アルバイトで生計を立てようか…
前回の面接から一週間が経とうとしていた。
そしてタイミングよく、いつもの知り合いがアルバイトを紹介してくれた。
時給1,200円。交通費もちゃんと出るし、残業もない。
仕事内容はほとんど内職のようなものだ、
細々としたものを小さい箱に詰めたり、大量の郵便物を開封して仕分けしたりといった作業だ。
特に頭を使うわけでもなく、椅子に座って黙々と作業を行うだけ。
楽と言えば楽だ。
そんな仕事で月に約15万円も稼げる。私一人の生活だけを考えると、贅沢さえしなければ生活できなくはない。
なのでついつい、『もうこんな生活でいいかな…』なんて考えてしまう。
しかし、このアルバイトだって常に声を掛けてもらえるわけではない。どう考えても今のままでは限界があるのだ。
無職がアルバイトに必ず持っていくもの
ちなみにこのアルバイト先はかなり自由が利く。
ダラダラできるという意味ではなく、休み時間などは作業場でスマホを見ても構わない。私などはノートPCを持ち込んでいる。
では、なぜ私はそんなものをわざわざ持ち込んでいるのか。それは、面接の合否の結果をいち早く確かたいからだ。
連絡先にGmailアドレスを書いておけばスマホでも内容を確認できたのだが、プロバイダのメールアドレスを書いてしまったので仕方ない。
また、急な返信が必要になった時はスマホでポチポチ書くのは面倒だ。
そんな感じでバイト初日から一日、、、二日、、、三日と経過した。
昼休みに新着メールを確認しても、何の音沙汰もない。
書類選考と違って面接まで進めば、合否の結果は必ず来るだけに不安が募る。
『もしかして紹介元のハローワークに不合格の連絡が来ているのでは?』
そんな不安が頭をよぎる。
面接ではかなりの手応えを感じていただけに、これでダメなら相当なショックを受けることだろう。もしそうなったら、しばらくはアルバイト生活を続けていくことになる。
はたしてこの40代無職バツイチ男は無事に年を越せるのだろうか…
さてここでまず、今の状況をおさらいしたい。
・食品会社(結果待ち、手応えあり)
・ドイツの外資系(結果待ち、手応えあり)
いずれも結果はまだ来ていない。
その日の私はいつものようにアルバイトに向かい、午前の仕事をこなした。
そしてお昼休み。
近所のコンビニで買ってきたオニギリを頬張りながら、いつものようにノートPCでメールをチェックしていると、受信BOXには食品会社からのメールが!
その結果は?
『やっと来たか!』
果たしてどのような結果なのか。ドキドキだ。
件名には、『次回来社日のご案内』と記されていた。
は?次回来社日?
とりあえずは、この前の面接は合格ということでいいんだろうか?
どうにもよく分からない趣旨のメールだ。
メールの文面を読んでみると、経営陣も含めて今後のことを話したいということらしい。印鑑を持参しろと書いてある。それ以外に必要書類はない。
要は二次面接のようなものか。変則的な選考フローだなぁ…
でも、とりあえずはホッとした。まあいいだろう。
訪問するのは来週の月曜日。アルバイトを休まないといけない。さっそく上司に、次の月曜を欠勤することを告げ、帰宅途中でクリーニングに出していた一張羅のスーツを引き取りに行った。
さて、私の今後はどうなるのか
そんなこんなで当日になった。
この訪問は二次面接なのか、それともただの顔通しだけなの意味合いなのか。
いまいちよくわからないままわたしはまたこのビルに来た。
前回の面接でも使用した会議室に通され、私は緊張の面持ちで椅子に座って待っていると、役員と思しき男性二人と30代半ばの女性がやって来た。
簡単なあいさつを交わし、席に着くと早速今日の趣旨を告げられた。なんでも今日は、お互いの自己紹介と、今後についてのすり合わせをしたかったのだそうだ。
つまりは内定ということだ!。薄々はわかっていたが、それでもやはり、かなり嬉しかった。
これでやっと無職生活から抜け出すことができる。本当にやっとだ。
離婚を経験しながら一年以上かかり、やっと暗く先の見えないトンネルから抜け出せることができたわけだ!
しかし、私には一つ気がかりなことがあった。それはもう一つのドイツ系企業のことだ。
そちらの結果を待ってから、内定を承諾するか否かを決めたかったので、二週間、承諾を出すまでの期間を待ってもらうことにした。
正直、二週間は結構長いかな?と考えたが、ダメ元でお願いしてみると意外にもOKとのことだった。
その日は結局、業務内容等を含めた労働条件の確認をして、小一時間ほどで終わった。
気になる給与は全盛期よりダウン。三分の二ほどだ。
むしろ考えようによっては、この程度で抑えられて幸いだったのかもしれない。
卑屈になるわけではないが、ブランクのあるこんな40代を雇ってくれるというのだから、ここからまた頑張っていけばよいのだ。
◆真・転職回顧録-再びの就活編 26/27へ続く
次回:契約社員としての内定を二連発。受け入れられない40代無職中年男。
全然更新されないですね。
せめて最終的にどこに就職したか、くらいまではさっさと更新した方が良いのでは?
みんな更新待ってますし。
それでブログは完結させて、ブログから離れてしまえば良いじゃないですか?