これまでの経緯と昨日話し合ったこと
昨日の晩、あらためて今後のことを話した。帰省してから何度も同じことを続けてきた。
そのたびに、「できる」「できない」で言い争いになり話はうまくまとまらなかった。
この前は、父が半ば諦めたかたちで「好きなようにやってみろ」というところで終わった。
でも、まだまだ納得していないようだった。そりゃそうだ。
自分でも無茶だと思う。ヤケクソかもしれない。何の知識もないのに商売を始めようとしているのだから。
とりあえず一応は認めてくれたようだが、まだ理解を得られたとは言えなかったので、昨日、もう一度話をしてみることにした。
悩みは尽きない
40過ぎの男ならば、自分のやりたいことがあればスパッとやってしまえばいいかもしれない。それなのに、一々、両親の許可を得ようとしていることは親離れができていない証拠で、情けないと思う。
しかし、これまで散々迷惑や心配をかけた分、今回はどうしても理解してもらいたかった。多少でもいいからけじめをつけたかった。
そして、40代無職中年男に残された道はこれしか残っていないこと、そしてそれを実現する方法を説明した。
また、これまで散々心配をかけてきたうえに、これからもなお心配をかけてしまうことを謝罪した。正座して頭を下げた。
すると父から一言。「並大抵のことではないが、自分の思うとおりにやってみろ。案外、うまくいくかもしれない」
そう言うと、物置から骨とう品などをゴソゴソと引っ張り出してきて、金に困ったらこれを売れと言ってきた。
売れるほどの価値があるかどうかは怪しいが、バカ息子を応援してくれる気持ちがとてもありがたかった。
不十分ではあるがやっと理解を得ることができた。
やや前進か…
もちろん、心の底から賛同してくれたわけではないが、少なくともこの前よりは熱意は伝わったようだった。
何の経験もない私が自分で商売すると言い出したのだから、親として我が子を心配する気持ちを解消することはできないと思う。
でも、とりあえずは今回の帰省の目的は60%ほどは達成できた。現状ではこのあたりが限界だ。
だから、これから私にできることは結果を残すことしかない。結果を出して、少しでも安心させたい。
そして父は、私が事業を進めていくうえで参考になりそうなアドバイスをくれた。
父はネットのことは全く分からないが、それでも、自分が自営業者として得た教訓を私に伝えたかったのだろう。
帰省してから二、三日は、「近所の〇〇さんや□□さんのとこは~なのに、なんでお前はこんななのか」などと母から色々と言われた。
事実なので何も言い返せなかったし口論になったりもしたが、この日の話し合いでお互い大分すっきりした。
ギスギスしていた実家の雰囲気が少し和やかになった気がした。
あとは妻との関係をハッキリさせなければならない。離婚するか、もう少し様子を見るか。仕事のことと同じくらい両親は心配している。
こればかりは妻と私が決めることなので、最終的にどういう結論になるかはあらためて連絡することにした。
やることはまだまだ山積みだが、一つ一つクリアしていかなければ。
さて、話は変わるが、今日もいつものファミレスに来た。
近くの席ではアルバイトの面接が行われているようだった。
「正社員が~」とか「時給が~」などの話が聞こえてくる。
また別の席では商談っぽい話をしている。
こういう時に無職の情けなさを実感する。仕事もせず、朝からファミレスでのんきにブログを書いているのだから。
数年前までは正社員で働くことしか頭になかったが、考えが180度変わった。もう雇われて働くことは全く考えていない。
仕事が軌道に乗るまでは、つなぎでアルバイトをすることもなるかもしれないが、基本的には起業することしか頭にない。
まさか自分がこうなるとは思ってもみなかったが、私はきっとこういう性分だったのだろう。
前途多難だし、失敗する可能性のほうが圧倒的に高い。でも、無職なので失うものは何もない。
◆真・転職回顧録-帰省編 16/16へ続く
次回:今後のこと、妻とのこと
実は以前より、奥様の気持ちに関する記述がないなあと気になっていました。色々なご事情もあるとは思いますが、奥様はどのようなご意見なのでしょうか。主様は常に離婚の可能性を考えていらっしゃるようですが・・・