再就職への手応え。そんなものは崩壊した。【転職回顧録-迷走編12/18】

人生はうまくいかない。

A社からの郵便物はそんなことを思い知らされる内容だった。

絶望の日々に光は見えてくるのだろうか?

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社会からはみ出し続けながら生きていかなければいけないのか?

40代無職男が再就職をかけた面接、ダメだった

ポストには1通の薄い封筒が届いていた。

その封筒の厚みで、不採用であることを悟った。

通常、採用の場合は入社手続きに必要な書類も同封されているのでそれなりの厚みがある。

しかし、不採用の場合は、お祈りの紙が一枚と、提出した履歴書や職務経歴書が入っているだけだ。

何回も再就職に失敗していると、こうした無駄な知識が増える。

不合格を知らせる手紙を手にして、悔しさよりも落胆する気持ちのほうが大きかった。

その日は何も手につかず、ぼんやりとテレビを眺めていた。

悲しさと絶望が頭のなかをグルグルと駆け回る。

「妻や義両親が模擬面接の手伝いをわざわざしてくれたのに…」
「何度も何度も志望動機やアピールポイントを練り直して頭に叩き込んでいったのに…」
「もう再就職は無理なのかもしれない」

帰宅した妻にそのことを告げると落胆の表情を見せたが「しょうがないね、仕方ない。また次だね」と明るく笑ってくれた。

本当に優しい妻だ。

それにしても、どうにも気持ちが落ち込んでしまってしょうがない。

無職的小旅行

そこで、気持ちをリセットしてもう一度奮起するため、昔からのささやかな趣味であった一人小旅行に出ることにした。

小旅行といっても都内を一泊するだけのもの。

名所巡りやご当地グルメを堪能するわけではなく、ネットなどで面白そうな街を徘徊し、夜はその近くにある安めのビジネスホテルに泊まるだけのもの。

費用は1万円もかからない。

幸いにも一年くらいは何もしないでも生活できる蓄えもあったし、失業給付があった。

贅沢さえしなければ生活はできるので、これくらいの金額なら捻出することは可能だ。

妻も誘ってみたが、一人で行ってリラックスしてこいと言われた…

そんな私が旅先に選んだのは赤羽だ。

なぜ赤羽かというと、ここはあるサブカルマンガの題材として取り上げられていた街で、色々と個性的なお店が多く、夜はなかなかカオスなことになっているらしい。

「ぜひ行ってみたい!どんなところなのか、実際にこの目で見てみたい!」

そう思って早速、ビジネスホテルを予約して翌日の昼前に出発。

移動には1時間もかからなかった。駅に降りてみると、空気感がいつもと少し違うように感じた。

その日は平日だったが、駅前にはそこそこ人が多く賑やかだった。

きっと探せば観光名所はあるのだろうが、そんな事にはあまり興味がない。

怪しそうなところを好きなように散策し、写真を撮って妻に送信。

それに飽きると近くのネットカフェに入った。

平日とはいえ客の入りはよかった。

この人たちは私のような無職なのだろうか?それともさぼっているサラリーマンだろうか?

そんなことを考えながらドリンクを飲みソフトクリームをたらふく食べ、ひたすら映画や漫画を見て夕方まですごし、夕方にホテルへチェックインした。

荷物を置いて、ひと段落すると時刻は19時をまわっていた。

あたりはそろそろ暗くなってきている。

ホテルを出て駅前に繰り出してみた。駅前の飲み屋街は人で賑わっており、あちこちで楽しそうな声が聞こえる。

酒など呑まなくても、この空気感に浸るだけで十分に楽しいかった。

知らない土地を自分の好きなように徘徊できるのが小旅行の醍醐味だ。

怪しげなお店の前を通り、「これがあのマンガに登場していた店か」などと感慨に浸る。確かに怪しい。だけどそれが面白い。

都度、撮った写真を妻に送りながらこの小旅行を十分に堪能し、最後はラーメン屋で魚介豚骨味に舌鼓をうった。

そうして束の間の小旅行は終わり、また無職の日常に戻るのだった。

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◆ 転職回顧録-迷走編13/18へ続く↓↓

もう一度やる気を奮い立たせて新たに二社へ応募。はたして吉報は届くのか?

妙な違和感を覚えた無職40代男【転職回顧録-迷走編13/18】
配布された解答用紙は、レポート用紙をちぎったもの。内容は一般常識や数的推理のようなものとはまるで違っていた。
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