無職中年男による塾講師生活【転職回顧録-フリーター編7/36】

いよいよ、塾講師としての授業が始まった。

初めて見る先生に生徒は興味津々だ。

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矢継ぎ早に色々な質問を投げかけてくる。

それを適当にあしらいながら授業を行う40代無職男であった。

いよいよ初授業!

塾講師のアルバイトに採用され、まずは研修を受けることになった。

研修といっても、勤怠の仕方、使用教材の説明、受け持ちクラスの説明を受けただけだ。
これならば、断りを入れた塾の研修の方が充実していた。

しかしこれはきっと、自分なりの指導方法を模索していってほしいという考えの表れだと勝手に解釈することにした。

自分の好きなようにできるので、こちらの方が気楽かもしれない。

そして迎えた授業初日。

服装はラフでよいとのことだったので、チノパン、襟付きのシャツ、ジャケットにした。

予定時刻の1時間前に講師控室に入り、まず授業準備を行った。

この日の科目は中3数学と英語だ。

さほど難しい内容ではなかったが、それは受験をくぐり抜けてきた私だからであって、生徒にしてみれば十分難しいのだ。

そこで、少しくらい授業進度が遅れても構わないので、適宜、教科書の該当箇所に戻りながら講義することにした。

それにしても、最近の塾はシステム化が非常に進んでいる。

塾に来た生徒はまず、受付窓口に置いてあるカードリーダにICカードをかざす。

すると、メールが各家庭に配信されるようになっており、ちゃんと塾に行ったかどうかを確認できるようになっている。

また、その記録は塾側でも管理しているので、点呼を取る手間が省ける。

授業の開始時間間際になると外の自転車置き場が騒がしくなり、生徒が集まり始める。

40代無職男、ドッと疲れる。

私は授業開始5分前に教室に入り、生徒が揃うのを待った。

その間、すでに教室で授業開始を待っている生徒が色々と話しかけてきた。

「どこから来たのか」
「何してる人なのか」

住んでいる場所を答えることはできるが、今何をしているのかは答えてはいけない規定になっているので、そこはお茶を濁しておいた。

ところで私は「叱らない」、「褒める」、「自分の実力を認識させる」の3つをモットーにして授業をするようにししている。

「叱らない」と「褒める」はそのままの意味だが、「自分の実力を認識させる」とは、その子の実力を率直に本人に伝えることだ。

例えば、「このままでは志望校合格は無理」とか、「勉強量が全く足りていない」などをそのまま伝える。
これがいいか悪いかの判断は人によって異なるだろうが、私はこれでよいと考えている。

そしていよいよ授業がスタートした。

この日に備え、私はまたまた小道具を用意してきていた。
竹ひご、マグネット、画用紙を組み合わせて作ったものだ。

なにせ、授業時間は1時間半もあるので、中学生の彼らにとっては集中を維持する時間としては長すぎる。
そんな彼らを飽きさせないよう色々と思案して行きついた考えが、この小道具だ。

これが好評だったようで、生徒たちは退屈せずに授業を受けてくれたようだ。
このようにダイレクトに反応が返ってくると、苦労して準備した甲斐があるというものだ。

次は英語の授業だ。

先ほどの授業とは異なり、この授業では女子生徒の割合が男子生徒よりも多くなった。
だが、かえってこちらの方が授業が難しい。

なぜかというと、あまり反応がないからだ。

男子生徒の場合は、授業内容を理解しているかどうかは顔つきから判断できる。
しかし、女子生徒はすました表情の子が多く、表情から理解度を推測するのが難しい。

また、数学と違って、英語ではグラフが使えないので、自慢の小道具は使えない。
そこで、英語特有の概念を絵にして表し、イメージとして頭の中に焼き付けさせることに注力した。

そして、その日の授業は無事終了した。

帰宅すると、精神的疲労がドっと出てクタクタに疲た。

授業中は気が張っているため疲労に気付かなかったが、帰宅して気を抜くと一気に疲れが出てきた。

この生活ペースに慣れるまでにはもう少し時間がかかりそうだった。

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◆ 転職回顧録-フリーター編8/35へ続く↓↓

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