Cafe de 無職

~40代、50代の無職が集う場所~

転職回顧録-19

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いよいよ面接日を迎えた。

可能な範囲での面接対策は全てやった(転職回顧録-18を参照)。

模擬面接もしてもらったし想定問答集も頭に叩き込んだが、どこか不安が残る。まあ、面接を控えた人の気持ちは大体同じなのだろう。

自分を奮い立たせて面接時間の30分前に会場を到着し、持参した紙媒体での履歴書と職務経歴書を受付に提出。

待機場所に案内されて行儀よく座って周囲を見渡した。
人数は少ない。前回の筆記試験から人数が大幅に減っており、少なくとも、1/4くらいには絞られていると思われた。受験者の年齢層は30代~40代半ばといったところだ。

当たり前だがみんな一言も発しない。もちろん私も無言で椅子に座り、その時を待つ。
そして最後の仕上げをするため、案内役の職員に声をかけてからいったんトイレに向かった。

鏡に向かい、自分に大丈夫だと言い聞かせるとともに、肩にゴミがついていないか、ネクタイは曲がっていないか入念にチェックした。そして肩をぐるぐる回して、固まった筋肉をほぐしてリラックスにつとめる。

準備万端で部屋にもどり、待つことさらに10分。遂に私の名前が呼ばれた。
案内された面接室に向かう途中にもう一つ別の面接室があり、そこからは談笑する声が聞こえ漏れた。きっと盛り上がっているのだろう。

そんな穏やかな雰囲気の面接を期待しつつ自分の面接室に入室すると、そこには40代半ばの男性2名と女性1名の面接官が座っている。少しピリついた雰囲気だ。

最初は、志望理由や前職の退職理由などお決まりの質問が2,3行われた。
ここで私の悪い癖がでた。
想定問答に用意した文章を、そのまま音読する口調で話してしまった。
きっと私は、ミスしないよう、暗記したとおりに話そうという意識が強いのだ。

別に悪いことではないかもしれないが、相手に固い印象を与えてしまうし、予想外の質問をされてしまうと頭が真っ白になって柔軟に対応できなくなってしまう。
なかなか治らない癖だ。

そして、面接は淡々と進み最後の質問となった。

「うちは給料が安いけどいいですか?」

良いも悪いもない。
「じゃあやめときます」なんていう人はいないだろう。

そこで私は「御社の仕事内容に大きな興味があって応募しました。通常の生活ができれば給与の額はさほど意識していません。」とだけ返事をした。

前職では比較的高給をもらっていたので、それを考慮しての質問だったのだろう。この回答はウソではない。別に高い給料なんて求めていないのは本当だ。平均的な衣食住でいいから、とにかく正社員として働きたいだけなのだ。

時間にして約20分。面接が終わった。
緊張していたせいもあり、短時間の面接だがとても疲れた。

面接終了後には毎回思うのだが、「盛り上がらなかったなあ」とか「面接官の表情に笑顔がなかったなあ」とかそんなことに一喜一憂してしまう。

帰路の途中、ふらりとラーメン屋に立ち寄った。この日ばかりは好きなものを注文し、ささやかながら一人で打ち上げを行った。
スーツで飲食店に入ると、自分も社会の一員として立派に働いているような気がするから不思議だ。
この時だけは無職であることの居心地の悪さが和らぐ

そして、3日後、面接で落ちたことを知らせる手紙が郵送されてきた。(回顧録-20に続く)

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