Cafe de 無職

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【転職回顧録-84】違和感の正体

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入社二日目。
この日も前日と同様、引継ぎで一日を過ごすことになった。

その中でやっと、私の直属の上司が見当たらない理由を知らされることになった。
なんと、契約期間満了のため、一週間前に辞職していたというのだ。
つまり事実上、業界未経験かつ新任の私がいきなり事業部の責任者になってしまったのだ。
これには焦った。

しかし、私にはそんな事情を全く知らされてはいなかった。
全くの初耳だ。

確かに、見方を変えればものすごいチャンスであるのだが、何も知らない男にいきなり務まるような仕事ではない。
とてつもなく大きな不安がよぎってきた。

それにしても、契約期間満了のため退職ということは、前任者は有期契約だったのか・・?
私は正社員として入社したはずだが、前任者は契約社員だったのか?
こんな怪しい状況ならば、私も雇用形態を雇用契約書で確認しておかなければならない。

しかし、通常はもらえるはずの雇用契約書はまだ手元にはない。
勤務条件を確認したいから発行してくれと依頼すると、もう少し待ってほしいとの返事が。
またしても不安が沸き上がってきた。
この会社は知名度はないものの、業界では権威があり、そのあたりは間違いのないはずなのだが。。

と、こんなモヤモヤした一日だが、その日の引継ぎも終わり帰宅することにした。
しかし、雇用契約書の発行が遅れていたり、直属の上司が一週間前に退職していたり、怪し雰囲気が漂いだしたので、同期入社の人の様子も聞いてみることにした。
この人は見た目がクマのような雰囲気なので、「熊さん」と名付けることにする。

メールで連絡してみると、その人もちょうど帰宅するところのようだったので昨日の喫茶店で待ち合わせすることにした。こういう時に同期入社の人がいると心強いものだ。

私は先に店に入って5分ほど待っていると、熊さんがやってきた。
挨拶も早々に、今日感じた違和感のことを熊さんに話してみた。

すると、上司がいなかった件は別にして、雇用契約書の件は私と同じだったという。
熊さんが受けた説明によると、給与額について社内の上層部ともう少し詰めたいことがあるから、それが決まり次第、渡すということになっていたらしい。

多分、私の場合も同じような理由なのだろう。たしかに初日に、給与は少なくとも~円以上として決定しているが、どの程度まで上積みできるか検討中であることは聞いていた。

それでは、もう少し待ってみることにした。いつまでたって発行してもらえない場合は職を辞するだけだ。そんないいかげんな職場で勤めていても、後々大変な状況に追い込まれるのは自分だ。

やはり、会社は実際に入社してみないと分からないものだ。
どんな中小企業でも、そのあたりはもうちょとしっかりしているものと思っていたが、まさか、この会社がそれに劣るような対応しか取れないとは・・

まあでも、熊さんにこのことを相談してよかった。
私だけで雇用契約書が未発行でなかったことがわかっただけでも収穫だ。
それにしても直属の上司がいないことをあらかじめ知らされていなかったことは解せない。

後々、この真相が明らかになるのだが・・・(回顧録-85へ続く)

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