我が家の夕食では、たまに半額弁当が食卓に上る。
経済的困窮が極端に進んできているからではない。ちょっとした外食気分を味わうためだ。
私も妻も比較的小食なのでこれで十分足りる。
以前は月に二、三回ほど外食に出かけていたが、今はもうそれはできない。
気分が萎えないよう、外食に代わる手段として編み出された方法がこのお弁当だ。
妻が半額値札のついた弁当をスーパーで見つけたときに買い、それを遊び心で夕食にする。
安くあがるし夕飯を作る手間も省けるので一石二鳥だ。
決して人には言えるようなことではないが、案外、楽しい。
この弁当はイマイチだねとか、これはなかなかイケるねなどと話しながら食べている。
しかしこれには一つだけルールがある。食卓に出すときは必ず温めるのだ。
そして、キレイにお皿に盛り付けて二人で食べる。
温めるのは衛生上のこともあるが、それよりももっと重要な理由がある。
それは気持ちを豊かにするためだ。
私だけかもしれないが、温かいものを食べると気持が豊かになる気がするのだ。
気力が回復するという言い方のほうがしっくりくるかもしれない。
以前、冷めた状態で食べたことがあるが、パサパサしたものをただ噛んでいるだけで気持ち的に満足できず、おいしいとは思えなかった。
特に、無職のような今の状態にある時は気持が沈みがちだ。
だからこそ、カップ麺でもいいしカップスープでもいいから、なにか温かいものを一日に一回食べることはとても大切だと思う。
今日はもやしと卵を炒めて食べた。
決して豊かなおかずとはいえないが、温かいというだけで満足感があった。
貧しいときは貧しいなりに食生活を工夫しなければならない。
果たして、こんな生活が笑い話になる日は来るのだろうか。
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