君の名は(40代無職バツイチ男、衝撃の再会)

ここ最近、私はWordPressを使ってホームページを作成していた。

その理由は、私がコーチをつとめているスポーツ少年団の監督から依頼されたからだ。

この人とはもう10年以上の付き合いになり、私が無職となって離婚したことも知っている。色々と心配してくれており、たまに飲みに誘ったりもしてくれる。

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本当はホームページ作りなんてやっている場合ではないかもしれないが、ハッキリ言って、就職活動も資格試験の勉強も、起きている間中ずっとできるものではない。

部屋で休んだりする時間を少し削ればいいのだ。その気になれば、時間なんていくらでも捻出できる。

そんなこともあり、私はサイトの作成を快諾した。

まずは事前調査から

さてどうやって作ろうか考えた結果、使い慣れたWordPressを利用することにした。

サーバは予め用意されているので、そこにインストールすればいいし、なによりもコードを一から手打ちで書くより遥かにお手軽だ。

また、いざとなったら作成したホームページをポートフォリオとして人事にアピールできるかもしれない。

Image by kreatikar on Pixabay

サイト自体はそれほど凝ったものでなくてもよいが、これが何かの縁に繋がるかもしれないと思うと気合が入る。

ちなみに、この『Cafe de 無職』もWordPressを色々とカスタマイズしたものだが、このブログは人事担当者には見せたくない。というか、見せたら確実に『性格面に難あり』とのマイナス評価を付けられそうな気がする…逆効果間違いなしだ。

さて、どうせ作るなら運用も本格的にやろうということで各種アクセス解析ツールも導入することにした。

といっても、アクセスはチーム関係者プラスαくらいしか望めない。しかし、その検索キーワードでの上位表示はぜひ狙いたい。

そこでさっそく、ライバルサイトの調査を行ってみた。

はたして世の保護者は一体、子供を入団させるチームを探すときにどんなキーワードを使って検索するのか?

『(地域名) (競技名) 強い』、『(地域名) (競技名) 優しい』、『(地域名) 子ども (競技名) 口コミ』とかそんなところだろう。

とにかく思い付いた数パターンでキーワード検索をしてみると、色々なチームのサイトがヒットした。そのほとんどは、試合でよく対戦するチームだ。

敵状視察ということで、実際にサイトを見てみると拍子抜けした。

それらの殆どが無料ホームページサービスを利用して作られたものか、よく分からない人が手探りで作った感じが滲み出ており、モッサリしているというか古いというか、少なくとも洗練された感じはしなかった。

しかし、よくよく考えるとそりゃそうだ。

プロに依頼すれば安くても10万はかかるし、そもそもみんなボランティアとして仕事の傍らでやっているのだから、それほど時間をかけるわけにもいかない。

その一方で私は時間のある無職。多少の知識もある。

これなら内容的には勝てそうだとふんだ私はさっそく作業に取り掛かった。

サイト作成はやっぱり面白い

Image by rawpixel on Pixabay

色んなサイトを参考にして好きなデザインを画面に落とし込んでいく。

こういう作業はやり出したら止まらない。

監督や父兄から大雑把な要望は聞いてはいたのだが、仕事のようにきっちりと要件が決まっているわけでもないので、どんなものにするかは自分の好きなようにできる。

作業に夢中になって気付けば夜中の3時ということもしばしば。

また、布団の中で目をつぶっていると色んなアイデアが浮かんできて、ついつい起きて作業を再開してしまう。

プレステでゲームするよりもはるかに面白い。知的好奇心をくすぐられるというやつかもしれない。

そんなときふと思ったことがある。

いつものドトールに行く途中、老人ホームの前を通る。ガラス張りなので、おじいちゃんやおばあちゃんが食堂ホールのテーブルに何人も座っているのが見えるが、みんなあまり楽しそうには見えない。

