無職中年にかかってきた一本の電話【転職回顧録-フリーター編12/36】

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あらすじ

工場アルバイトで派遣切りにあった。

幸いにも、同じ工場内で他の仕事を紹介してもらうことができ、そこでの仕事がはじまった。

内容は特に目新しいものではなく、なんとか無難にこなせそうだった。

そして、そのあとはいつものように塾でのお仕事。

相変わらず合宿のことが心配になる私だった。

そもそも、合宿はどんな服装で参加すればいいのか悩む。

その結果、私が思い付いた、もっとも無難なコーディネートとは?

新しい現場での仕事

場所はこれまでと同じ工場内なので、雰囲気はいつもと大して変わらない。
一緒に働く人が少し変わっただけだった。

とはいえ、少しの緊張感はあった。

しかし、実際に現場に入ってみると、メンバーの殆どが前の現場でも一緒に働いた人達だったので、安心することができた。

最初にリーダーの人から作業内容の説明を受けた。

工程が少し違うだけで、仕事自体は大きく変わらない。

ただ、初日はスピードが遅くてもいいから正確にやって欲しいとのことだった。
そこで私は、周りに質問したりしながら、時間をかけすぎなくらいに丁寧に作業した。

そのおかげで中盤あたりから徐々に仕事にも慣れ始めてきた。
もしかしたら、工場でのこうした仕事が自分に向いているのかもしれないと思った。

ずっとここで働いてもいいかなと考えたりもした。

それまでの私は、華やかなビル群の中でデスクワークの仕事に就くことが当たり前のように考えていたが、それは結局、ただのプライドでしかなかったのだろうか。

しかし、私はあくまで派遣アルバイトであって、正社員としてではない。

当座の生活費を稼ぐためにここで働いているだけで、本格的な仕事を見つけるために来ているわけではないのだと思い直した。

やはり、正社員としての仕事を早く見つける必要がある。

再就職がうまくいかないことに焦っているために、弱気になっていたのかもしれない。

そうして、新しい職場での初日は無難に仕事を終えることができた。

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40代無職フリーターはダブルワーカー

その日は30分ほど工場で残業したため、仕事が終わってすぐに着替えると、慌てて塾へ向かった。

いつもは基本的に、3コマの授業を担当しているのだが、冬季勉強合宿(塾講師アルバイト。この契約も切られてしまうのか?【転職回顧録-フリーター編10/36】を参照)のためにこの日の担当は1コマだけだった。

なぜかというと、授業で使う副教材作りのため、空いた2コマ分の時間をそれにあてることになっていたからだ。

しかし、この作業は思ったより大変だった。

まず間違いがあってはいけないし、たくさんの問題を色々なパターンで考えなければいけない。

そのため、講師同士での2重・3重チェックが欠かせない。

作業軽減のため業者に発注すればいいように思えたが、オリジナル問題集を使用していることをウリにしたいというそこは塾長の考えがあるらしい。

だから、多少の手間がかかっても自分たちの手で作り上げたいのだそうだ。

結局、終電ギリギリまで問題作りに追われ、一段落したところでやっと帰宅することができた。

もちろん、残業分と、職能手当なる特別手当を給料にプラスしてもらった。

結局、この教材作りには一週間ほどかかったが、満足いくものができた。

いよいよ合宿日が近づいてきていた。その間、工場アルバイトはお休みだ。

合宿の服装

私はこれまで一度も勉強合宿というものを経験したことがない。

授業は問題なくやれる自信はあったが、そもそもどんな服装で行ったらいいか分からなかった。

いつものようにビジネスカジュアルでいいのか、それとももっとラフな格好でいいのか。

塾長に聞いてみると、常識的な格好でいいよとしか答えてくれない。

おそらく彼も、どんな格好がふさわしいのか決めかねているのだろう。

そんな時はとりあえずユニクロだ。

グレーのスラックスを一本と、薄水色と白色のカッターシャツ1枚ずつを購入し、それらを持っていくことにした。

革靴とホテル内を移動するためのスポーツサンダルで十分だろう。

出発までにはまだ1週間ほどあったが、早めに服や教材を準備しながら、合宿の全日程が何事もなく無事に終了することを祈っていた。

そんな私にある知人から一本の電話がかかってきた。

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◆ 転職回顧録-フリーター編13/35へ続く↓↓

久々の休日。なんと前職の後輩であるマツダくんからの連絡があり、飲みに行くことになった!

無職中年男が驚いたマツダくんとオタクさんの現状【転職回顧録-フリーター編13/36】
前職を辞めてから四か月以上が経ったある日、後輩から飲みの誘いの電話が入った。
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