ブラック臭が強めな企業の面接【転職回顧録-フリーター編22/36】

受験生に刺激され、私も再就職活動に精を出していた。

そんなある日、一本の電話がかかってきた。

それは応募した企業からの面接案内の連絡。

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志望度の高い企業だ。

俄然ヤル気の出た私は、万全を期して面接に臨んだのだったが…

塾の仕事と並行して、再就職活動も行っていた

しかし、転職サイトから応募すると、ほぼ100%、書類選考は通過しない。
その理由は簡単だ。

転職サイトを利用している応募応募者は質が高いため、そういった人たちと比較すると私は見劣りするということだろう。

その反面、ハローワークで応募するとポツポツと面接の連絡がはいる。

その日も朝から授業を2コマ行った後、近くの定食屋で昼食をとっていたところ、見知らぬ番号から電話がかかってきた。

応募先企業からの電話であることは直感で分かったが、どの応募先かは分からない。

突然かかってきた電話

とりあえず、口に入っているものを飲み込んで急いで電話に出たところ、志望度の高い企業からの面接案内だった。

この企業ももちろん、ハローワークからの紹介だ。

求人票に記載されていた仕事内容は未経験ではあったものの、一部の業務が私の経験職種と被っていたため、ダメもとで応募したものだ。

そのため、志望動機も比較的作りやすく、ポイントも覚えやすかった。

あとは、前職の短期離職をどうやって取り繕うかだ…

連絡してきてくれたのは、30代と思われる女性で、非常に感じが良かった。
そのため、さらにこの企業に行きたくなった。

手帳とにらめっこしながら日程調整を行い、面接日は明後日ということになった。

その日の帰宅後、すぐに想定問答集を作成し、面接に備えた。

そして迎えた面接日

一時間も前に会社の最寄り駅に到着してしまった。

近くの喫茶店に入り、持参してきた履歴書や職務経歴書、想定問答集を読み返してみた。
ほとんどが頭に入っているので、もうやることはない。

これでダメだったら、それはその時だ。

そして、約束の時間10分前に会社に着いた。

そこは都内の一等地にある黒い大理石調で作られた自社ビルで、入り口にはピカピカに磨かれた高級外車が2台止まっている。

上品というよりも成金趣味といった雰囲気だ。訪問するビルを間違えたかと思うほどだった。

全体的に漂う怪しい雰囲気を全身に感じながら自動ドアをくぐる。

壁には龍と虎の絵が金色で描かれていた。

「まともな企業が、こんな趣味の悪い自社ビルを建てるだろうか…」

「もしかして、反社会的勢力の事務所か?」

そんなことを思わせるような内装だった。

しかし、志望度の高い企業だけに、それを認めたくない自分がいる。

実際に面接官に会うまでは分からないと言い聞かせて、受付を済ませた。

10分ほど面接室で待機していると、私と同年代と思われる男性と女性が入ってきた。

私は椅子から立ち上がって自分の氏名を名乗り、よろしくお願いしますと挨拶をした。

女性も同じように挨拶してくれたが、その男性だけは何も名乗らず、肩書も教えてはくれなかった。

また、椅子に座る男性の態度も、一般的な面接官のそれとはだいぶかけ離れている。

この時点で私はこの企業への志望度は1/10くらいになっていた。

100歩譲って好意的に解釈すれば、故意に失礼な態度をとって私の反応を見ようとしていたのかもしれないが、常識ある面接官がやるようなことではない。

面接は、その男性からの質問に回答する形で進行され、30分くらいで終了した。

会話の流れから、この男性は会長の息子さんに当たり、社長であることが分かった。

なるほど。

要はこの会社は、成金趣味の同族企業だったのだ。
ビルの内装が派手なこと、男性の態度が尊大な感じがすることの合点がいった。

やがて面接が終わり、私は部屋を出てエレベーターへ向かおうとすると、その男性はすぐに踵を返してオフィスへ戻っていった。

こういう時は普通、エレベーターの前まで見送るものだが、この社長さんはそういったことも知らないようだ。

おそらく、ろくな会社ではないだろう。職場の雰囲気も推して図るべしだ。

既に私は、この会社から内定がもらえたとしても辞退しようと考えていた。

帰宅後、この会社のことを色々と調査していると、よくない評判をいくつか見つけることができた。

その全てを鵜呑みにすることはできないが、信憑性の高い情報も多くあった。やはり、ブラック臭の強い企業だった。

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◆ 転職回顧録-フリーター編23/36へ続く↓↓

ブラックと思われる企業の面接結果はどうなったのか?念のため、アルバイト先の塾長にこの件を相談してみることにした。

中3女子の個別授業を担当する40代中年男【転職回顧録-フリーター編23/36】
標準レベルの問題を解かせてみたところ、ほとんど理解できていなかった。この日から数学の猛特訓が始まった。私は鬼となって通常の3倍の量の宿題を課した。
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