リモートワークへの不安
新型コロナウイルスが猛威を振るっている。
緊急事態宣言も飛び出し、我が社も全社員をリモートワークに切り替えることになった。
うちのような小さな会社ではなかなかの英断だ。
いや、規模が小さいからこそやりやすいのかもしれない。
しかし、周りの人は本当に自宅で仕事ができるかどうか心配そうだった。
思えば東日本大震災の時もこんな感じだったが、その時は単なる自宅待機だったので、こうした勤務形態は今まで経験したことがない。
かといって通勤を続ければ感染の可能性もある。
みんな複雑な思いを抱えているようだった。
不安は的中
出来れば移行期間を設けてほしかったが、上層部は一気にリモートワークへ舵を切った。
こんな状態だからそれは仕方ない。
でもそのおかげで、自宅からファイルサーバに接続できなかったり、必要な情報にアクセスできない事例が多発。
なぜか私のところに助けを求める電話が頻繁にかかってくるようになった。
しかし私はサーバ管理者ではないので、こうした質問は分野外なのだが…
私のリモートワーク初日はネット難民の対応で終わった。
こんなことが二日ほど続き、仕事はあまりはかどらなかった。
また、世間では『リモートワーク最高!』との声があちこちから聞こえてくるが、私のような入社数か月の新人には正直キツい。
たしかに、苦手な上司の顔を見なくても済むし、思っていたよりも集中することができる。自分の好きなBGMをかけながら作業もできる。
しかし、それ以上に不便な点がある。
それは、意思疎通に時間がかかる点だ。
オフィスで色んな人と顔を突き合わせていれば、困ったときにすぐに相談することができるが、SlackやChat worksなどのメッセージベースのやり取りでは、何をするにせよカタカタとキーボードを打たなければいけない。
新人ならなおさらだ。
仕事の習熟度が低いと、リモートワーク本来の長所がそのまま弱点となってしまう。
また、上司からのメッセージやメールにビクビクしながら仕事している状態だ。
精神的にもあまりよろしくない。
結局、私が強く感じたのは、『リモートワークは仕事がやりにくい』ということだ。
電話はどうするの?
私がリモートワークを嫌うもう一つの理由が電話対応だ。
今や誰もいない閑散としたオフィスにかかってくる電話は全て、新人である私の携帯に転送される。
もちろん、会社支給のスマホがあるので個人のものを仕事で使うことはないが、仕事の電話がいつかかってくるか思うと気が休まらない。
『クライアント第一主義』との方針でこうした対応がとられているが、私は内心、『電話に出るのは俺なんだぞ。他人事だからそんなこと言えるんだ』と不満で一杯だ。
幸いなことに、休日にこのスマホが鳴ることはまだないが、平日のお昼の12時過ぎにかかってくることは結構ある。こんな時間に電話してくる人の無神経ぶりにはゲンナリする。
なので私は、業務時間外の電話には一切出ないことにした。
とはいえウイルスには勝てません
とはいえ、やはりウイルスには勝てません。
色々な不満はあるが、感染拡大につながるような行動は避けなければいけない。
ほんの数か月前にはこんな事態になるとは思いもしなかった。そして、今の状況が一ヶ月やそこらで収束するとは思えない。
よくAfter コロナなんて言葉をよく聞くが、もしかして、With コロナが常態化する気さえする。
それに、リモートワークをやってみたら案外できることに気付いた企業が、テナント料を削減するために今の働き方を継続することだって考えられる。
そんな未来の働き方に順応するため、多少の不便さはあっても今のうちに慣れておくべきなのだろう。
社会の価値観を大きくひっくり返す新型コロナウイルス、恐るべし…
気晴らしに、こちらもどうですか?
私の転落人生はここから始まりました
興味深い記事が出てたので載せていきますね。ちなみにこのテーマは1ヶ月前に友達と話題になりました。
https://nikkan-spa.jp/1663120