元プロ無職の一週間

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働き始めてもう一週間が経過。
無職の時よりも明らかに、時間が経過するの早い気がする。
月曜かと思っていたらあっという間に金曜日だ。
思えば、初日のボッチ事件から始まり、英語の文献読解などで過ごした一週間だった。
休日になると気が休まるかと思ったが、私の性格上、それはなかなか難しかった。
というのは、一日でも早く知識を吸収せねばという思いから、自宅でも勉強せねばという脅迫観念にとらわれていたからだろう。
良くも悪くもこれが私の性格なのだ。家で寝ていたりテレビを見たりしていても、ふと仕事のことを考えてしまう。本当に悪いクセだ。
そして、この先本当にやっていけるのだろうかと不安が頭をもたげる。不安になっても何か物事が改善するわけではないのに。
本当に悪いクセだと思う。
きっと、これが長らく無職だった理由の一つなのだと思う。
ここでのお仕事
初日こそ独りぼっちだったが、やがてチームメンバー全員が揃う機会があった。そこであらためてマネージャーからメンバーに私を紹介してもらうことができた。
年齢構成は全員40代。ほぼ同年代だ。
私としては比較的やりやすい。
その後、私は相も変わらず自席での勉強に励むことになった。
これでお給料がもらえるなんて、なんて素晴らしいんだ!
そしてマネージャーからは『焦らなくてよいから確実に理解していってほしい』と言われていた。

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そんな私の勉強成果はというと、周囲の人に質問しながらもなんとか内容を理解することができはじめていた。おぼろげながらもすこしづつ理解が深まってきた感じだ。
そして繰り返し読んでいると特徴的な英単語が繰り返し用いられていることが分かり、当初よりもスムーズに読み進めることができてきた。
これも一つの進歩だろう。
元無職に任せられた最初の仕事とは?
そうこうしているうちに、『会社のホームページをもう少し華やかにして、もっとアピールしたい』という声が社内で起きはじめていた。
たしかに、以前からここのホームページは古臭いなとは思っていた。画像も鮮明ではないし、受注に直結するような効果的なアピールにも乏しい。
最初は『この会社もそんなことも考えているんだな~』くらいにしか思っていなかったが、やがて、その役目を私に任せてみようという流れになった。
面接の際、私がブログを運営していることは一切伝えていなかったが、これまでにやってきた仕事はWEB関連であることは履歴書からすぐに分かる。
そんなこともあり、私に白羽の矢がたった。
とはいえ、SEとして働いていた時からもう何年もブランクがある。それに、このブログだってワードプレスで手軽に作ったものなので、HTMLやCSSにそこまで詳しいわけではない。
一応、ホームページをどう改修したいのか確認したところ、それほど難しい内容でないことは分かった。
立場上、できないというわけにもいかなかった私は、多少の見切り発車ではあるが、この仕事を引き受けることにした。なにより、無職バツイチの私を採用してくれた会社に多少の貢献もしたかった。
こうなったらやるしかない。
とりあえずはアピールに成功
持ち前の凝り性な性格も幸いし、そこから一ヶ月に満たないくらいの時間をかけて、少しづつ洗練した内容に作り変えた。
こうしてみると見栄えはよくなったように思う。利便性も幾分かは向上したはず。
一通りの試験も終わり、あらためて社員にお披露目したところ、おおむね好評を得ることができた。
これで給料が上がるわけではないし、本業とはまったく関係のない業務での成果だったが、多少は社内における私の認知度を上げることができたわけだ。
まだ入社して一ヶ月も経っていないし、お勉強の片手間に作業した割には頑張ったほうだろう。

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しかし、これで満足するわけにはいかなかった。肝心の本業の方は、まだハイハイもできない赤ん坊だからだ。言ってみればド素人。
そんな私が安堵できるのは、業務に慣れる日が来た時だろう。
その時までは決して油断はできない。
例えば、お客さんからの問い合わせの電話に出ることができない。
なにせ業務的なことについてはまだ何も知らないからだ。
せいぜいできることと言えば、電話を取り次ぐだけ。
電話応対の役割を担うために入社したわけではないが、新社会人ではないし、もう数週間は経過しているのだから、簡単な内容なら回答できるくらいのレベルにないと恥ずかしい。
40代半ばを超えた中年サラリーマンとしては、手始めにまずそのあたりを直近の目標としていきたい。
さて、私はこの先どうなっていくのか。
その様子はこれからもこのブログで報告していきたい。
私の転落人生はここから始まりました
