無職のケガほど厄介なものはない
捻挫による手首の腫れや親指も徐々に回復(40代無職中年に起きた今月の出来事を参照)してきた。
無理な動かし方さえしなければ、日常生活にほぼ支障はない。
そして私の日常と言えば、相変わらずのアルバイトと自宅の往復生活。
こんな書き方をするといかにも悲惨な生活のように聞こえるが、経済的な不安も多少は軽減されるので、仕事があるだけでとてもありがたい。
しかもそれだけでない。
アルバイトは、社会的とのつながりが希薄になりがちな無職生活に刺激を与えてくれる。そう考えると、今は比較的恵まれた状況なのだろう。
転職サイトから応募したおもちゃ会社の件
さて、おもちゃ会社のマーケティング職に応募したことを前回記事(40代無職中年に起きた今月の出来事を参照)で報告した。
どんな偶然なのかは分からないが、書類選考に通過した。最初、この連絡を受けたとき、これは何かの間違いじゃないかと疑ってしまった。
しかし、それが間違いでないことが分かると、『もしかしたらうまく行くかもしれない』と期待したものの、ことはそう簡単に運ばなかった。
よくよく文面を見てみると、今まで見たことのない内容が書かれていた。要約するとこんな感じ。
『厳正なる選考の結果、middle-man様には最終書類審査にお進みいただきたいと思います。つきましては履歴書と職務経歴書を弊社まで郵送してください。』
え?最終書類審査?
もちろん、文言が意味するところは分かるが、こんな選考フローは今まで聞いたことがないんですけど…。
世の中には本当に色々な採用方法があるものだ。
通常、サイトから応募した場合、登録情報や送信した志望動機を基に書類審査が行われ、面接まで進むかどうかが決まる。
しかし、この会社はそれに加えてさらにもう一度、書類審査を行うということのようだ。しかも三週間ほど時間を要するという。
なおかつ、この後の選考方法としては筆記試験、面接×2回、役員面接と合計4ステップが用意されているようだ。それだけでもうお腹いっぱい。
もしかして、応募から内定が出るまでには三ヶ月くらいかかるんじゃないのか?
うぇ~、どれだけ時間をかけるつもりだよ…。
こんな悠長なことをしている間に他社にかっさらわれた人物はたくさんいたに違いない。
どうしてもこの会社に行きたいという人ならまだしも、私にはそこまでの思い入れがあるわけじゃないし。
まあ、他社にも並行して応募しながら気長に付き合うか。
40代無職中年男は砂漠の中で1本の針を探す
さて、依然として内定はまだ一つも獲れていない。
このままいけばすぐにではないにしろ、数年後には生活が破綻する可能性が高い。仮に破綻とまではいかなかったとしても、その日暮らしの不安定な生活に陥ってしまうのは間違いない。
だからこそ私のような40代無職中年男は、途方に暮れながらも、ここで立ち止まるわけにはいかない。
はたして、まだ見ぬ就職先とはいったいどこで出会えるのか?
転職サイト?ハローワーク?しごとセンター?転職エージェント?縁故?
求人はたくさんある。それだけに、砂漠の中で1本の針を探すような作業だ。
しかし、それを承知のうえで昨年の9月あたりから仕事探しを再開し始めたわけなので、求人媒体を絞らず幅広く仕事を探している。
そんなわけで私はハローワークにも週一回くらいの頻度で通っている。
当初私は、『ハローワークにはブラック企業の求人しかない』と考えていたわけだが、そうもいっていられない状況になった。
藁をもすがる思いでハローワーク通いをしているわけだ。
当然、現実は甘くない。いつ検索してみても、同じ顔ぶれの会社しかヒットしない。
そのための打開策として、いつもとは違う検索条件で探してみることにした。異なる観点で調べてみれば、きっと新しい発見もあるはずだ。
具体的に言うと、いつもはIT関連に分類されている求人を検索していたが、このときはあえて、全く異なる分野で探してみた。
案の定、検索結果の99%は自分の希望条件とは全く異なるものばかり。しかしそのうち1件だけ、『おやっ?』と思うものがヒットした。
この求人はこれまで目にしたことのないもので、食品会社だ。20代から40代をターゲットにしていると思われる。
私の希望であるITとは全く業界が異なるものの、職種としてはこれまでの経験を活かせそうだ。しかし、大学での専攻、TOEICスコアなど応募要件がかなり限定されている。
この内容で私が満たしている条件といえば職務経験くらいのものだ。はたしてこんな私が応募していい(できる)ものだろうか?
さらには条件があまりよろしくない。このスペックの人材を求めるのなら、求人票の1.5~2倍くらいの給与は欲しいところだ。
もしかして、高スペックの人材を買い叩こうとしているブラック企業なのか?
