ちょっとした成功体験
このブログでは、私が体験した仕事上のトラブルばかりを記事にしている。
それはそれで面白いと言ってもらえることも多いのだが、その逆に、『こいつは本当に大丈夫か?』と心配してくれる方もいる。
たまにはそんな方達に安心してもらうために、数少ない成功体験も取り上げたい。
といっても、たくさんの売り上げをとってきたとかそういうものではない。
本当にごくささやかなものだ…
久しぶりの投稿となりますが、どうぞご覧ください。
中年男性の独り立ち
それは会社にかかってきた一本の電話がきっかけだった。
電話の主は某大手企業の営業さん。
日本に住んでいる人なら一度は聞いたことのある会社だ。
ちなみに、うちの会社は広告などをうっておらず、今いるお客さんは全て、横のつながりや業界での噂がきっかけだ。
この問い合わせもそんな流れからきたものだ。いや、問い合わせというよりは、継続的な注文の引き合いに近い。
やがて話はトントン拍子に進み、一度、お客さんの会社で説明会を行うことになった。
相手が相手だけに、本来ならマネージャーさんクラスが行くべきだ。
しかし、なぜか私に白羽の矢が立った。
それも私一人で。
もしかして私のトレーニングの一環としてこのような大胆な策を考えてくれたのかもしれない。
それなら話は分かるし、大役に任せてくれたことはありがたい。
しかし、このマネージャーさん、本当にそこまで考えているのか分からない。
うがった見方はしたくはないが、これまでのことがあったので、相手にびびった彼が面倒な仕事を私に押し付けたのかも。
参考記事
それを考えると、疑惑の念が頭を離れない。
本当のところ、サポート役としてリーダーさんに一緒に来てほしかった。
不安でいっぱいだが、中小企業だからこれも試練だ。この点については不満を持つべきではない。
でもやっぱり、ささいなトラブル
ただ、説明会の日程調整をしてくれたリーダーさんの対応内容が問題だった。
どんな内容かと言うと、相手に『新人のmiddle-manをうかがわせます』ということを電話口でポロっと伝えてしまったことだ。
それを横で聞いていた私はこんな気持ち。
仮にも相手は、ドル箱になる可能性が高いお客さんだ。
私のような新人をそんな相手にあてがうことがバレたらマズイでしょ!
相手も不安になるにきまっている。
それだけでなく、私自身もやりにくさMAX。
当日は思いっきり冷ややかな目で見られることが予想される。
リーダーさんはドイツ人だから、我々日本人とは感覚が違うのかな?
いや、そんなことはないはず。
この人の感覚がおかしいのだ。
電話の後、『さすがにそれはマズいですよ』と抗議したが、彼女は全く意に介する様子がない。
むしろ、『そんな小さなことより中身が大事だからね!』とのたまう始末。
だめだこりゃ。
今なら、いかりや長介の気持ちがよく分かる。
元無職だったので、内心はビクビク
まず私は色々な内部書類を寄せ集めて構成しなおし、それに少し手を加えて3枚ほどの資料にまとめた。
そして当日の説明のプラン作りに取り掛かった。
最初に概要プラスαの内容でサービスを説明した後、より詳細な内容が質問として出てきたら、それは持ち帰り。
まあ妥当な感じ。
前日はかなりビクビクだったが、幸いなことに当日はスムーズに説明することもできた。
今までの無職生活のおかげで、面接の経験値が無駄に高くなったことが影響したのかもしれない。
とはいえ、この説明会がどのような結果に結びつくのかはまだ未確定だ。
しかし、相手もかなり乗り気だったし、大企業にとっては大した金額(もちろん、こちらにとってはかなりの大きい)ではないので、間もなく契約にこぎつけることはできるだろう。
これは私が獲得した契約ではなく、単に説明をしてきただけにすぎないのだが、これは私にとっての成功体験と言うやつだ。
そして、帰社後、社長とチーム全員に説明会の様子と手応えを報告した。
この仕事では普段、信じられないようなトラブルがちょくちょく発生するが、そんな環境でもたまにはこんなプラスの出来事もある。
しかし、いいことがあった次は、きっと悪い出来事があるだろう。
いいことがあったらあったで、その後が不安になってしまう。それが不安症な私の思考回路だ。
ほんと、つくづく損な性格だと思う。
私の転落人生はここから始まりました
たぶん、この職場って悪いところじゃないと思いますよ。中小零細企業としてはまともに機能している。200人規模の会社でもセクションレベルではバリバリに壊れているところはあるし。
マネージャーさんリーダーさんの判断もそうおかしい印象ないんだよな。シビアな拡大路線や無理な顧客獲得方針ではないなら普通に見られる光景だと思う。
middle-man氏の気持ちも分かるが、自身の認知の歪みもあると感じる。