40代無職中年男性、契約社員を受け入れる。これが底辺の悲しい現実。【真・転職回顧録-再びの就活編 27/27最終回】

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元無職の40代に起きた奇跡

とりあえず、当面の目標であった再就職を果たすことができた。

約一年にわたって取り組んできたことがやっと実を結んだ。

契約社員での入社になるが、転職回数の多い40代中年男としてこれほど大きな収穫はないだろう。

普段から、中年の再就職の難しさなどをニュースやネットで見聞きしているだけに、今の状況がいかに特別なことであるか、嫌というほど分かっている。

それだけに喜びはひとしおだ。

それでも、ただひとつ、気になっていることがあった。

これまでの記事でも散々言ってきたことだが、それは、契約社員での内定であるということ。

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心のモヤモヤが晴れるまで

この件については担当者から直接、口頭で説明を受けたのだが、それはこちらから求めたからだ。私が何も言わなかったらきっと、何の説明もなくそのまま事が運んでいたことだろう。

正社員として求人を出していたにもかかわらず、契約社員として内定を受けたことには、心のどこかで納得しきれていない。

『そんな会社は入社後もおかしなことを色々と言い出すから、辞退した方が良い』とする意見も結構見かける。

外資や日系など資本の種類を問わず、企業として切り詰めたいコストは人件費なのだろうか。

Image by Tumisu on Pixabay

とはいえ、自分の市場価値がそこまで高いとは思えない。そうしたジレンマに悩むこと数日。

『仕方ない。頑張って正社員を目指せばよい』

自分にそう言い聞かせて過ごしていると、次第にモヤモヤしたものが薄れてきた。もはや諦めの境地に達したのかもしれない。

私は前を向いて歩くことに決めた。

そんな私はまず手始めに、あることを計画することにした。

お世話になった人達への挨拶回り

Image by Free-Photos on Pixabay

その計画とは、心配してくれたリアルの知人へのお礼だ。

お礼と言っても、ただ感謝の気持ちを伝えるだけではない。

そういった人たちへご飯をご馳走することにしたのだ。

というのは、無職期間中、たびたび夕飯をご馳走してもらったので、それにお返ししたいとずっと考えていたからだ。こういうことは具体的な行動で示すことが大事だ。

早速、内定が獲れたことをメールで伝え、都合の良い日を聞き出した。幸いにも、全員の都合がつく日があったので、そのスケジュールに合わせて居酒屋でささやかな飲み会を催すことにした。

定刻になると、仕事を終えた人たちがぞくぞくと集まり始め、やがて宴が始まった。

あらためて周囲を見渡してみると、決して多くはないものの、私のことを心配してくれる人達がこんなにもいたことを再認識する。

この人たちは全員、ボランティア仲間だ。まさに損得抜きで付き合いのある気の置けない人達。本当にありがたい。

最初にまず私からお礼を述べた。

この日は金曜だったので、翌日の仕事を気にすることもなく宴は深夜にまで及んだ。

たわいもないことで笑ったり、時にはボランティアの運営の話をしたりと、結局、いつもの飲み会と同じ。

でも、それが逆に楽しかった。こういう関係の人付き合いって本当に大事。

そして私の勘定でその日は締めた。これは本当に有意義なお金の使い方だ。

大事な××への連絡

翌日の朝、内定が獲れたことを実家に電話した。

離婚のことなどもあり、両親もさぞかし心配していたことだろう。それだけに、電話口の両親の口調は安心しているように聞こえた。

そしてもう一人、連絡しなければならない人がいる。私の人生を語るうえで忘れてはならない人だ。

それは元妻だ。

別れた人にいちいち報告する必要はないと考える人もいるだろう。

しかし、私たち元夫婦の関係性は少し違う。離婚する前、この件がどうなったかということだけは教えてほしいと言われていた。

だからといって、私とヨリを戻そうという考えが彼女にあるわけではない。純粋に心配してくれている気持ちからくるものだ。

その日の晩、早速電話をかけてみた。すると開口一番、『最近変わったことはあった?』。

珍しく私が電話をかけてきたことになにか察していたのだろうか。

『就職、決まったよ!』と告げると、『おめでとう!よかったね!』と言ってくれた。

きっと彼女なりに心配してくれていたのだろう。その後はたわいもない話をして私は電話を切った。

これで私のあいさつ回り無事には終わった。

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今後の方向性

さて、これで諸々のことが一段落した。

その他の心配事といえば、やはり仕事のことだ。職場に慣れることができるのだろうか。仕事をうまくまわせるだろうか。

これから働くことになる食品業界は未知の分野だが、業務内容としてはこれまでの経験を活かすことができる。そこを評価されたからこそ、会社側も私を採用したわけだ。

当然、求められる基準も高いだろう。

はっきりいって不安しかないが、後戻りはできない。吉と出るか凶と出るか。

事前に色々とリサーチしていたものの、実際に社内で働き始めるまでは内情や実態は分からないのだ。

でも最後に一言だけ。

就職活動で苦しむみなさん、方法を模索しながら挑戦し続ければ、その努力は絶対に報われます!

真・転職回顧録 完

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私の転落人生はここから始まった。

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『40代無職中年男性、契約社員を受け入れる。これが底辺の悲しい現実。【真・転職回顧録-再びの就活編 27/27最終回】』へのコメント

  1. 名前:アップル 投稿日:2019/12/31(火) 14:13:50 ID:4d22703c5 返信

    外資でバリバリ働きだしたと思ってましたが食品会社で契約社員だったのですね

    私も内定後契約社員っていうのありまして辞退しました
    そこは賞与も契約社員だとないのでモチベが続かないと思いまして

    ミドルマンさんの行ったところは正社員と給与は多分変わらないと思いますが
    明確に問題なければ1年後は正社員にしてくれるとかあったのでしょうか?
    契約社員の間精神的にしんどいと思うので

    私はTOEIC830点と応用情報技術者に合格しました
    あと1月中に役員面接が1社ぐらいです
    今年は親知らず抜歯の入院と試験勉強(応用に1度落ちて悲惨)そして就活惨敗とさんざんです
    ミドルマンさんはバイトのつてもあって生きられそうな感じなのでうらやましいです
    私もそんなつてがあればバイトでもいいかもと思ってしまいます