客先回りの終盤戦、始まる
客先ドサ回りも終盤戦に突入した。
そんな矢先、同行してくれる先輩が急な病欠となったので、予定していたスケジュールは全て私一人でこなさなければいけない。
だが、仕事にトラブルはつきものだ。仕方ない。必要な準備はしていたものの、不安は尽きない。
『聞き逃しなく、そしてこちらの意見をちゃんと伝えられるかどうか?』
いくら考えたところで解決しようのないネガティブな気持ちがムクムクと湧き上がる。いつもに増して緊張してきたが、残酷にも出発の時間は刻一刻と迫る。
『ダメならダメで仕方ないか…』
覚悟を決めた私は自宅を出た。
無事に終わったもののさらに試練
この日は客先に直行だった。
スマホを頼りに客先にたどり着き、いざ面談開始。
必要な聞き取りやこちらからの提案を行い、なんとかこの日の予定を無事に終わらせることができた。
この日の打ち合わせは大体4時間くらいかかった。ほぼ予定とおり。
ただ、後で振り返ってみると、もう少し念入りに聞いておけばよかったと思う点などが多々ある。この反省を次に活かせれば…
そんな感じで残りの日程もなんとかこなすこともできた。
一段落したのも束の間、今度は会社での事後処理が待っている。
以前の記事でも紹介したが、この会社はシステムへの入力が非常に複雑だ。それは報告書の入力も同じ。
入力内容が厳しくチェックされるだけでなく期限も決められている。4営業日以内に行わなければいけないのだ。
しかも、今の私はまだ修業期間の身なのでその作業をスムーズに行うことができない。何件も訪問した後は締め切りに追われてしまうのでとても大変だ。
正直、こんなことばかりやっていける気がしないし、何十年も続けたいとも思わない。
俺は一体、何をやってるんだろう。そしてどこを目指そうとしているのだろう。
自分のバカさ加減がつくづく嫌になる。
報告書の作成、終わる
そんなこんなで帰社後は報告書の作成に追われた。
これまでの報告書も参考にしつつ、持ち帰った資料とにらめっこしながら、一心不乱にPCに必要事項を入力し、なんとか期限内に終わらせることができた。
感想として、十分納得いくものは出来上がらなかった。
本音としてはもう少しゆっくりとしたペースで報告書を書きたい。まあそれは私だけでなく誰でもそうだろう。
社内向けの業務とはいえ、会社で働く以上は納期があることも仕方がない。現にわたしもずっとそうしてきた。
しかし、こんな風に時間的なゆとりを求めるのは決して、楽をしたいからとか、ノンビリしたいからとかいう理由ではない。
色々と調べたり聞いたりしながら推敲を繰り返し、完成度を高めたいからだ。
特に今回の場合は事前のレクチャーが殆どなく、時間がない中で色々と自力で調べて下準備をしてきたことも影響しているのかもしれない。
そしてこれは、完璧主義の傾向が強い人にありがちな考え方だろう。特に、私のような鈍才が時間に追われて作業すると、完成度が低いものが出来上がってしまうのだ。
こういうところが私が社会不適合たる理由なのだろう。
そしてその翌日。
病欠から復帰した先輩に会議室へ呼び出された。どうやら報告書のレポートを読んだ感想を伝えてくれるらしい。
先輩自身も多忙なはずなのに、そんな中でもちゃんとチェックしてくれるだけでも非常にありがたい。貴重な機会だ。
しかし、細かすぎる指摘
この指導は4時間にも及んだ。
『てにをは』の使い方から文章構成まで、なかなか細かい内容だった。納得できるところもあれば、納得できないところもあるのだが、所詮、今は修業期間中の身。
相手も時間を割いてくれているので、今は素直にそれを受け入れなければいけない。
しかし、それ以外に困ったことが他にあった。
それは指摘内容の理解がとても難しいということだ。これは私自身の問題かもしれない。
報告書の概要自体、その詳細までは完全に把握出来ていない。そうした人間にとって、各論のさらにマニアックな部分の説明から入られると、その内容がどうにも頭に入ってこない。
もちろん日本語で教えてくれるので表面的な意味は分かる。しかし、重要性の濃淡がついていないので、大事な点とそうでない点を区別することができないのだ。
また、今まで目にしたことのない新しい資料に基づいて説明を受けた。
如何せん、私はこの業務に携わってから日が浅いので、そうした書類があることに全く気付いていなかった。
要は、客先周りは一段落したが、その後の報告書作成には困ったことばかりな状態なのだ。
評価はさんざん
ということで、私の報告書に対する評価は目を覆いたくなるようなものだった。
でも、そうした評価をする側もまた辛いはずだ。
それが分かるだけに何とも言えない気分になってきた。
今のこの仕事への情熱は決して高いわけではないが、やる以上は満足してもらえる結果を出したいのだが…。
これまでにもこうした経験はもちろんある。
そうなると私は失敗を恐れるあまり、あれこれと考えすぎてしまう。結果的に、より奇妙な成果物が出来上がってしまう傾向にある。
改善しようとしてもなかなかうまくいかない。
まったく、社会不適合者はつらいよ。
気晴らしに、こちらもどうですか?
私の転落人生はここから始まりました
久しぶりに投稿します。
ぜんっぜん社会不適合者じゃないですよ!
英語の資料読んだり、慣れないシステム使ったり、1人で顧客周りしたり、資料頑張って作ったり、どれも簡単にできることじゃないですよ。ましてや40代。超人じゃないですか!
文化の異なる外国の方と仕事すると何かと理解できないことが起きますが、ほとんどの人が経験できないことをしているわけですから、自慢できると思いますよ!
給料なんて後からついてきますって。
今の会社で偉くなればモテモテですよ!