【無職中年男は再就職できるのか? 転職回顧録-62】勉強合宿終了。無職中年男はまたしても不安になった。

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合宿最終日

長いようで短かった合宿も今日で終わり。大きなトラブルもなく、なんとか無事に乗り切ることができた。

それにしても、最近の小中学生は大変だ。ものすごく頑張っていると思う。

私はそれに見合うだけの授業を彼らに提供できたのだろうか。

帰宅してからあらためて反省しようと思った。

この日は最終日というだけあって、詰め込むだけ詰め込むという鬼スケジュールが組まれていた。

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基本的には授業→小テストのサイクルを三回ほど繰り返し、知識の定着化を図る。
これを全ての授業で行っていくわけなので、生徒たちにとってはかなりハードだ。

そしてついに、最後の授業が終わった。

するとその瞬間、予期せず、生徒から拍手が沸き上がった。これはとてもうれしかった。

少なくとも、彼らは私の授業に満足してくれたと受けとった。
講師冥利に尽きる。

特に、理解に不十分だった生徒から直接お礼を言ってもらえた。

普段の授業よりも丁寧に教えてもらえたことが嬉しかったそうだ。

この日の昼食時、講師による生徒への激励メッセージを披露することになった

多くの先生は入試に関する内容が多かったが、果たして数年後、このメッセージを憶えてくれている生徒は何人いるだろうか。

だからこそ私は、他の講師とは違うことを話そうと思った。

そこで「社会人にとって重要なこと」をテーマにした。

これは何回もの転職を経験してきた私にしかできない話だ。

一般的に、偏差値の良い大学に行くことが安定した将来につながると言われている。

しかしそれだけでは不十分で、一貫したキャリアを積んでいくことがより大切であることを話した。
キャリアがブレてしまうとその後の人生が困難になることも付け加えた。

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生徒たちも興味をもって聞いてくれたようだ。
子供には無限の可能性があると聞かされている彼らにとっては新鮮だったのかもしれない。

そして、夕方、全日程が終了した。

帰りの準備を済ませるよう子供たちに指示し、ホテル前に待機していたバスに乗り込む。

子供たちの顔には笑顔があふれていた。
充実感や達成感で一杯なのだろう。

本当によく頑張った。

三泊四日の詰め込み授業の日々ではさすがに疲労がたまっていたのだろう。
バスの中では、さすがにみんなぐったりしていた様子だった。

しかし、驚くべきことに数名の生徒はこの後、別の塾の授業に出席するのだという。

おそろしいほどの体力と気力だ。
きっとこういう子たちは東大や京大などを目指すのではないだろうか。

将来の日本を牽引する人材に育ってほしいものだ。
間違えても、私のような無職中年にならないでほしい。

やがて、バスは解散場所に到着した。

迎えに来ていた保護者達に子供たちを引き渡し、塾の役目は終わった。
みんなホっとした表情を浮かべて、家族との久しぶりの再会を喜んでいる。

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最後の家族が帰り、私も大きなキャリーバッグを引きずりながら帰路に付いた。

ふと周りを見渡すと、年末の買い物をしている親子連れが多く見受けられた。

それを見ていると、40代無職という現実に引き戻される。

この時期だから、応募していた会社からの連絡はないだろう。

今、私の手元にあるのは授業の小道具と着替えだけだ。

合宿を終えた充実感と今後の不安感が入り乱れる複雑な感情が渦巻いていた。(回顧録-63へ続く)

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