エージェントからの連絡
最近、転職エージェントから頻繁に連絡が来るようになった。
テレビで転職サイトのCMをやたら多く見かけるようになったが、今は転職の動きが活発なシーズンなのだろうか。
ちなみに以前も、頻繁に連絡してくるこのエージェントを利用していたが、書類選考でことごとくはじかれていた。
そんなこともあって、途中で利用しなくなったのだが、私がまた無職になったことをどこかで嗅ぎつけたのだろう。
「その後の状況はいかがですか?」と連日のようにメールが入る。
いかがですか?と言われても、私は今、自営業でもやろうと考えているので、再就職に興味がなくなりつつある。
しかし正直なところ、これがうまくいっていない。
そこで冷やかしがてら、もう一度このエージェントを利用してみることにした。
はたしては、こんな私にもよさげな仕事を紹介してくれるのだろうか?
まず手始めに
まず履歴書と職務経歴書を作成して、事前にエージェントへ送付しておかなければいけない。
昔を思い出しながらそれらを作成し、その内容をもとに電話面談を受けた。
電話の声からすると、この私の担当エージェントは20代半ばくらいの男性。
ちょっと頼りない印象を受けた。
そんな彼が私の担当になった理由は手に取るようにわかる。
おそらく、彼に経験を積ませるためだ。
おそらくエージェント会社としては、私に内定がでるるかどうかはさほど気にしていないはず。
それよりも、若手エージェントを私のような不良債権人材の担当に付かせて、経験を積ませたいのだろう。
万が一、内定が出れば儲けもの。私はそのための踏み台というわけだ。
もし私が色々な会社から引く手あまたの人材なら、もっと経験豊富なベテランのエージェントを付けるはず。
要はそういうことだ。
こちらもそれくらいの察しはつくので、電話面談の際には遠慮せず希望条件を伝えると、「これから一緒に頑張りましょう」と励まされてしまった。
「以前も一緒に頑張ったんだけど、結局うまくいかなかったどね…」と言いたかったが、それはぐっとこらえた。
提案された求人
翌日、さっそく数件の求人票が送られてきた。
あまり期待せず内容を見てみたところ、意外にも、応募してみたい求人が1件含まれていた。
さっそく応募したい旨を伝えると「それでは企業様に推薦させていただきます」と返事が。
その翌日も数件ほど提案があったので、さらにもう何件か応募してみた。
「もしかして彼は優秀なエージェントじゃないのか?」とテンションが上がった。
そこから数日が経過し、書類選考の結果を確認してみるとそこには驚きの結果が!
不良債権な私
応募した案件はものの見事に全てダメだっだ。
その理由は「弊社営業側の判断で推薦を見送りました」とのこと。
どういうことかというと、私の職務経験と求人内容がマッチしていないためエージェント側が自主的にストップをかけ、企業に推薦すらしてもらえなかったということだ。
一言で言うと、門前払い。
「推薦の見送り…そもそもこの話を持ってきたのはそっちじゃないのかよ!」と言いたいところだ。
私は提案された仕事内容を見たうえで、自分の経験が活かせる分野があると考えて応募したのだ。
それなのに営業側の判断で見送りとは…勝手にそんなことを判断するな!
そもそも、私の職務経験と求人内容のマッチングを判断できるほどの知識を、営業が持っているのかどうかすら疑問だ。
淡い期待を抱いていたが、やはり当初の予想とおりだった。
これは前回利用した時と全く同じ状況だ。
ただ、この悔しい思いは私のカンフル剤となったし、エージェントはこれからも利用しようと思ってる。
それは、この一件で視野を広げることができたからだ。
ここ数か月は自営業ということだけに目が向いていたが、再就職も視野に入れ、両方を並行して進めてもいいかもしれないと考えるようになれた。
広い選択肢を持つことができたのは、いいことだ。
それに、声を掛けてきた向こうのほうなのだから、とことん利用し尽くしてみよう。
うまくいけば、しめたものだ。
どうしても推薦してほしい案件があれば、なんとか頼み込もうと思っている。
こちらも人生がかかっているので、簡単に引き下がることはできない。
うまく行くかどうかは分からないが…
40代無職が転職エージェントを利用した結果…
応募したい求人があっても、こちらの意思に反して、企業に推薦すらしてもらえないことが多々ある。
今回の一件であらためて分かったことは、エージェントを利用したからと言って、就職活動が必ずしもスムーズになるとは限らないということだ。
エージェントを使って転職を決められるのは、ごく一部の経験豊富な人だけだろう。あまり、期待しすぎないほうがいい。
特に、若手エージェントを担当に付けられた場合、内定が獲れなかったりすると、「相手先企業に十分なアピールをしてくれなかったからに違いない!」と苛立ちを感じたりもする。
エージェントの尻を叩いてどんどん推薦してもらいながら、期待半分で接するくらいがちょうどいいのかもしれない。
ところで、最近CMを見ていて、あらためて名言だと思ったフレーズがある。
「転職は慎重に」
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お前にアドバイス。親とは縁を切ったほうが良い。いつまでも頼ってるから何もできない、全てを捨てて自分の身一つになってみろよ。親孝行とかそんなこと考えてる暇があるなら働け。そういうことに考えが到る時点で、結局のところ自分の今の状況すら真剣に見つめられてない。親、親、言ってるのはお前が自分自身に責任を持てないからなんだよ。