元無職の中年マネージャー、仕事に手を付け始める。【転職回顧録-管理職編3/16】

会社の雰囲気に徐々に慣れてきたのはいいが、いろいろと不可解なことが露呈し始めてきた。

もしかしたら私の社会経験が浅いからそう思うのか、それともやっぱりこの会社がおかしいのか…

しかし、業界では大手なだけに、そのあたりは間違いはないだろうとタカをくくっていた。

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そんな甘い考えだったので、解せない点は色々あるものの、そこはあえて目をつぶってみた。

そしてまずは、できる範囲から仕事に手を付け始めた。

驚きの入社手続き

入社してからの座学が終わった。

とはいえ、業務の内容は多種多様なので、講義内容のほとんどは概要程度のものだった。

結局、「詳細はこれを見て…」ということで分厚い紙ファイルを渡されて終わってしまう。

研修に割ける人員と時間は限られているため、これはこれでしょうがない。あとは実地でやるしかないのだ。

つまり、いよいよ一応独り立ちということになるが、直属の上司がいないので相談相手がいない。

こんな経験は初めてだったので、正直なところ、かなり不安だった。

そうしたなか、私が一番初めにやった仕事は驚きの内容だった。それはなんと、自分自身の入社手続き。

まさか、私の入社手続きを自分でやることになろうとは…

総務部があるのに、こんなことがあり得るのか…。

もちろん直接出向いて相談してみたが、今は担当者がいないと言われる始末。

今回に限っては自分でやってもらうしかないと言われ、契約している社会保険労務士の電話番号を渡された。

さすがにそれはおかしいだろうと抗議したが、どうにも埒が明かない。

『もしかして給与計算も私が行うのか?』と質問したところ、さすがにそれはないという。

今回の対応は、あくまで担当者がお休みしているから、、、というのがその理由らしく、なるべく協力してほしいとのことだった。

しかし、総務が人事関連の担当部署なんだから、担当者が不在なんて私には関係のない事情だし、そもそも、引継ぎなりなんなりで対応すべきだと思う。

なんという無茶ぶりだろう。私は憤慨して自席に戻ってきた。

一体、この組織はどうなっているのだろう。

そうはいっても社会保険関係の入社手続きが進まなければ安心して働くことができない。

しょうがなく、教えられた番号に電話して必要な手続きを教えてもらった。

元無職がはじめに手を付けたこと

諸々の処理がひと段落したので、やっと本来の仕事に手を付けられるようになった。

まずマネージャーとして、各プロジェクトの進捗状況を把握しておく必要がある。

とはいえ、まだ仕事の全体像がつかめていないし、仕事内容は多岐にわたる。新参者にとっては容易なことではない。

そこで手始めに、各社員が業務上でやりとりしているメールの内容をチェックしてみた。

大枠だけでも早急に理解しておく必要があったからだ。細かな内容は担当者に確認すればいい。

また、それとは別に、私は入社してすぐに一本のメールを送信していた。

送信先は社長だ。

これは座学を担当してくれた例の男性からのアドバイスによるものだ。

暗黙の了解としてこの会社では、新入社員はまず最初に社長へ挨拶メールを送ることになっているようだった。もしかして、メールに文字起こしすることによって上下関係をハッキリ認識させるための手段かもしれない。

いや、それは考えすぎか…

そもそも直接挨拶に行くのではなくなぜメールかというと、社長がオフィスに顔を出す日は限られているからだ。

社長の出社はだいたい月の半分くらい。

商談などで常に全国を飛び回っており、普段はあまり社員と顔を合わせる機会が少ないのだ。

そのため、社長と連絡を取るためにはメールや電話が主な手段となっていた。

私もそれに倣い、出社初日にメールしてみた。

そこから数日経っていたので、そろそろ返信が来ている頃だ思いチェックしてみたが、それらしいメールは届いていない。

多忙のために返信できないのかも…とも考えたが、過去のやり取りを見ていると、他の社員の場合は、少なくとも二日以内には必ず社長から返信がある。

どんなに多忙でも社長はメールには目を通しているはずなのに、私に限ってその返信が来ないのはなぜだろう。

どうも解せない。

入社してから、こうした不可解なことが本当に多い。

もしかしてブラック?そんな不安が頭をよぎる…

しかし、そうとばかりも言っていられない。これからは責任ある仕事をたくさんこなしていかなければならないのだ。

色々な懸念点はあるが、気にしすぎだろうと自分に言い聞かせた。

未成熟な組織

さて、これまで私が不思議に思ったことを何点か挙げてきた。そして、この会社における未整備な点も色々と分かってきた。

特徴的なのは、勤怠管理の杜撰さだ。

例えば、この会社では申請なしで残業が可能なのだが、もうそんな時代ではない。

特定の社員の残業が多いとなれば、仕事の割り振りを考え直さなければいけないし、ひいてはそれが安全管理や健康管理にもつながる。

Image by rawpixel on Pixabay

また、残業代だってばかにはならない。この時の現状はまさに青天井だった。

だからこそ私は、真っ先に残業当たり前の風潮を改善したかった。

その他にも見直したい点はたくさんあった。例えば、PCが極端に古かったり、社員の机や椅子が小さかったり。

ちょっとしたことだが、こうした細かな点を改善すれば社員の満足度も上がり、作業効率も上がるはずだ。

もちろん費用は決して安くはないが、幸いなことに予算は潤沢にある。お金はこういう時に使うべきだ、

その権限も私にあると引継ぎの際に聞いている。

それに加えて、面談なども定期的に実施して、精神面でのケアにも注意を払っておきたかった。

こうした職場環境の改善については、あらかじめ周囲にも宣言しておいたので、さっそく、部署として残業時間の削減に手を付けることにした。

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◆ 転職回顧録-管理職編4/16へ続く

労働環境の改善に手を付け始めた私。そんななか、ついに社長から私に連絡が来た。しかしそれは驚きの内容だった…

社長に怒鳴られた元無職。【転職回顧録-管理職編4/16】
社長から電話がかかってきた。私が電話に出ると、開口一番、「勝手なことをするな!」と怒鳴られた。
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