就活にマンネリを感じたので
これまでもいくつかのエージェントサービスを利用してきたが、正直、マンネリ気味。
そこで新たなエージェントサービスに登録することにした。
抱えている案件はどこも大差ないだろうが、担当者が変わればこちらの気分転換を図れるし、あらためて面談を受けることでなにか発見があるかもしれない。
なにせ星の数ほどエージェントはいるので、今度はどこにしようかと迷ってしまう。
悩んだ挙句、ここ数日間に4回ほど私に面談オファーをくれていたエージェントに決めて、さっそくメールで日程調整を依頼してみた。
楽しみに待つこと5日。やっと返信が来た。
そして、いつもの展開が…
その内容は大体、こんな感じ。
『ご紹介した求人は採用状況の変動によりクローズいたしました。ご案内できる案件がありましたら再度ご連絡いたします。』
エージェントサービスへの登録は久々なのですっかり忘れていたが、たしか以前にもこんなことがあった。
結局、いつもの展開じゃないか…
おそらくエージェントは、誰かれ構わず面談のオファーを出しており、詳しい経歴などは見ていないのだ。
そして、返信があった時にはじめて、その人の履歴書や職務経歴書などをチェックして、面談に値する人物かどうかを判断するのだろう。
結局、転職したい人にはとりあえずオファーしておけ!返信が来たら儲けもの!くらいの感覚に違いない。
向こうもボランティアでやっているわけではないので、そういった側面があるのも仕方ないのかもしれない。
最初はあまりの断られっぷりに笑えてきたが、時間の経過とともに徐々に腹が立ってきた。
エージェント歴2年の若者にバカにされた気分
一番イラっときたのは、『ご紹介した求人は採用状況の変動によりクローズいたしました。』という断り文句だ。
いったいいつ案件を私に紹介してくれたのだろう?
そもそも私は今から面談を申し込もうとしている段階なので、エージェントサービスへの利用登録すら終わっていない。
なのに、この文面である。
テンプレートでお手軽に断ろうというその雑な姿勢にイライラしてしまった。
おいしそうな餌をちらつかせておいて、いざ食いついてきたらそれを引っ込めるだけでなく、棒でひっぱたくかのような対応。
絨毯爆撃的なオファーメールを撒き散らすのなら、その分の尻ぬぐいは丁寧にやってほしいものだ。
このエージェントはプロフィールを顔写真付きで掲載していたので、どんな人物か見てみたところ、この人自身も異業種からの転職組らしく、年齢は20代後半から30代前半のようだった。
アピールポイントとしては、『自身も転職経験者としてクライアントの気持ちに寄り添った対応を心掛けています』だそうだ。
私の気持ちに寄り添ってくれてどうもありがとう。あまりに寄り添われ過ぎて不愉快になりました。
くそぉ、こんな奴にいいようにあしらわれるなんて…。
しかし私もいい歳なんだし、ここは怒りをグッとこらえてその日は寝ることにした。
きっと一夜明ければ気持ちも落ち着くさ。
そして翌朝。
気持ちは落ち着いて冷静さを取り戻すことができた。あんなことでイライラしていては全く時間の無駄だ。
私はまたいつものルーチンワークに取り掛かり、間近に迫ったTOEICやその他の資格試験の勉強にいそしんだ。
だが、事件はまたしても起こった。
看過できない事態
そこから数日が経過して、あのオファー事件のことなどすっかり忘れていた。
夜、いつものようにメールを確認しているとまさかのメールが!
それはあのエージェントと同じ会社の別担当者から、またしても面談オファーが来ていたのだ!
どうせこのオファーに返信しても、以前のようなお断りメールが返ってくるのは目に見えている。
多分、設立間もない小さな会社なので、このようなダブルブッキングのようなことが起きるのかもしれない。
にしても、ちょっとふざけている。
営業マン同士で情報共有を全くできていないのは仕事のレベルが低すぎる。
さすがにここまできたら苦情を言ってもいいのではないだろうか。いや、むしろ言うべきだ。
中年無職だからといって好き放題やられるわけいはいかない。
さて、一度目と二度目のどちらの担当者に苦情を言ってやろうか…
ここはやはり、最初に失礼なお断りメールをしてきた一度目のエージェントかな。
きっと、『この度はお力になれず~』などと定型文を返してくるだろうが、私が謝罪してほしいポイントはそこじゃない。
仕事を必死に探している人の思いを適当にあしらったことに謝罪してほしいのだ。
そして、私のような粘着質な人間に対して、誤った対応を取ってしまうと面倒なことになるというのを知らせたかった。
ということで早速、電話した。
エージェントとのやり取りの内容
まずは総合受付に電話がつながる。
しかし、苦情のための電話であることをここで伝えてしまうと、本人に取り次いでくれない可能性が高い。実際、過去にそんなことがあった。
そのため、「いつもお世話になっておりますmiddle-man(←私)と申します。担当エージェントの△△さんをお願いいたします」と言うとすんなりと電話をつないでくれた。
私はウソは言っていないので問題ない。
そして、「お待たせしました、△△でございます。」といかにも営業らしい口調であのエージェントが電話に出た。
さて、ここからが本番だ。
え~っと、すいません、現在、ご紹介の案件がクローズしてしまってお仕事のご案内ができないのですが。
などなど、書くと長くなるが今回の一件で私が納得いかなかった点を全てぶちまけた。
ただ、威力業務妨害と言われてはたまらないので、あくまで冷静に、そして相手に逃げ場を一切与えず詰めてみた。
相手がモゴモゴ言い出したところで、先方の上司が電話に出てきて「管理がうまく行き届いておらず申し訳ありませんでした」と謝罪したので、もうそこで終わりにした。
時間にして大体30分程度。
まあ、これでここのエージェントは使えなくなってしまったが別に構わない。
しかし、業界の横のつながりで私がブラックリスト扱いになっていなければよいが…
さらなる悲劇が私を襲う
とりあえずは不満を解消できたので、その夜、気を取り直して求人応募にいそしんでいると、あるメールが来ていることを確認。
さすがにこれは先ほどのエージェント会社からではなかった。
それは、以前応募していた志望度の最も高い企業からの返信メールだった。
件名は『書類選考の結果のご連絡』
もう件名だけで結果はすぐに察しがついた。どうやらダメだったようだ。
それでも一応本文を確認してみると、やっぱり、不採用を告げるメールだった。
ここは応募の際に『~について論ぜよ』のような課題が課せられていたので、必要データを色々と調べたうえで、丸一日文章を練ってから応募したのだが、それも水の泡となってしまったようだ。
朝、苦情の電話をしたので、調子に乗った私に神様が罰を与えたのかもしれない。
なかなかうまくいかないものだ。それでもめげてはいられない。
またコツコツと応募を積み上げていくしかないのだ。
そう思いながらまた資格の勉強にいそしむ私であった。
◆真・転職回顧録-再びの就活編 6/27へ続く
次回:君の名は(40代無職バツイチ男、衝撃の再会)
人材紹介会社って、かなり簡単に事業立ち上げできる商売ですから、本当にいろいろなレベルがありますね。大手のリク◯◯◯とかパソ◯だと、アドバイザーのレベルもすごい高いなあと思いますが、中には、「こいつが人材紹介会社ビジネスをやるなら、自分の方がうまくできるかも」と感じるものだってあります。
基本的に、お仕事内容からして、ビジネスの一線を退いた高齢の方がやった方が良い仕事のように思えます。若造では無理です。