真夜中の求人検索
私が求人検索をする時間帯は主に夜中だ。
夜の方が気分が乗る。
その日も晩御飯を食べた後、いつものように仕事探しに精を出していると、面白そうな求人を見つけた。
経験のマッチ度はやや低いが、だからといって応募要件から著しく外れているというわけではない。
むしろ、応募しないほうがもったいないくらいだ。
しかし、応募するにはまた新たなエージェントサービスに登録しないといけないが、ここはかなりのメジャーどころなので、これを機会に登録してもいいかなと思った。
大手なだけに、今後の紹介求人への期待も込めてさっそく登録してみた。
またしても…いつものパターン!
翌日、この会社から連絡が来た。
『ご経験に沿う求人が見当たりませんでした。ご紹介可能な案件がありましたら、あらためてご案内いたします。』
はい、いただきました!いつものフレーズ!
どうせ、何の連絡もしてこないくせに…
メールのタイトルに『お詫び』の文言がある時点で結果は分かっていたが、大手エージェントから門前払いを食らうのは予想外だった。
私のような人が他にもいるかどうか調べてみたところ、結構多いことが分かった。年齢や転職回数が大きく影響しているらしい。
中年や転職回数の多い無職は、その存在自体が社会悪のように扱われているみたいだ。私が何か悪いことでもしたのかよ…
ただ解せないのは、経験にマッチしている求人があったからこそ、私はこのエージェントに登録申し込みをしたのだから、経験にあう求人が見当たらないというのは納得できない。
もちろん、『適当な求人が見当たらなかった』というのは建前であることくらいよ~く分かっている。
ただ、今利用しているエージェントではあの求人の取り扱いがないし、企業HPの採用ページにも掲載されていないので、応募経路が狭まってしまう。
私はすぐさま、登録拒否のメールに返信して「~の求人を見つけたので応募したい」と連絡してみた。
エージェントサービスからの返信は…
返信はなかった…
あれから2日経つが何の連絡もない。完全にクレーマー扱いされたかもしれない。
まあいいや。
少しはイラッとしたが、こんなの日常茶飯事だ。
それに今の時代、ネットと電話さえつながっていれば応募は何かしらの方法で可能だ。
ということでまず、今利用しているエージェントにさっきの案件を取り扱ているかどうか問い合わせてみた。
すると、奇跡的にOKとの連絡が!
このエージェントは会社の規模こそ小さいものの、こまめに連絡をくれる。
全く同じポジションではなかったものの、他の職種を取り扱っていたので、そのツテをたどってくれた結果、応募が可能となったらしい。
ダメ元で相談してみてよかった。
さっそくアップデートした必要書類を提出して応募。さらには熱意とスキルが伝えるためのちょっとしたアピール書類も付け加えてみた。
とはいえ、これで面接が決まったわけではなく、単に例外的な応募が可能になっただけ。あっさり書類選考で弾かれる可能性は極めて高い。
果報は寝て待てというが、はたしてどうなるのだろうか。
さらにもう2件
面白いことに、こういう時は連続して興味ある求人が見つかる。
その例に漏れず、またしてもお宝っぽい仕事を見つけた。なにか波でもあるのだろうか?
しかし、ここは数か月前に応募してあえなく撃沈したところだ。
でもここで尻込みしてはいられない。再度応募したらダメというルールはないのだ。
そこで、以前とは違うエージェント経由で応募してみた。もしかしたらまたNGとなる可能性も高いが、そんなことはやってみるまで分からない。
あとはエージェントがどれだけ私をプッシュしてくれるかにかかっている。そこだけは十分にお願いしておいた。
これで見込みのありそうな2件の求人に応募することができた。
ちょっと調子に乗りすぎてしまった気もするが、これくらいの勢いは必要だ。何かの拍子で面接に引っ掛かるかもしれない。
明日もまた仕事探しの日々だが、今度は企業の採用ページを個別に検索してみようと思う。案外、こうしたところに縁が転がっているかもしれない。
英語と私の関係
さて、英語の勉強を始めてから約1週間が経過した。
薄い参考書なので、今はもう2週目に突入している。
これをやっていると、「本当に効果があるのか?」「再就職に効果があるのか?」「修得に何年もかかるのではないか?」など、色んな雑念が頭をよぎる。
今後のプラスになることは間違いないが、どうしてもいろんなことを考えてしまう。
それに、いざネイティブの会話を聞いていると、とてもじゃないが聞き取れないことが多いし、発音などは舌が回らず噛み噛みになる。
まるで難しい早口言葉を練習しているようだ。
そんな時はYoutubeでTEDを見るようにしている。
TEDはいろんな著名人を招いた講演会のようなもので、その中に語学が得意な人のスピーチがあった。
彼の話によると、語学をマスターするには半年くらいあれば十分らしい。それはちゃんとした理論や実体験に基づくもので、精聴と多読がとにかく重要らしい。
私の場合はまずTOEICのスコアアップが目的なので、それだけに集中すれば半年もかからず高得点をとれるようになるかもしれないという気になれる。
書類選考に落ちてガッカリしたり英語にめげたりする毎日だが、積極的に求人に応募したり自己啓発に取り組んだり、半年前の自分よりは確実に前進したはず。
自己満足にすぎないが、今はそれだけが心の励みになっている。
◆真・転職回顧録-再起動編 27/29へ続く
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