そんな老人達にプログラミングとかホームページ作成を取り入れれば頭の活性化につながるし、面白いと思ってもらえるかも…

そんなどうでもいいことを思いながらコツコツサイト作りに励んでいた。

でも、やっぱり大変なこともある

とはいえ、楽しいことばかりではない。大変なこともある。

例えば、ギャラリーコーナー。

子供たちがプレーしている画像をそこに掲載しようとしたのだが、今は個人情報が重視される時代。元々の画像はfacebookから落としてきたもので親御さん達の許可は得ているのだが、どんな変態がその画像を見るか分からない。

そのため、顔がバッチリ映っているのはよろしくないという判断のもと、女性や子供の顔にはモザイクをかけることにした。

しかしこの作業が思ったより手間がかかる。PCの標準ソフトでできるのだが、いかんせんモザイクする数が多い。7、8人くらいの子供が一枚の画像に映っていたら泣きたくなる。

そんな単純作業を延々と繰り返すこと約2時間。当初考えていた写真コーナーがやっと完成した。

こうしてあらためて写真を見ていると、コーチと子供が一緒に笑っているものが何枚もあることに気付く。見ているこちらも幸せな気分になれる。

それだけでなく、自分の子供時代を思い出した。

『陰でコーチや両親のサポートがあったことなんか気にもせず、無邪気に楽しんでいたなあ。』

ちょっと昔を懐かしみながら、一刻も早く再就職しなければという思いを新たにした。

そして完成

Image by Free-Photos on Pixabay

色々と試行錯誤を繰り返し、他のサイトよりも少なくとも見栄えはいいものができた。自慢ではないが、事前に調査したどのサイトよりも数段上のものに仕上がったと思う。

問い合わせ窓口の配信先設定や、その他の動作検証も大丈夫。これでバッチリ動くことだろう。あとはSEOなどを施し、時間をかけてその効果を検証していくだけだ。

といってもアクセスはかなり低いだろう。私の勉強も兼ねているのだから、まあそれでもいいか。

振り返れば完成までにかかったのは約半月。一日の作業時間は大体2~4時間くらい。なかなか面白い仕事だった。

その日は心地よい疲労感とともに就寝した。

一週間後、私は、保護者会の場で出来上がったものを見てもらった。

『プログラムできるなんてすごいね!』と褒めてもらえたが、本当はプログラムなんて全くと言っていいほどいじっていない。色々なパーツをあてはめただけだ。

ただ、褒められるのは素直にうれしい。

そしてクラブとして謝礼を払うと言ってくれたのが、そもそも素材は全て無料だし、もし工数を計算したうえで料金を計算したら部費では賄いきれない額になる。

とりあえず、『その分はクラブの活動費に回してください』と言ってそこは固辞しておいた。

しかし、それでは申し訳ないということで監督が飲みに連れて行ってくれることになった。せっかくなのでありがたく誘いに乗ることにした。

この後私は、意外な場所でまさかの人と再会を果たすことになる。

40代無職男、今年になって一番の驚き

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連れられて行った飲み屋はいつもの安居酒屋。

私にとっては食べられればなんでもいいので、それで十分満足だった。そこで3時間ほどワイワイと騒ぎ、この次は行きつけの店に行くという。

せっかくなのでこれまた連れて行ってもらうことにした。

ところでこの監督、普段は役所で働いている。お堅い職業のせいか性格も真面目だ。次のお店は、そんな監督とその同僚がちょくちょく利用しているそうだ。

『スナックかな?ほとんんど行ったことないし、話のネタになりそうだ』などと楽しみにしていた私。

しかしこの予想は大きく裏切られることになる。

監督に連れられて到着した先はなんと、熟女キャバクラ!

はたして私と同年代かそれよりも一回り上の人が出てくるのだろうか?色んな意味で興味津々だ。

Image by Free-Photos on Pixabay

普段はお堅い職業の人がこんなくだけた店の常連だなんて!全く想像できなかっただけに、これにはかなり驚いた!

