Cafe de 無職

~40代、50代の無職が集う場所~

転職回顧録-37

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目標設定を書き上げて憂鬱な休日を過ごした(転職回顧録-36を参照)。

休み明けの月曜、出社後すぐに外回りに向かった。
その日の外出先は郊外にある顧客で、バスを乗り次いで行くような場所にある。
こんな場所に行く日は当然、訪問件数は伸びない。

1時間以上もかけて最初の訪問先に向かったものの、結局、新規のサービス申し込みを獲得することはできなかった。徒労に終わったわけだが、会社にとって付き合いの長い顧客であり、定期的に顔を出すことは欠かすことはできないのだ。

二件目の訪問先はここから距離の遠い場所にある。またバスに乗らなければならなかったが、次の便まではあと1時間ほど待たねばならなかった。そこで、交通費を浮かすために仕方なく次のバス停まで歩くことにした。

その日は特に寒い日だった。
寒さに凍えながら大きな鞄を抱えてトボトボと歩く。全てを放り投げてしまいたい気分だった。

しばらく歩くと次のバス停に到着し、少し待ったところで目的のバスがやって来た。それに乗り込み、目的地に到着するまでの間、束の間の暖を取る。

そして、目的地付近で下車したが、約束の時間までにはあと30分ほどある。周りには公園やコンビニのようなものもなかったので、やむなく周辺をグルグルと歩いて時間をつぶした。これでは寒さしのぎのために真夜中に歩くホームレスと変わらない。

次第に自分が何のためにこんなことをしているのか全く分からなくなってきた。
そして今日の訪問予定先をまわり疲れた体で帰社しても、待っているのはおそらく上司からの指摘だ。まだまだ努力が足りないと注意を受けるのだろう。

私が入社前に抱いていた姿はこんなものではなかったはずだ。
なぜ、未経験の業界に足を踏み入れてしまったのだろう。なぜ経験職を選ばなかったのだろう。なぜ内定が取れた会社に安易に飛びついてしまったのだろう。後悔や自責の念で頭がいっぱいになった。
このときのことは今も鮮明に覚えている。

余りに情けなくなり、私はスマホを手に取った。電話をかけた先は実家の父親だ。情けない話だが、その時の気持ちを誰かに聞いてほしくて仕方なかったのだ。
電話に出た父は私の話をしばらく黙って聞き、また今度ゆっくり話そうということになったが、つらい気持ちを吐き出すことができただけで少し落ち着くことができた。
そして幸いなことに、次の訪問先ではなんとかサービスの申し込みを受けることができたのだ。

その晩帰宅後、妻に今日の出来事を話すと、次の転職先を決めてからであれば転職してもいいと言ってくれた。
どうやら、以前に比べて私の口数が少なくなったことを気にかけていたようだった。

このときすでに私の気持は半分折れかかっており、この転職は失敗だったと考えるようになっていた。
そして翌日、家で書き上げた目標設定を持って上司の元へ向かうのだった(回顧録-38へ続く)。

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