そこのあなた、そうあなた!今、まさに就職活動してるあなた!
そんなあなたに言いたいことがある。
世は就活シーズン。
電車に乗っていると、黒色スーツに身を包んだ就職活動中と思われる大学生をよく見かける。
判で押したように皆、同じ色のスーツ、同じ型の鞄、同じ髪型だ。
それにしてもいつからこんな風潮になったのだろうか。
服装で個性を出せるとは思わないが、量産型の就活生があまりに多すぎて逆に違和感がある。
きっと、他の人と同じでなければ不安になるという日本人特有の心理が大きく働いているのだろう。
たしかに、赤や青のスーツ、金髪、リュックサックでは常識を疑われると思うが、別に濃紺や細いストライプの入ったスーツでもいいと思うし、ちょっとおしゃれな鞄でもいいではないか。
要は清潔感があればそれでいいのだ。
ちなみに私が新卒で就職活動した時は、超氷河期のときだ。そのときは紺色のスーツにした。好きな色というわけでもないが、色と形でシャープに見えてかっこよかったからだ。
鞄も色こそ黒色だが、かっこいいと思うものを選んだ。
目立とうとは全く思っておらず、見た目がよく清潔感のあるものを選んだだけだ。結果、超氷河期にかかわらず二社から内定をもらうことがでいきた。どちらも上場企業だ。
ということは、常識的な服装であれば内定の出る出ないはほとんど影響しなかったということになる。
はっきり言って、常識的かつ清潔感があればきっと会社は何も気にしないと思う。こちらが過度に気にしすぎだ。
そんなことをいちいち気にしていては大人数の就活生に対応することはできない。所詮はそんなものだ。
また、入社したら入社したで、次はご丁寧にも社会人としてのマナー研修を受ける。お辞儀の仕方、名刺の受け渡し方、電話応対の仕方。
しかし、こんなものはそこまで時間と金をかけてやるものではないと考えている。実際の現場ではもっとフランクに挨拶するし、名刺を交換する。明るく元気に挨拶できればそれで十分だ。
また、こんなことも話題になった。例えば、面接時に入室するときのノックの回数。2回と3回ではその意味合いが違うそうだ。どちらかがトイレのノックらしい。
こんなの本当にどうでもいい。ノックなしはあんまりだが、1~2回ほど多かったり少なかったりしても不快に思う人はいないだろう。
再就職活動もそんな感じがする。みんな過度にマナーを気にしすぎだ。
面接の際、右手と左手のどちらでドアを閉じるか、椅子に座った時は左と右のどちらに鞄は置くか。ハッキリいってどうでもいい。そんなことが内定を左右するとは思えない。
もっと大胆にやってもうまくいくときはいくし、失敗するときは失敗する。そんなものだ。
いくら完璧なマナーを身に付けていても、そのお堅い雰囲気が社風に合わないと判断されれば面接でバッサリと落とされる。
逆に性格や服装が多少くだけていても、それが高いコミュニケーション能力の現れと判断されれば内定が出ることもあるだろう。
内定が出るか出ないかはその会社との縁だというが、本当にそのとおりだと思う。
一時期、私も形式的な内容を過度に気にしていた。確証はないが、それが緊張を引き起こし、再就職がうまくいかなかった原因となったと思う時がある。
しかしある時、そういった呪縛から解放されることがあり、そこから応募書類の書き方に変化が出てきた。自分でいうのもなんだが、その時点から応募書類の作成レベルが上がったと思う。
近々、その時の応募書類の書き方を大公開したいと思う。それを真似して不合格になったとしても責任は持てないが、もし行き詰っているならば、一つの例として参考にしてもらえればと思う。
こんなことを考えるようになったのは、今、私が自営を志しているからだと思う。
会社員という生き方を歩むことが通常の考え方だが、私はそれとは異なる道を選ぼうとしている。その不安を解消したい、少しでも正当化したいと思うあまり、人と違う方向性に進むことを無理やり礼賛しているのかもしれない。
早い話が空元気だ。まぁそれでもいい。自分が決めた方向に進もう。