監督が店の扉を開けると、『あら~、〇〇さん(←監督)。いらっしゃい!この前はありがと!』とさっそくテンプレートのような返しが来た。

この監督、結構な頻度でここに来てるな…

さて、店全体を見渡した感想としては、全体的に照明が薄暗く、ボックス席がいくつも並んでいた。ムードも大事だしね。

肝心の女性はと言うともちろん熟女がメインだが、大学生くらいの若い子も多かったのが意外だった。

また、これは私の偏見だが、熟女キャバクラというと悲哀に満ちたイメージを持っていたが、実際のところみんなあっけらかんとしていた。もしかして、そうした悲しみを押し殺しているのかもしれないが、私にはそうは見えない。

そして熟女だけにトークが巧みだ。口数があまり多くはない私にもちゃんと話を振ってくれるので、緊張せずに楽しくお酒を飲めた。

さすがにプロだ。もしまた連れてきてもらう機会があれば、その時は会話のコツを教えてもらおう。

あ、あなたはもしや!?

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時間が経ち、一人目の女性は他のテーブルへ。そして二人目も同様に時間になったら他のテーブルへ移動してしまった。

そして三人目の女性があらわれた。ここからが今日の記事のヤマ場だ。

話しているうちに、会話のアクセントからどうやら同郷であることが判明した。それに意気投合してさらに話し込んでいると、年齢も同じであることが分かった。

「あれ?源氏名かもしれないから名札では分からなかったけど、もしかして…」

冗談半分で出身高校を聞いてみるとなんと、その人は私の高校の同級生だった…そういえば顔に何となくあの頃の面影がある!

これには隣に座っていた監督もかなり驚いていた。

当たり前だが、私は彼女が東京にいることも知らなかったし、ましてやこの街のキャバクラで働いていることなんてしるわけもなかった。

Image by StockSnap on Pixabay

聞けば、私と同じく離婚して子供もいるらしい。私も同じバツイチであることを白状した。

これがドラマなら、彼女と私が恋愛関係になって…みたいなことがありそうだが現実は違う。

私の経済力ではこのお店に通うことはできないし、ましてや個人的な連絡先の交換などあるはずもないが、これが今日一番の盛り上がりだったのは間違いない。

まあ今後、街を歩いているとどこかですれ違う程度のことはあるかもしれない。

ただ、気を遣ってその子を指名して時間を延長せざるを得なかったのが痛い点だ。まあ、監督がお金を払ってくれたのだが…

それにしても、こうして働きながらシングルマザーとして子供を育てているのはまったく尊敬でしかない。

色々としんどい事もあるに違いないが、そんな中でも誰にも迷惑をかけず逞しく生きているなんて、なんてすごいんだろう…

色々な驚きはあったが、ぼちぼち夜も更けてきたので我々はようやく解散することにした。

衝撃的で刺激的な一日だったがそれも非常に楽しく、明日以降の活動の活力になった。それと同時に、彼女のようにもっと逞しくならねばと強く感じた一日だった。

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コメント

  1. たかたか より:

    はじめまして。
    無職のキーワードからこのページを見つけ、文章のうまさと境遇が似ていることから一気に読んでしまいました。

    ・40代
    ・晩婚
    ・結婚後2回転職
    ・離婚の危機(今のつらい仕事を辞めたら恐らく離婚です)

    など、middle-manさんと近い感じです(プラス先物失敗の内緒の借金あり)
    中高年の仕事の決まらなさと、決まってもブラックばかりなのは良く理解できます。周りの人の理解も得られないところなど・・・。

    middle-manさんが一刻も早く良い職場に巡り合い、ぜひとも人生の軌道修正を成し遂げられるようにこれからも応援しております。

    • middle-man より:

      たかたか様

      コメントありがとございます。
      たしかに、境遇が私と似てますね!

      でも、辞めることなく頑張っていらっしゃる姿は尊敬です。なにせ私は離婚を顧みずにあっさりと退職してしまいましたから…

      また、励ましのお言葉ありがとうございます。
      いい報告ができるよう、頑張りたいと思います。

      たかたか様も体調だけは壊さぬようにお気を付けください。