無職男、再就職のチャンス。この面接にかける【転職回顧録-4】

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バイト帰りの車窓から、華やかな都会のビル群を見て絶望する毎日。

そんななか、やっとの思いで見つけたお宝求人。

高い競争率に挫けそうになったものの、ダメもとで応募して、まさかの書類選考通過の連絡。

やっとの思いでつかんだ面接の機会だ。
このチャンスを逃したら、もうあとはない。

はたして、無事、内定を勝ち取ることはできるのか?

面接の準備は万端

数日前に面接会場まで足を運び、当日に迷子にならないよう道のりを調べてみた。

駅から歩くこと10分で到着した。オフィスの場所はそれほど辺鄙な場所ではなかった。
しかし、ビルの前に到着したはいいが、ドアの前でウロウロしていると怪しまれてしまう。

そこで、少し離れたところから観察してみた。
傍から見れば、完全に不審者だ。

ただ、こうして実際に自分の眼で見てみると気が引き締まる。
まさにここで人生をかけた面接が行われるのだ。

そう思うと、まだ面接を受けてもいないのに、ここで働く自分の姿を想像するとモチベーションが上がる。
これだけでも事前に来てみた甲斐があった。

本当なら、この後、近くの喫茶店に入って一服したいところだったが、万が一、関係者が近くにいてはいけない。

何しろ、先方は履歴書でこちらの顔を知っているのだから。

そこで、数駅離れた駅で降りて、そこにある喫茶店で一服することにした。

アイスコーヒーをすすりながら面接で聞かれるであろう質問とそれへの回答を交互に頭に思い浮かべてみた。

おおむね問題はなさそうだが、どうしても不安が拭えない。

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そして迎えた面接日

事前にチェックしていたおかげで、面接会場である会社のビルに迷わず到着することができた。

インターホンで面接に来たことを告げると、受付の女性が出てきて部屋に案内してくれた。

部屋の中で緊張しながら椅子に座っていると、5分ほどして面接官2人が部屋に入ってきた。

中肉中背と太った男性。おそらくはこの二人が私の上司となるのだろう。

太った男性のほうは顔色が悪い。
寝不足なのか?寝不足になるほど仕事が忙しいのか?

ついつい、色々と勘繰ってしまう。

一見すると二人とも不愛想な感じだが、実際に会話してみるとそうではなかった。
どちらかというと、物腰が柔らかかった。

面接自体はオーソドックスなもので、志望動機や前職の退職理由などよくある内容を質問されたが、時折、突っ込んだ内容の質問もあった。

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とっておきの面接対策

この面接には自分なりの対策をたてていた。
そのおかげで、とくに慌てることなく対応することができた。

その対策とは、ありのままを話すという作戦だ。

面接では通常、退職理由など言いにくいことを前向きな内容に置き換えるのがセオリーだ。

しかしそんなことは相手方も承知のうえ。
わざわざ遠回りなことを言うとかえっていろいろと詮索される。

そこで私はこれまでのことをありのままに話すことにした。

大学院を中退した理由、経験を活かせそうな仕事に就いて最大限努力してみたものの、結局やりがいを見出せず、そのうえ半ば干され気味だったこと…

一見、マイナスなことばかりで逆効果のようにも思えるが、そこに私なりの作戦があった。

それは、他の応募者との違いを作るためだ。

目立った経歴がない以上、他の人と同じようにしていては、違いを生み出せない。
そこで、通常のセオリーとは逆をいき、腹を割ってありのままをさらけ出すことにしたのだ。

名付けてハイリスク・ハイリターン戦法。

半ばヤケクソだったのかもしれない。むしろ、こういったやり方は通用しない場合のほうが多い。マネしない方がよいと思う。

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これが功を奏したのかどうかは分からないが、後日、一次面接通過の連絡があった。

このハイリスク・ハイリターン戦法が効果を発揮したのもきっと、この会社となにかの縁があったからだろう。

ただ、この面接は一次面接だ。次の最終面接がまだ残されている。

まだまだ油断はできない。

********

◆ 転職回顧録-5へ続く↓↓
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