外資か日系か
私が契約社員として内定を承諾したのは食品会社。
正直なところ給料は低い。全盛期の2/3ほどだ。
こう書くと割とマシな感じに見えるが、額面にすると結構な低賃金である。
そして、この先、正社員として登用されるかどうかは全くの未知数だ。
一応、正社員登用が前提という話は聞いているものの、実際のところ、そんなことが保証されているわけではない。
数か月後、能力不足を理由に退職勧奨が行われることも十分に考えられる。
そんなことを考えていると不安しかないが、とりあえず働かなければいけないのだ。
私は6時に起きて身支度を整え、気合を入れて家を出た。
初出勤の様子
久々の通勤電車に揺られ、会社の最寄り駅に着いたのは朝の8時。
正直、とても緊張する。
なにしろ社会人として久しぶりの勤務なのだ。約2年ぶりくらいだろうか。その間、妻がいるにもかかわらずフリーターや貯金を切り崩しながら生活費を稼いできた。
我ながら、よくもまあそんな状態で生活が成り立っていたものだと思う。
とはいえ、今も契約社員なので、これまでと大して変わりはないのかもしれない・・・
そんなことを考えながら会社へ向かう。

Image by Free-Photos on Pixabay
幸い、駅から会社までの道のりはほぼ一本道なので迷うことはない。スタスタ歩いていると、あっという間に到着した。
始業30分前なのでまだ誰もいないかと思ったが、事務の人がいたので入り口を開けてもらった。
この日は私の初出勤日ということを社長から伝えられていたようで、いつもより早く来て私を待っていてくれたようだ。ありがたい。
さっそくタイムカードと社員証を受け取り、自分の席に案内された。
机には既にPCが置かれており、ログインも可能な状態になっていた。
当然、まだ何もやることはない。
仕方ないので、持参した文房具などを配置してみた。これは100均で買ってきたものだ。
こうして机をあらためて眺めてみると、身が引き締まる。仕事人生がこれからまた始まるのだ。
始業開始10分前

Image by louisehoffmann83on Pixabay
始業時間が近づくにつれて、徐々に社員が出社してきた、
そもそもこの会社は全員で30名程度。それほど大きい組織ではない。
また職位も少なく、社長>チームマネージャー>ヒラといった構成だ。
全体として三つのチームに分かれており、私が配属されたのはそのうちの一つ。新規事業を行うために新設されたもので、その増員要員として私が採用されたわけだ。
新興チームのため他よりも人数が少なく、私を含めて5人。
そしてついに社長が出勤してきた。年齢は50歳を少し超えたくらいの男性だ。
そこで私が皆の前で紹介された。
『今日から皆さんと働くことになったmiddle-manさんです。よろしくお願いしますね。』
やがて仕事がはじまった
やがて始業時間となり、それぞれが自分の机に散っていった。
しかし不思議なことに、私のチームメンバーは誰もいない。今、ここで何が起こっているのか事態がよくつかめない。
社長から聞いたところによると、この日はどうやらみんな出張に行っているらしかった。どうしても日程調整ができなかったらしい。
いや、あの、、私はいきなりボッチですか、、、
当然ながらできるることはまだ何もないし、何をやればいいかも皆目見当もつかない。
これが中小企業の洗礼か!
とはいえ、初出社でいきなりこれか!?
社長よ、それくらい事前にスケジュール調整しといてくれよ。

Image by Free-Photoson Pixabay
戸惑いを隠せない私。
仕方ないのでとりあえずまた元居た席に座りなおす。
幸い、PCのセットアップは終わっていたので、メールを見てみる。
すると、私宛に一通のメールが届いていた。送信元はチームマネージャーから。
内容を見てみると、いきなり独りぼっちにさせてしまったことへの詫びとともに、今日私に勉強しておいてほしいことが書いてあった。
とりあえずそのメールに返信するとともに、その日はひたすらそこに書いてあった資料に向き合った一日であった。
それにしても、初日から面食らってしまった。
さて、明日以降はどうなるか。
そんな私の転職失敗談はこのリンクからどうぞ☟☟

匿名様
いつもコメントありがとうございます。
まだ働いていますよ。