夏休みと40代無職

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電車に乗ると中吊り広告が目に付く。

もう夏休みシーズンだ。
旅行客をターゲットにした温泉旅館の広告があちらこちらに貼られている。
広く眺めのいい温泉、ご当地グルメ、豪華な旅館。どれも一度は行ってみたいと思えるようなものばかりだ。

しかし行けない。今の状況では到底無理だ。
一体、私はいつになったら経済的にも精神的にも安定することができるのだろう。

妻が雑誌に掲載されている観光地の特集ページを楽しそうに見ている。
決して口には出さないが、きっと旅行に行きたいのだろう。すまない、そこには行けそうもない。

また別のとき、妻がネットをしているときのPC画面が見えた。
その画面に映し出されている複数の広告スペースには、海外航空チケットが表示されている。おそらく、普段から旅行チケットの検索でもしているのだろう。不憫な思いをさせていることを痛感する。

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そういえば以前、こんなことを言っていた。
今度、大学時代の友人達との食事会が予定されているが参加をためらっているという。
なんでも、そういう場では必ず旦那の仕事の話になり、そうなると、私が無職であることを隠すのがつらいというのだ。

夫としては情けない話だ。

せめて何かしてあげられることはないだろうかと考えるものの、適当な案が思い浮かばない。一番のプレゼントは早く定職に就くことなのだが・・・。

私が申し訳なく思うのは妻だけではない。実家の両親に対しても同じだ。
夏に誕生日を迎える母にはプレゼントの一つも買ってやれない。
欲しがっていた財布を贈ることができる日はいつやってくるのだろうか。

一年の半分が過ぎ、もうすぐ夏休みだ。
外出すれば子供たちが元気に遊ぶ姿や、旅行に行く家族連れの姿を目にする機会も多くなるだろう。

そんな光景がやけにまぶしい。

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