。
すると、パック料金では収まりきらず、オプションでの対応が必要となるということだった。
どの業者も同じようなことを言っていたので、おそらく業者泣かせの部屋なのかもしれない。
それも踏まえて3社ともに見積りを出してもらった。すると、料金はどこも大差なく大体25万円ほど。
予想としては15万ほどで収まるかなと思っていただけに、結構な出費が必要になる。私が費用を出すわけではないが、ちょっと予算オーバーといったところだ。
ここまで作業してきた感想
もしかして、私はハズレくじを引いてしまったのかもしれない。
ゴミがたくさんあるというのはもちろん理解していたが、それさえ撤去すれば安くて広い部屋に住めると思っていた。
しかし、設備がこうも傷んでおり、クリーニングが終わったとしてもそれが使用に耐えうるものかどうかが不明ということまでは予想していなかった。
また、他にもいろいろと必要な作業がある。
それら全てが終わるまでには少なくとも、一~二か月くらいはかかりそう。
そうだとすれば、当初、ほぼ入居が決まっていた賃貸のワンルームマンションの方がよかったのではないだろうか…
あそこであれば、キッチンやお風呂などをキレイにしてちゃんと利用できるようにするのは大家の仕事。入居人の私は何もしなくてよい。
ここに比べると狭くて家賃も高いが、あの部屋なら立地もよかったし、私はただ引っ越しをすればよいだけだ。
おそらく、今頃は新居に住み始めて新しい生活をスタートさせていただろう。
かなり悔やまれる選択をしてしまったように思う。
だが、そんな選択をしてしまったのは私だし、ここまできて投げ出すわけにもいかない。
とりあえずはまず、この部屋をキレイにするところまでは付き合うことにした。
◆真・転職回顧録-ゴミ部屋編 8/12へ続く
次回:ゴミ部屋の回復にかかった費用を公開(画像あり)!