不安は色々あるものの、とりあえず職員に相談してみることにした。
ライバルはどんな人?
『この求人なんですけど、今どれくらいの応募がありますか?』
開口一番、職員に質問してみたところ、その答えは意外なものだった。
『50代女性二人と60代男性一人ですね。』
私の予想では、20~30人くらいの若い人達からの応募が多いのでは、と思っていただけにいささか拍子抜けした。
この応募状況であれば私でも十分に戦えるかもしれない。
ただ油断はできない。50代と60代とはいえ、とんでもないスペックの持ち主かもしれない。そうした人たちを出し抜くには、自分ならではの武器で戦うしかない。
とりあえず、私はこの求人への応募に気持ちが傾いていた。応募要件を全て満たしているわけではないが、そんなことには構っていられない。
そういえば昔、募集要項のレベルの高さに腰が引けてしまったときの考え方として、転職エージェントからいいことを教えてもらったことがある。
『まず応募してみましょう。採用可否を判断するのは企業です。』
その言葉を思い出した私はこの求人に応募することにした。
ただ、給料はそれほど高くない。というか、低い。
その点は、面接に進めたときに聞いてみようと思う。
イライラするやりとり
この求人が砂漠の中の針なのかは分からないが、選択肢は増えた。まずは応募してみようと気合を入れなおして帰宅する途中、いつものドトールに寄ってみた。
私の席の近くで男性上司と女性部下が何やら話をしており、話し声がこちらまで聞こえてくる。
女性部下:『~は~じゃないですかぁ?なんでなんですか?』
男性上司:『それはね、~だからなんだよ』
女性部下:『でも、~は~じゃないですかぁ?なんでなんですか?』
男性上司:『それはね、~だからなんだよ』
細かな内容は分からないが、一事が万事こんなやりとり。
女性部下の話し方にすごくイライラする。なんでだろう?男性上司がとても気の毒に思える。
どこがイライラするかというと、『~じゃないですかぁ?なんでなんですか?』という部分だ。もしかして私だけだろうか。
具体的にどこがどうイラつくのかはうまく説明できないが、『ここはこう思うんですけど、どうでしょうか?』のような提案型でないことが原因なのだと思う。
この女性の話し方は、自己の疑問を一方的にぶつけているような気がしてならない。
たしか、以前のアルバイトの職場でもこんな話し方をする女性がいた。本人は特に気にしているつもりはないだろうが、聴く側としてはとてもストレスがたまる。
こんなやりとりを聞きながら、『面接でこんな話し方をしたら一発アウトだな、気を付けよう』と気を引き締めなおした。
求人の内容を調査してみたところ
そうこうしているうちにアイスコーヒーを飲み終わったので家に戻り、ハローワークで印刷してきた求人を調べてみることにした。
応募しようとは思っているものの、やはりもう少し調査が必要だからだ。
まず、過去にどれくらいの頻度でどんな内容の求人をハローワークに出していたかを調査する必要がある。
何度も何度も出していれば離職率が高いということを意味するからだ。
そんなとき便利なのが『ハロワ検索』というサイトだ。企業名を入力すれば、それまでの求人履歴が表示されるので結構おススメ。
『ハロワ検索』と検索すれば一発で出てくるはず。
それによると、ここ2ヶ月で2件の求人を出していたことが分かった。そのうち1件は今回のものだ。これくらいなら許容範囲で特段怪しいところは見当たらない。
コーポレートサイトも見てみたところ、若干、古臭いデザインではあるが、ここにも特別怪しいところはない。
これで決まりだ。あとは面接に進めた段階で、面接官や職場の雰囲気で色々と判断すればいいだろう。
さて、さきほどのおもちゃ会社とこの食品会社。はたしてどのような結果が待ち受けているのか?
◆真・転職回顧録-再びの就活編 20/27へ続く
次回:夏と無職とハローワークと友人と
こんにちは。
筆者の前向きな姿勢に
いつも力を頂いております。
私も今の会社に40代で転職し
早半年経ちました。
嫌だ嫌だと思いながらも
少しずつ仲良くなれる人も増え、
仕事も先輩に聞くことも
減りました。
でも本当に他が決まらなくて
今の会社が面接して
1週間後にぱっと決まったから
入社しただけで
私の実力ではなくただの運でした。
なので筆者ほどの
スペックの持ち主ならば、
色々選んでも私は当然だと
思っています。
絶対に絶対に運命的な
会社に出逢えます、筆者なら。
筆者のブログは全て読んでますか
筆者は前職を退職されてから
今どれくらい経ちましたか?
私も貯金が減らないにしても
増えていかない恐怖は
すごい分かりますので、
正社員(賞与あり)が
本当に早く決まること
応援しています。