40代無職男と認知症の祖母との会話

昨日、何の気なしにテレビをつけてみると面白そうな番組をしていた。

それは、過去に因縁のあった二人をスタジオに呼んで対面させるというものだった。

いかにもな内容だったが、個人的には結構面白そうだと思った。

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私が見たのはちょうど、曙と若乃花の対面の時だった。

これを見て初めて知ったのだが、曙は入院していた。
記憶障害があり、言葉の呂律も回らないうえに、ベッドでほぼ寝たきりの状態で歩行も困難だった。

記憶障害の程度も結構重度で、自分の息子のことも認識が怪しいくらい。
認知症に近い状態に見えた。

横綱にまで昇りつめた人がそんな状態になるなんて、おそろしい。

人間の記憶

そんな曙と若乃花は現役時代、すれ違っても口をきかないくらい犬猿の仲だったらしい。

おそらく、人間的に嫌っていたというよりは、ライバルには絶対負けたくないという気持ちからくるものなのだろう。

角界というのはそれほどまでに覚悟のいる厳しい世界なのか…

そんな関係にあった二人が、この番組をきっかけに再び対面する。

対面と言っても、入院中の曙の病室に若乃花が訪れる格好だ。

そしてベッド脇に立った若乃花が、二人だけが知る昔話を語りかけると、曙は嬉しそうにそれに答えていた。

深刻な記憶障害がまるでなかったかのように、曙は普通に会話していた。

昔の強烈な思い出や本当に大事なことは、どんな状況にあっても脳の記憶領域から消えることはなく、瞬時に取り出すことができるのだろう。

人間とはとても不思議だ。

そして、数年前に他界した母方の祖母のことを思い出した。

認知症になった祖母との対面

祖母は認知症を患っていた。

症状が急速に進んでいて、私の母のこともほとんど認識できておらず、言葉をうまく発することもできていなかった。

そのうえ、車いす生活になっていたため、一人でトイレに行くこともできない。

私が結婚したのは祖母がそうなってしまってからのことで、しばらく会いに行けていなかった。

そして数年前、仕事がひと段落したので、妻を連れて、お見舞いと結婚報告のために祖母に会いに行くことにした。

孫である私のことはもう分からないだろうと半ば諦めていたが、会えさえすればそれでよかった。

しかし、自分の娘のことも認識できていないはずの祖母は、私と会ったその時、一瞬にして記憶が蘇った。

以前のようには話せないながらも、ハッキリと私の名前を呼んでくれた。

そして結婚したことを報告すると、私の横にいる妻の手を取りながら、「~(私)のことをよろしく頼むね」と何度も繰り返していた。

本当に涙が出そうになった。

この時のことは今でもハッキリと覚えている。絶対に忘れることはできない。

その時に撮った祖母との写真は今でも大事に飾っている。

恩返しがしたい

そんなことを思い出して、私は今の状況を一日でも早く脱したいと強く思った。

そして一日でも早く、また一人前の社会人に戻って祖母の墓参りに行きたい。

それと同時に、高齢になった私の母を安心させたい。
いつ体調を崩したり、以前のように普通に会話できなくなるか分からない。

そういえば、母は以前、財布を欲しがっていた。
約一年前にパワハラで辞めた会社に入社した時、これで親孝行できると思い、その財布を買ってあげると約束していた。

しかし、私がその会社を数か月で辞めてしまったために、その話はうやむやのまま立ち消えになってしまった。

天国にいる祖母にも、母にも心配や迷惑をかけっぱなしの状態だ。

母の年齢を考えると、残された時間的な少ない。
後で後悔しないため、今は前進あるのみだ。

一足飛びに状況が好転するとは思えないが、着実に一歩ずつ前進させなければいけない。

何気なく見たテレビだったが、そのおかげで気持ちを新たにすることができた。

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